ついにドロミテの名峰に別れを告げ、ドイツに戻る日がやってきました。
いよいよ夏休みも後半戦に突入しました。
帰りはミュンヘンを中継地にして、義両親のいる街に行きます。
以前、将来のことを考えてヨーロッパに拠点を持ちたいと記事にしましたが、
ミュンヘンも視野に入れることにし、街の偵察。笑
ミュンヘンは今回訪問したドロミテにもオーストリアにも近いので、
夏の避暑&ハイキング、冬のウィンタースポーツの両側面からアクセスが良好。
東京からもアメリカ主要都市からも直通便があるし、
ある程度大きい街なので、他の多くのドイツの街と違いインターナショナル。
そういう観点から、ミュンヘンを拠点にしても利便性が良いのではないかと思いまして。
あと現実的に、フランス人でない&フランスで働いていない我々が、
フランスの銀行から住宅ローンを得るのは容易でないけれど、
ドイツだと語学面でもウッドがいるので我々がフランス語で対応するよりは確実に楽。
そんなミュンヘンに行く前に、まずはブレッサノーネに立ち寄りました。
ウッドの親友家族が住んでいるので彼らを訪ねるためです。
この街は、小さいけれど風情があり、美しい北イタリアの昔からの街...という感じ♡
街の中心にあるドゥオーモは、外見は控えめながらも、内部は見応えありです。
ワォ♡ 天井のフレスコ画の美しさたるや、しばし言葉を失いました。
回廊の壁画・天井画も大迫力。
小さな小さな街で全く期待していなかったので、良い意味で裏切られました。
ランチをいただいたお店も抜群でした(レストラン名は失念)♡
さて、そんなブレッサノーネで訪問したウッドの友人は、
現在妻との離婚協議が泥沼化しているSくん。
以前も彼について記事にしていました↓
2年前、特殊な病気を患っている長男のため、
ベルリンから空気の良いブレッサノーネに移ってきました。
ベルリンの家が購入当時の3〜4倍で売れたこともあり、
ブレッサノーネに家族用ともう1つ、Airbnb用のアパートを購入した二人。
家族用アパートにプールを作ったり、アパートをリノベをしている間に、
あれよあれよと離婚が決定し、
急遽Airbnb用のアパートを更に2つに分け、一部屋はS用のアパートにリモデル。
新居ができるのを待っている間に離婚し、
自分のこだわりを詰めた新居には住まず、妻と子どもたち3人に譲ったS。涙
Sは会社を経営しているのですが、コロナのせいで大打撃をくらい、
いま財政的にもさほど余裕があるわけではありません。
なので、Airbnbから得られる収入が、かなり家計の助けとなっているようです。
そんな状況なのに、専業主婦の妻はあれこれ我が儘言いたい放題。
彼女も自分の生活を支えるために仕事をすることで合意したのに、
自分には合わないからという理由で数週間で辞めたり、
夏はオーストリア(妻実家)に行きたいけれど、
1人で子どもを連れて行くのは大変だからSもベビーシッターとして来いと言ってきたり。
わたしはこのお方と始めて会った時から波長が合わなかったので、
やっぱりこういう人だようねという感じですが、
当事者であるSは本当に大変な時を過ごしていると思います...涙
金銭面ではもちろん100%Sが負担していますが(妻の遊び代等も)、
彼女がドイツ国籍を得られるまでは「別居」という形をとることにも同意しています。
既に憎しみあっているので、おそらく元鞘に戻ることはないでしょう...
ランチのあと早々にブレッサノーネを発ち、ミュンヘンへ。
渋滞で思ったより時間がかかり、結局晩ごはんを食べにでかけただけでした。
地元のビール、フレッシュで美味♡
息子はバイエルン州の定番料理、シュヴァイネブラーテン(Schweinebraten)。
ローストポークに、クネーデル団子がついています。
豚肉の上にはカリカリに焼いた豚の皮。
ソースにはビールが使用されていて、これすごくバイエルンっぽい。
チュリはグリューネゾーセ(Grüene Soße)。
一般的にじゃがいもや茹で卵を添えて食べられるグリーンソース。
春の料理として、多くのハーブが入ったソースのはずですが、
期待していたソースと違いました。涙
義母が作ってくれる、茹でた牛肉とじゃがいものグリーンソースが絶品なのですが、
もう数年もいただいておりません。涙
ウッドはシュニッツェル。
ウッドはこの「ドイツのポテサラ」が大好きなので、これだよ、これ!と喜んでいました。
今回S妻も在宅で、数年ぶりにご挨拶したのですが、
これでこの人との縁も切れるなと思いながら(わたし的にいやいや)ハグ。
ちょうど結婚式とその後ロンドンでお会いしたことのある彼女の親友もいて、
とても変な感じでした。
10数年時が流れると、色々と変わるものですよね。
物事は何であっても無常なんだなと再確認。
心労もあり、すっかり頭が真っ白になってしまったS。
妻が長男に対してSの悪口を言うので、長男もSを敵視していた時もあるらしく、
親のいざこざに巻き込まれる子どもがいちば可哀想。
夫婦仲良く子どもが何の不安もなく過ごせるセーフスペースを作るには、
夫婦双方が努力して築き上げていかねばならないですよね。
自分のため、息子のため、わたしも引き続き努力していこうと思いました。