こんにちは。高橋ゆりこです。
私は高校２年生のある日まで、約５年間ほぼ毎日、痴漢に遭っていました。
当時私は中高一貫校に通っていて、通学は電車で片道１時間。
その、行きも帰りも、ラッシュ時間帯であろうと、空いている時間帯であろうと、ほぼ毎日、私は痴漢や露出狂の被害に遭っていたんです。
高校２年生のある朝。
私はラッシュの電車に乗っていました。
で、この日も痴漢に遭いました。
いつもは、手で抵抗したり、ラッシュの身動きが取れない中カバンでガードしたり、場所を移動してみようとしたりする程度。
でもその日は、朝出がけに喧嘩したか、お腹が減っていたのか、分かりませんが、私はすこぶる機嫌が悪かったことは覚えています。
だからなのか何なのか。
その時、心の底から沸々と強い怒りが湧いてきたんです。
「こいつ、絶対捕まえてやる
」
何度も痴漢被害に遭って来たけど、ここまでの怒りは今まで感じたことがありませんでした。
どうやって捕まえようか？？？
頭を巡らせて考えました。
普通に腕を掴んでも、相手は男だし、簡単に振り払われて逃げられてしまうだろう。
ではどうすれば？？？
そうだ！カバンを奪おう！
カバンには、きっと身元が分かるものが入っているだろうから、逃げられてもどうにかなるはず！
沢山の乗客が降りる駅についたとき、その痴漢も降りるそぶりをしたので、電車のドアに沢山の人がなだれて行くどさくさの中で、痴漢のカバンの持ち手をがっつり握りしめました。
準備ＯＫ！
行くぜ行くぜ行くぜ！
ホームに出た瞬間、渾身の力でカバンをひっぱりました。
まさかカバンをとられるとは思っていなかったらしく、痴漢の手から簡単にカバンを奪うことができた私は、そのまま乗降客が向かっている階段とは逆方向に向かってホームをダッシュ！
すると、痴漢が、
「ごめん！返して！もうしないから！」
と言いながら、人の流れに逆らって追いかけてきました。
その様子に目ざとく気づいてくれた駅員さんに、
「どうしたの！？」と呼び止められたので、
「この人痴漢なんです！！！」と叫びました。
すると、どこから現れたのか？３人ほどの駅員さんが痴漢の周囲をガッと囲み、痴漢はそのまま羽交い絞めにされて駅長室へシューっと連れていかれました。
あっけにとられていた私に、最初に声をかけてくれた駅員さんが、
「お嬢さんも一緒に行こう」と私を促し、駅長室に連れて行ってくれました。
駅長室のパーテーションで仕切られているだけの空間の向こう側に痴漢、こっちに私、という状況で、
「親にだけは連絡しないでください～！」
って言いながら、オイオイ泣いている声が聞こえてきました。
「泣くくらいなら、痴漢とかしてんじゃねーよ！バーーカ！」
とパーテーション越しに怒鳴ると、
「ごめんなさいー！！！」と更にオイオイ泣き出しました。
大手企業の入社１年目で25才で会社の寮に入ってるとか、私に全部丸聞こえ（笑）
ほどなくして警察官が来て、事情聴取をして、「もう学校へ行ってもいいよ」となり、私は学校へ。
余談ですが、その後私の父に連絡が行き、父が駅長室に行ったら、痴漢が土下座をしてきたから、革靴のまま上から頭を踏んでやった、と父から聞きました。
革靴で頭踏むとか！！！（笑）
話を戻しますね。
学校には２時間目の途中に着いたのですが、「授業を途中から受けるのも何だな～」と思い、保健室へ。
保健室の先生とはとても仲が良かったので、保健室に着いた途端、今日の痴漢の愚痴をぶわーーーっとぶちまけました。
よく捕まえた！と褒めてもらえると私は思っていたので、得意気に話していたんじゃないかと思います。
武勇伝を語る感じで。
そんな私の話をひとしきり聞いたあと、K先生はこう言いました。
「嫌な思いをしたね。怖かったね。
もちろん痴漢が悪いし、痴漢なんて絶対に許される行為ではないのは百も承知であえて言うけど、痴漢に遭う方にも理由があるんだよ。」
こう言われて、カッチーンと来た私は、
「私に原因があるって言うの？？？私は被害者だよ！？」
とＫ先生に食ってかかりました。
すると、
「ゆりこが悪いとは言ってない。その痴漢の周りに女子高生はゆりこしかいなかったの？他に女の子や女の人はいなかったの？」
と返って来ました。
