先日、“速報版”にて御紹介しました福島県北塩原村にあります「グランデコスノーリゾート」のski👇
の、本編(詳細版)をお届け致します(速報版でUpさせて頂きました写真が重複しますがご容赦ください)。そして今回利用したのが「NEXCO東日本」が販売している「ウインターパス」👇
ETC装着車のみのプランですが、今ではほとんどの車にETCは標準装備されていますからほぼ誰もが利用可能ただ利用に当たっては幾つかの制約があり、その最大のものは利用出来る期間は連続する3日間以内というもの。その他にも、諸々の条件がありますので詳細はこちらを御覧下さい👇ちなみに👆のコース図を見ると、「流山IC」から到達エリアに行くに際しては「圏央道」を使わなきゃならんのかょと思いました。もしその場合でしたなら常磐道のつくばJCを左折し東北道の久喜白岡JCで東北道に合流し北上しなくてはなりませんからとっても非合理しかし事前に架電し確認したところ、出発地点と到達地点の行き来はルートを問わないと教えて頂きましたので安心して…
chu宅(千葉県松戸市)から流山以北の東北圏に向かう場合、一番利用しやすい高速道路のICは常磐自動車道の「流山IC」。常磐自動車道を北上し、福島県いわき市の「いわきJC」で磐越自動車道に入り西に向かいます。自宅を出発して2時間30分、最初の休憩場所が磐越自動車道の「阿武隈高原SA」
ここは太平洋に面するいわき市の海岸から北西に30㎞ほど入った高地で海抜は461m。“高原”というほどの高い標高ではないのですが、ただ古期造山帯に属する阿武隈山地の最高峰は山頂に航空自衛隊の大滝根山分屯基地を持つ標高1192mの大滝根山。その大滝根山を南東に仰ぎ見る場所にあるSAで、また東北にありますので冬には降雪&積雪、路面凍結は頻繁にあります。ですが、「立春」を過ぎ暦の上では春とは言うものの、まだ厳冬の最中である2月5日だというのに御覧のように路面には積雪はおろか降雪した気配もありません。なるほど、chuが1月に出向きましたやはり福島県の天栄村にある「グランディ羽鳥湖スキーリゾート」でも雪不足が顕著でして、今年は暖冬なんだと言うことが伺い知れます(“寒い”のは、隙間だらけの我が家と、年がら年中のワタクシの懐事情ですかね)
そして今回の“福島入り”(※“ふくすま”は、chuが第二の故郷と感じている場所です)、その目的は温泉とSkiでして、ゲレンデ選びに際しては“全面オープン”している所を選びました。と言うのは宿泊場所は二本松市にあります岳温泉。そして当初は岳地区にあります「あだたら高原スキー場」を想定していたのですが2月になったというのに雪が全然不足している滑れるコースは2~3箇所のみということでお話になりませんまた、天気予報では宿泊翌日の2月6日は大雪の予報でしたので、とりま、初日の2月5日は晴れではないものの最初に行ってしまおう、と「グランデコスノーリゾート」を目指します。降りるのは「猪苗代磐梯高原IC」
途中、日本百名山の一つでもあります“宝の山”磐梯山(1819m)の南斜面に広がる「猪苗代スキー場」。実はこのスキー場、平日はリフト代がタダ(ただし事前にインターネットで登録する必要があります。何もせずにいきなり直接訪れたらこの特典は受けられませんので御注意下さい)👇
しかし…福島県での冬の国体ではアルペン競技が開催された名門コースを持つ「猪苗代スキー場」も今年の暖冬には勝てず
右側のコースがミネロゲレンデ 左側のコースが中央ゲレンデ 二つのゲレンデはコースの最上部と真ん中あたりが繋がっており、双方で行き来することが出来ると共に、麓では無料のシャトルバスが運行されていてとてもワイドなゲレンデ構成になっていますしかし右側のミネロゲレンデはクローズ、左側の中央ゲレンデも下の方はダメ、とそれぢゃ、いくらリフト代がタダだからと言って、滑るところがないですよ
【特別付録】かなり以前のものですがchuが「猪苗代スキー場」に出向いた際のblogです👇「阿武隈高原SA」での違い等が明らかです
と言うことで「グランデコスノーリゾート」に到着ですここで注意して御覧頂きたいのは“DECO”のロゴの下に書かれている英語の表記 「gran deco ski resort」そうなんです、以前は「グランデコスキーリゾート」と呼ばれていたのですが、何時ぞやからか「グランデコスノーリゾート」へと、スキー場の正式名称が変更されているのでした
馴染みのある、こちらのロゴですが現在は別のものにとって代わっていたのですそしてその理由とは何やら経営母体が代わったみたいなのです。“えぇ~聞いてないよ”と言いたいchu
