2023年7月31日から8月4日にかけての4泊5日の長崎旅行記をお届けしています前回はこちら👇
(2023年8月3日)
長崎旅4日めのこの日、は体温にも迫りくるような気温を記録している猛暑にもめげず(ホントはめげてましたが)朝から精力的(「グラバー園」そして「出島」)に動いています。で、次の出向き先は「平和公園」へ…って、クソ暑い中、歩いていくわけはなく“一日乗車券”を購入しましたのでその威力をいかんなく発揮します長崎電気軌道「出島」電停からひとまず「長崎駅前」電停へ。今回の旅では活動を優先させていましたので実はお土産はまだほとんど買っていません。例えば「グラバー園」前から電停の「大浦天主堂」駅までの坂道であるグラバー通りの両脇には、“いかにも長崎”って感じのお土産屋さんが並んでいましたが、そこを訪れたのは初日でしたので店内をチラ見しただけでお買い上げしたものはなく、2日目の福江島では少しだけ買い物をしたものの、3日目の軍艦島ツアーでは当然ながら買う場所がなくその後、めがね橋から新地中華街までをそぞろ歩いた時には何点か買い物をしましたが、大き目なお土産屋さんを探していたところ、長崎駅の東側にあります長崎県営バスターミナルがあるビルの上層階にまとまったお土産を販売しているコーナーがあることを知り訪問しました
その前に、電停長崎駅前からの眺めなど。電停長崎駅からJRの長崎駅や、あるいはバスターミナルのあるビルに向かうには跨線橋を使って行き来しなければならず、跨線橋の上から撮影したもので、こちらの写真は長崎駅の北側の様子です。
こちらは南側。電停の構造は相対式2面2線となっています。
こちらは駅の西側で、正面に見えている山は夜景が有名な稲佐山です。なお、稲佐山展望台のところでも触れましたが、長崎市内と同展望台を結ぶロープウェイ乗り場とのアクセスはすこぶる悪く、そのため南山手地区と同ロープウェイ乗り場とを連絡している無料の循環バスを利用したのですが、自分が乗車できる往復のバスの時間(一日5便ありますが、往路で一便を利用した人は復路も一便しか利用出来ない(>_<))が厳格に定められていたため、山頂に居られた時間がごく僅かになってしまったのは既報の通りしかし長崎駅前から二つ北に向かった電停・宝町からロープウェイ乗り場までは徒歩圏内(800mほどの距離)であったことが帰宅後に判明ですのでもしこのblogを御覧頂きました皆さま方の中で稲佐山に行かれる方は、往路はともかくとして復路は宝町まで歩かれることをお勧めしますそうすれば帰りのバス時間を気にすることなく夜景を存分に楽しめますからね
こちらがバスターミナルがあるビルの中にありましたお土産屋さん。種類は豊富にありましてそこそこの数を買い求めました
“文明堂総本店”と書かれた暖簾が架けられていますがここは駅前店つまり“文明堂総本店”が屋号なのです
さて、お土産を買い求めた後は再び長崎電気軌道に乗ります。この電車は2両連結の車両です
そして「平和公園」駅に到着御案内の通り、長崎市は広島市に続き原子爆弾を投じられた地。わが国は世界で唯一の被爆国。地球規模を俯瞰すれば今でも地球上のどこかで紛争が生じていますが、核兵器廃絶は世界中の人々の願いであることは間違いないと信じたいです。しかし核兵器を保有することで“持ち駒”として戦略的に駆け引きされている事実は現存しますしこの先もこうした構図に変化はないでしょう。本来であれば“唯一の被爆国”である日本国が核兵器廃絶に向けてリーダーシップを取らなければならぬところ、その動きは鈍く「核兵器禁止条約」を批准していません。しかしこれは何時の時代でも混迷が続くと推察できる国際関係の下、米国の“核の傘”に頼らざるを得ない現実もあり致し方ないことなのでしょう
長崎電気軌道の線路の直ぐ脇にある高架線はJR長崎本線。JR線には平和公園に行くための最寄り駅はありませんので長崎駅から長崎電気軌道の利用一択ですね(浦上駅での乗り換えも可能ですがJR線の本数が少ないのでお勧めできません)
電停を出て東に歩くと国道を横断する大きな交差点がありまして、その先が「平和公園」の入り口です。なお実際に原爆が投下された爆心地はここから南に100m程の地点です
「平和公園」は小高い丘の上に位置しているのですが国道交差点からの公園入り口からはエスカレーターが設置されています
“のどが乾いてたまりませんでした 水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました どうしても水が欲しくて とうとうあぶらの浮いたまま飲みました”-あの日のある少女の手記から
長崎市への原子爆弾投下とは
「長崎市への原子爆弾投下」太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)8月9日(木曜日)午前11時02分に、アメリカが日本の長崎に対して原子爆弾「ファットマン」(TNT火薬換算で22,000トン、22キロトン)を投下した。長崎市の推定人口24万人のうち約7万4千人が死亡、建物は約36%が全焼または全半壊。目標は第一目標が小倉市(現・北九州市)、第二目標が長崎市であったが当日の小倉上空を漂っていた霞もしくは煙のため、第二目標である長崎県長崎市に変更。午前10時58分、高度9,000メートルからファットマンを手動投下した。ファットマンは放物線を描きながら落下、約4分後の午前11時2分、市街中心部から北へ約3キロメートルそれた松山町171番地の別荘のテニスコート上空で起こった。(爆心地公園の上空)。