「そりゃ、あれだけのラッシュの車内で、痴漢の周囲に私しか女がいなかったってことはないと思うけど…」
と答えると、
「他にも女がいたのに、よりによって何でゆりこが、その痴漢のターゲットにされたのか。どうして痴漢に選ばれたのか。ということをよーく考える必要がある。」
と返って来ました。
私はなんだか、「お前が悪いから痴漢に遭った」と言われたように感じて、心底ムカついて、
「私は被害者なのに何でそんな言われ方しなきゃいけないワケ？マジでムカつくんだけど！二度と来ねーよ、こんなとこ！」
と言い返して、保健室を飛び出しました。
ムカつくムカつくムカつく！！！
私はＫ先生から言われた言葉に心底ムカついて傷つきました。
たぶん３日くらいめっちゃムカムカしていたと思います。
だがしかし。
この日を境に、現在の45才に至るまで、
私は一度たりとも痴漢に遭っていません。
ほぼ毎日、朝晩痴漢被害に遭っていたのに！です。
だけど、この日から二度と遭わなくなりました。
すごくないですか？？？
10日ほど経った頃、「痴漢に一度も遭ってない」という異変に気付いた私は、保健室へ行きＫ先生に謝りました。
先生は笑顔で「痴漢に遭わなくなって本当によかった！」と言ってくれました。
今でも、Ｋ先生には心から感謝しています。
この時、一体私に何が起きたのでしょうか？？？
何で私は痴漢に遭わなくなったのでしょうか？？？
当時の私は、この変化を本当に不思議に思っていましたが、今なら仕組みが分かります。
当時の私は、Ｋ先生のこの言葉に激しい怒りを感じました。
「他にも女がいたのに、よりによって何でゆりこが、その痴漢のターゲットにされたのか。どうして痴漢に選ばれたのか。ということをよーく考える必要がある。」
この言葉を言われて、私の中に強い怒りが湧きました。
「私は、痴漢をされても良い存在なんかじゃない！！！」
「私は、そんなことされていい人間じゃない！！！」
「もう二度とあんなひどい扱いをされてたまるか！！！」
私の潜在意識が
覚醒した瞬間です。
私は、幼い頃、家の中でひどい扱いを受けるのが当たり前の環境で育ちました。
だから、自分がひどい扱いを受けることに、無意識に慣れてしまっていたんです。
私は無意識に、
他人から自分が酷い扱いを受けることを、
自分が許してしまっていたんです。
自分が自分のことを、
自分は酷い扱いを受ける存在だと思っているから、
自分で声をあげて自分を守るという意識がない。
自分をどう扱うか？を他人に明け渡してしまっていたんです。
この世の中には、
当時の私のような人を嗅ぎ分ける嗅覚を持っている人間がいます。
だから、その種の人間に私はくり返しターゲットにされてしまっていたのです。
でも、この日私は覚醒しました。
もう二度とこんなことされてたまるか！！！
私はそんなことされていいような人間じゃない！！！
自分のことは自分を守るぞ！と潜在意識が本気で決めたんです。
だから、この日以降、その種の人間のレーダーに私はひっからなくなったんですね。
ターゲットに入らなくなった。
私に失礼な事したらマジで殺すぞ。
っていう意識がにじみ出てるのかもしれません（笑）
冗談はさておき、
意識が変わると現実が変わる。
これって、魔法みたいに捉えられがちですけれど、
そういうことではありません。
無意識にしている、
姿勢・立ち居振る舞い・表情・態度・声色・話すテンポ・言い回し・目線などなどなどなど…
自分を表す全てに、自分の意識がダダ洩れしているんです。
だから、意識が変われば、無意識にしていることが変わります。
意識的に変えようと頑張っても所詮５％ですが、
無意識が変わったら自分の95％が変わるわけですから。
意識って、本当に本当にほんっとうに大事です。
もしも、
痴漢の被害や、
失礼なことをされる、
DVやモラハラをされる、
などが繰り返し起きている場合は、
無意識に他人から自分が酷い扱いを受けることを許してないか？
自分が自分のことを酷い扱いをしていないか？
見てみてあげるといいかもしれません。
そしてここを境に、恋愛で全く報われなかったのが、モテる人生に変わったことにさっき気づいたので、記事にしました。
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