「グランデコスノーリゾート」(旧「グランデコスキーリゾート」)の歴史を紐解いてみましょう同スキー場は1992年に東急電鉄が開発し、開業しました。総合保養地域整備法(リゾート法)適用第1号となった会津フレッシュリゾート構想の1つに基づいて建設されたのですが、その後、2003年になると運営主体は同じ東急グループの東急不動産に移管され「東急リゾーツ&ステイ」が運営していました。ですので“グランデコは東急系のゲレンデ”という認識が永く一般の方には根付いていたのですが、しかし2022年7月1日をもって東急不動産は同施設の保有を止めることを決めたのです。そのため「東急リゾーツ&ステイ」の運営も2023年3月、つまり昨シーズンまでだったのでしたなお譲渡先等につきましては非公開との取り決めがあったようで東急側、新運営側双方からの公式発表はなかったのですが、報道等では日本国内各地でホテルを運営しているホテル運営会社の「The COURT株式会社」が譲渡先として明らかにされており、同社が2023年7月から運営を引き継いでいるようです。そうです、このゲレンデの格式を高めていました「ホテルグランデコ東急リゾート」は「EN RESORT Grandeco Hotel」へと名前を変えたのでした。ま、chuはスキーでグランデコに訪れることは頻繁にあったものの、福島市在住時はもちろんの事、千葉(松戸)からでも全てが日帰りでしたのでホテルに宿泊したことはないのですが“格式高いグランデコを滑ったゾ”ということが自尊心をくすぐっていたのは事実でした2023-24のウインターシーズンは「The COURT株式会社」社がグランデコスキー場の運営に乗り出して初めて迎えたシーズンとなったのですが、chuの大好きでしたロゴが変更になったのはとても寂しく思いましたこちらは大好きだった昔のロゴ👇
そして現在、と言うか今年からのロゴがこちらです👇ま、世の中、何事につけても新陳代謝は必要ですから、新運営会社と新しいロゴを受け入れることにしましょうか
さて、グランデコスキー場の運営会社が変更になったことについての解説に多くの紙面を費やしましたがここからかがスキーの様子ですま、先日の“速報版”で実際のSceneをお届けしていますのでそれと大きく異なるものはないのですが、掲載させて頂く写真の枚数が増えましたので気持ちを新たにして解説して参りますこちらはゲレンデベース。グランデコスキー場はこのエリアではゲレンデトップの標高は一番高く1590m。先月訪れました「グランディ羽鳥湖スキーリゾート」のゲレンデトップが1280mでしたから300mも異なりますゲレンデでの標高差が300mも異なるということは…何が変わって来るのかというと雪質ですいえね、グランディ羽鳥湖も海岸線からは離れた内陸部にありますから雪質は悪くはありません。ですがこのグランデコ、さらに内陸部に入っている上に標高も高いですから、その雪質はもう北海道のゲレンデに降るパウダースキーのそれなんですで、写真のここはゲレンデベース(ボトム)で標高は1010mの場所。左に見えているのが第1クワッドリフトです。あスキー場の紹介をするのにオフィシャルWebサイトのリンクをしていませんでした改めまして、こちらです👇
こちらがゲレンデのコース図
拡大版です
【御参考】こちらが東急時代のゲレンデコース図
でもちこっと分かり難いのでWebサイト内のものから転載します👇で、右上の青で〇囲みしたエリアには黄色の太線で示した場所にはクワッドリフトがあったのですが、新運営会社に代わった現在、リフトの支柱だけは残っていましたが椅子は全て撤去され運行されていませんでした。恐らくこのままこのコースは廃止になるものと思われます
こちらはスキーセンター このゲレンデは昔っから、よく言えば“ふくすま(東北)っぽくない”をウリにしていて、そうですねぇ、華やかな信州のゲレンデの雰囲気に似せようとした志向を持たせていましたから確かにこのスキーセンターは福島県内の周辺のゲレンデと比べてもお洒落感が頭二つ、抜けていたのは確かでした。最もこの近くにも、当時は“日本最大級”を謳った「アルツ磐梯」や、現皇后陛下様がまだ独身の頃、御一家で滞在され、天皇陛下からのプロポーズを受けるかどうするか家族会議を開かれたと言われた「箕輪」などの“ブランド的”なゲレンデもあったのですが、でもやはり、「グランデコスノーリゾート」が当時からハイクオリティなゲレンデであったことは確かなのです
さっそくゴンドラに乗り込みましたこの日は晴れではなくどんよりとした曇り空。ですがほぼ無風であったことと降雪もありませんからスキーをする環境として決して悪くはありません
おっと、行き交うゴンドラの側面にはまだ東急時代のグランデコのロゴが描かれています
非圧雪の上級バーン 30度の斜面はかなり手ごわい
そして2400mの長さを持つゴンドラの終点が見えてきました。乗車時間は10分少々です
手始めの滑り出しは、まずは“足慣らし”のメインストリートと名を変えた幅広のコースからですがこの時はまだ正面にあるはずの磐梯山は見えていません
