「過去問」をいつ買うか | 中学受験講師ブンブンのブログ

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中学受験の塾講師とプロ家庭教師をしています。指導のあり方、入試情勢、教えて思うことなどについて、書いていきます。

《1》中学入試問題は、個性的

中学受験で出題される入試問題は、高校受験と比べて、すごく個性的だ。

同じ偏差値の中学でも、出題傾向が大きく違うのが珍しくない。

東邦大東邦の理科は、よく考えられた良問が多いが、大半は記号で選ぶ問題だ。記述はほとんどない。

千葉日大一中の算数は、途中式(考え方)を書く必要がある。

渋谷幕張は、習っていないことを説明する資料があり、「これをみれば解けるよね」と、その場で考える問題が多い。

専修大松戸のように、癖が無い問題が続く中学もあるが、やはり受験するなら。過去に出題された入試問題、いわゆる「過去問」を何回か解いてから、入試に臨みたい。

 

《2》書店で購入できる

過去の入試問題は、書店で購入することができる。

複数の会社から過去問が出版されているが、

おススメは「声の教育社」の過去問だ。

解答用紙がしっかりしていて、平均点などのデータも、他より詳しい。

余談になるが、「声の教育社」は、大手塾・零細塾、人気私立中と苦戦している私立中で差をつけず、かなり公平な対応をしている。受験業界の様々な人から信頼されている会社だ。

なお、それぞれの私立中学が、直接受験生に過去の入試問題を配布することがある。ただし、その多くは、解答はついていても開設は無いし、1年度分だけのことが多い。

独協中学など何校かは、学校のホームページから、入試問題を取り出せる学校もある。

やはり、「声の教育社」の過去問を購入するのが良いだろう。

 

《3》購入は、急がない

昨日、大きな書店に行った。

まだ新年度の過去問は一部の中学鹿発売されていない。麻布・開成など御三家に加えて、市川・東邦などの人気校だけ、書店の棚に並んでいた。6月くらいまでには、大半の私立中の過去問が販売される。

過去問をいつ解くかは、塾によって先生によって大きく違ってくる。1学期からバリバリ解くべきと言う先生がいる一方で、10月に解くのも早すぎるという先生もいる。

扱い方は先生によって違うのだが、私は過去問の購入は、こうアドバイスしたい。

『過去問の購入は、第一志望校だけ、発売されたら早めに買おう。併願校は10月で十分』

過去問は、12月になると、品切れが出る可能性もある。ただ、10月中に品切れになったという話は一度も聞いたことが無い。併願校は、成績の変動などで結構変わるから、夏に買っては無駄になる可能性が高い。もともと1冊2000円程度と安くはないのが過去問だ。

その一方で、第一志望校は簡単には変えないものだし、1冊置いておけば「この問題解いて合格するんだ」という意識を高める役割にもなるから、先に買うのが良いだろう。

ただし、ご両親が、自分で問題を解いて、相性を見極めたいという場合は、1学期から買いまくっても、無駄にはならないだろう。8冊買っても2万円にはならないし。