長崎平和祈念式典
毎年、松山町平和公園の平和祈念像前で原爆死没者の霊を慰め、世界の恒久平和を祈念するための式典である「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」通称「長崎平和祈念式典」が8月9日に行われる。長崎市では8月9日を「県民祈りの日」と定め、原爆犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、恒久平和への誓いを新たにするため、原爆が投下された8月9日の午前11時2分に全県民が一斉に1分間の黙祷を捧げる。
こちらが有名な長崎市民の平和への願いを象徴する平和祈念像。高さは9.7m 重さは30tの青銅製の像です。chu一行が「平和公園」を訪れたのは8月3日でしたが、その6日後の8月9日が長崎市に原爆が投下された日。広島市も長崎市も、原爆が投下された日は、“原爆の日”として「平和祈念式典」を開催し犠牲になられた方々に哀悼の意を示すと共に、二度とこのような悲惨な兵器が使われることないよう祈りを捧げる記念日とされています。そこには総理大臣を始め各国の駐日大使など、多数が列席されるのが常でして、今回はその式典準備の真っ最中でした。ところが…2023年8月9日の長崎の「平和祈念式典」はおりからの台風6号接近中のため、岸田総理の参加は見送られるなど規模が大幅に縮小され、かつ屋内での式典となりました。式典開催に向け準備をされていた皆さま、残念に思われたことと思われます。本当にお疲れさまでした。
こちらの記念像は神との愛人慈悲を象徴されたものだそうです。高く掲げた右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は平和を意味し、軽く閉じた目は原爆犠牲者の冥福を祈っているのだそうです。長崎市を訪れたのであれば、ここは観光スポットではないのですが、やはり是非とも訪れたいところでしたので心の中で事区切りをつけることが出来ました
以上、念願の「平和公園」訪問をし祈祷を済ませた後は、少々早い時間帯でしたが早めの夕食を摂るため「新地中華街」へ中華街には前日も訪れていましたがこの日は純粋に食事のための再訪です。なんつったって“長崎の夜は早い”(多くの飲食店の営業時間は20時過ぎには終わっちゃいますから、夜景観賞などを終えた後だと食事をする場所がありません。てか、21時過ぎちゃうと下手すりゃ居酒屋でも食べるものが極端に少なくなるのは前日の“刺身の盛り合わせ”が食べられなかったことでも証明されています)
で、長崎の中華街は横浜の中華街と比べて規模が極端に小さいのは昨日の訪問でわかっていました。例えば横浜の中華街の場合、オーダーバイキング方式のお店があったり、手頃な価格帯で美味しい中華料理を腹いっぱい食べられるお店が多かったり、と“chu華料理には眼のないchuにとりまして、”高級店”には行けない行かないchuですが、どのお店に入ろうかとウキウキしながら探したりしていましたが長崎の中華街の場合、オーダーバイキング方式のお店は皆無であり、そのためどのお店に入っても大差はないか一応、前夜には中華街のホームページを見てどんなお店があるかの下調べはしていましたが…
お値段とメニューはどの店のショーウィンドーを見ても似たり寄ったりでした
で、結局選んだのがこちらのお店👇
オープンと同時に入店で一番乗りです
そしてこの日も暑かった「グラバー園」、「出島」そして「平和公園」と、いろいろと歩き回りましたので超疲れまして疲れた体と喉を潤すには一択しかしこの時にはつい先ほど訪れていた、「平和公園」に刻まれていました石碑の言葉“のどが乾いてたまりませんでした 水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました どうしても水が欲しくて とうとうあぶらの浮いたまま飲みました”は、この瞬間には全く頭の中に思い浮かぶこともなく、申し訳なかった
のお供に前菜として頂きましたチャーシュー、鳥のむね肉などの盛り合わせ
こちらは言わずもがなのちゃんぽんです
これものお供 肉団子の餡掛けですね
そしてこちらも言わずもがなの皿うどん 適当にシェアしながら食べるは呑むは
は…この日の疲れを癒すために飲むわ呑むわで5~6杯は飲みましたから、“飲み放題”ぢゃありませんでしたから、結構なになりました
この後は早めにホテルに戻り、早めに休みましたあ、この日は「一日乗車券」(600円)を購入しての行動となりまして、長崎電気軌道の路線図でこの日の乗車実績を検証してみましょうか👇
大浦海岸通→石橋、石橋→出島、出島→長崎駅前、長崎駅前→平和公園、平和公園→新地中華街、新地中華街→大浦海岸通、の6回の乗り降りでしたから140×6=840円でしたのでなんとか元は取りましたですが折角の、乗り放題の一日乗車券だったのですが残念ながら全ての路線は乗り切れませんでしたさて、次回はいよいよ旅最終日。“大河ドラマVersion”と銘打って始まりました長崎旅行記もあと数回を残すのみとなりそうです