中学入試では、入試当日に、受験会場の前に塾講師が立って、受験生を応援する習慣がある。
東京都の私立中なら、2月1日2日3日と、朝7時頃から受付終了の8時半くらいまで、私立中学の校門付近に立って、教えてきた受験生が来ると、握手して励ますのである。
(2月4日の市川学園入試。2月の入試は、幕張メッセではなく市川学園で行われる)
私も、塾で教えてきた生徒、家庭教師として教えてきた生徒を激励すべく、早朝激励に向かう。1シーズンで8回から10回くらい、早起きして出かける。
生徒の性格によって、声をかける内容は違う。
《パターン1》気合を入れる
絶対受かる、という気持ちが大切だ。
時間ギリギリまで、絶対あきらめるなよ。
《パターン2》知識の確認
「月の満ち欠けの周期は?そう、29.5日だ(^^)/」
「山形新幹線の終点は?よし、新庄だな。直前に教えたの、出ればいいなぁ」
《パターン3》緊張をほどく
「おい、今回1回目の入試は××君とか難関校と併願する人が受けるから、落ちるかもな。
でも2回目は受かる。今日は思いっきり受けて、堂々と落ちてこい」
そして、「合格消しゴム」等の、簡単なグッズを渡すことがある。
1つ100円ほどの安い品物だけど、嬉しい表情をしてもらえる。
こちらも、元気づけることができれば、早起きしたかいがあると感じる。
し・か・し、合格グッズは、教えてきた生徒に配る以外の役割もある。
【1】卒業生に渡せる
ある日、早朝激励に向かうために電車に乗っていたら、正面の席に見覚えのある高校生が座った。
6年前に志望校に不合格続きで、不本意な私立中に入学した生徒だ。でもその後、入学した中学・高校で努力を重ね、まもなく大学受験を迎える時期だった。
そういう生徒には、声をかけて、合格消しゴムを渡したくなった。(結果はめでたくMARCHに合格したそうだ)
【2】転塾した生徒に渡せる
中学受験塾の生徒の中には、「塾の進め方が合わない」「5年で習い事の曜日と重なる」などで、他塾に転塾していく生徒がいる。そういった生徒と早朝激励で、バッタリ目が合うことがある。
塾をやめたという経過によっては、お互い若干複雑な想いを抱えることもあるが、やはり一言「頑張れよ」と声をかけたい。
現在教えている塾の先生の励まし方を邪魔してはいけないので、「××塾で頑張ってきたんだな。力を出し切れよ」とでも短く言って、安い「合格消しゴム」を渡すのである。
今度の12月1日に実施される千葉の第一志望入試でも、渡すかもしれない。
こんなわけで、けっこう色々な合格グッズを、日常的に探すようにしている。
東急ハンズには、何度も足を運ぶ。
最近驚いたのは、こちら↓
長野市の善光寺の「絵馬」だ。(正確には「熊馬」かな)