しかし時間が経過すると共に曇り空ながらも視界が開けてきました正面が磐梯山です
地図にて説明すると、グランデコと磐梯山とはこんな関係になります👇
このワイドな緩斜面を滑った際のSceneがこちら👇速報版にもなんとか貼り付けられましたので重複しますがご容赦を
そして、左手に見えていますのが安達太良連峰の鉄山西斜面に広がる「箕輪スキー場」
第2クワッドリフトの終点にありました“雪絵”トトロやドラえもんなど
こっちはピカチュウけど、肖像権は大丈夫なのかな
そしていよいよ1590mのゲレンデトップに向かう第3クワッドリフト
遂に到着1590mですからそこそこの山の頂きレベルの高さがありますよね前方に見えているのは「裏磐梯ネコマスキー場」。猫魔岳の北斜面に広がるゲレンデで、その立地ゆえに雪質が良いことで知られていますがいかんせんアクセスが悪く集客に困窮していましたが…実は磐梯山や猫魔岳の南斜面には冒頭で紹介しました「猪苗代スキー場」の他に昔の「京急猪苗代リゾート」と、国内最大級を謳っていた「アルツ磐梯スキー場」、そして小ぶりながらもモーグル競技会場としても知られていた「リステルファンタジア猪苗代スキー場」と4つもスキー場があったのですしかし南斜面と言うことは日当たりがいいことに繋がり、スキー場として稼働できる期間はどうしても短くなります結果、スキー人口の減少と共にクローズやスケールダウンを余儀なくされるゲレンデが重なり、今では「京急猪苗代リゾート」はクローズ、「アルツ磐梯」も規模を大幅に減らして細々と営業を続けていたのですが…。なんと、「アルツ磐梯」の運営を引き継いだあの星野リゾートグループがやってくれました磐梯山の南斜面に広がる、規模を小さくした「アルツ磐梯」と、雪質とシーズンの長さは申し分ないものの、アクセスに難があるため集客に苦慮していた「裏磐梯ネコマスキー場」、この二つのスキー場の上部を新たに設置したリフトでつなぎ、どちら側からでも行き来できる巨大なスキー場に変えてしまったのでしたそれがこちら👇
1590mのゲレンデトップから滑り出すこのコースは「グランデコスノーリゾート」にある各コースの中でも数少ない上級コース。昔“山屋”のchuとしてはなんとしても高い場所に行ってみたいとの思いも強く、そしてここからの景色に感激と感動を覚え、なんとか滑り降りてくることが出来ました
さて、この日の営業時間は16時まで。しかし天気予報ではこの日はくもり空が続くものの降雪予報ではなかったのですが、あにはからんや、15時過ぎから雪が降ってきました。そうです、首都圏に大雪を降らせた低気圧はここ、福島県にも影響を及ぼし、しかも予想外の強さで雪を運んできたのです15時30分の最終の下りゴンドラに乗りゲレンデベースまで戻りましたもう大雪警報が発出されるレベルです
しかしスキー場に行って、下りをゴンドラで降りたのは多分初めてだ(あありました北志賀竜王スキー場の山頂エリアに行った時だ行きは166人も乗れる超大型のロープウェイで山頂エリアに行くのですが、帰りの木落しコース、あそこは残念ながらchuの技量では滑れませんロープウェイで麓に戻りました。あの時以来だな)
着替えを終えて16時30分、本日のスキーは怪我や事故もなく無事、終了しました晴れていればこんなにも素晴らしい景色を見ながらの滑走が可能な「グランデコスノーリゾート」、素晴らしいゲレンデですただいかんせん、chu宅からは遠くて日帰りが中々難しいのが残念な所です
【御参考1】前回訪問時のblogです👇
【御参考2】こちらはGW時のゲレンデトップからの磐梯山 晴天だとこんなにも素晴らしい景観の中で滑れるのでした
さて、この日の朝、スキー場に来る時は雪は全くなかった道路ですが、降り始めてから3時間、完全な雪道になっていましたまぁ、新雪であれば問題はないのですが翌朝の路面凍結はちょっと厄介だぞま、今はともかく安全第一でスピードを制御しつつ今宵のお宿へと急ぎます。chuは雪道の運転には慣れていますが安全最優先ですので40㎞以上は出しません。後ろにピタリとくっついてくるが現れたら、ハザードランプを付けてどんどん先に行ってもらいます
国道115号線を走行しています。前方には3360mの土湯トンネル。ここを越えればそこはchuの第2の故郷である福島市なおトンネルの出入口付近は雪だまりとなるため凍結している可能性が極めて高く、最大限の注意と最徐行にて通過します。
無事、土湯トンネルを抜け福島市に入りました
「道の駅 つちゆ」から国道459号線。三ドルラインと呼ばれる走り慣れた道です
そして無事、今宵のお宿である二本松市の岳温泉に到着しました「グランデコスノーリゾート」から岳温泉まで、普通は40分程度で行き来できる距離ですが、この日はなんと80分、そうです、倍の時間を要しましたしかし安全は何ものにも代え難いのですから、プラス40分など、何の問題もありません
次回に続きます