こんにちは。高橋ゆりこです。
個人セッションや講座で、心理サポートをしていると、
「すべてを許さなければならない」
という思いに縛られている方に良く出会います。
お母さんを許さなきゃ とか、
夫を許さなきゃ とか、
義母を許さなきゃ とか、
「許せないうちはまだ半人前」みたいな信仰に沢山出会います。
そんな宗教は、とっとと改宗してほしいです。
マイナス＝悪・ダメ
と思っているのと一緒で、
許す＝善
許せない＝悪
って思ってしまっているんですよね。
許せなかったら半人前で、許せたら一人前、みたいな。
どちらが善でどちらが悪とかないですし、
許せなかったらダメ っていうジャッジも要りませんから。
確かに、
相手を許すことができたら、何より自分自身が楽になれます。
それまで囚われていた苦しみから解放されるから。
逆に、
「相手を許さない」という思いが続くと復讐心が生まれます。
復讐心は、ものすごくマイナスだし苦しいです。
でも。
この強いマイナスである復讐心が、プラスの結果に自分を導く原動力になる場合も多々あるんです。
でも、復讐に執着してしまうことで、自分自身を蝕んでしまう力になってしまう場合の方が大多数ですし、それはすごく苦しくてエネルギーも沢山消耗します。
だから、確かに許した方が良いに越したことはないです。
だけど、そうなると…。
「許した方がいい」が「許さなければならない」に変換され、
今度は「許すこと」に固執してしまう。
「許せない私」を【許せない】
という 許せない地獄 みたいな沼にはまってしまう。
つ、つらい…。
だから、その辛さを感じないために、感情や思いに蓋をして、
「許さなければならない」
という思いに憑りつかれてしまうんです。
この呪縛にはまると、
どう考えても理不尽なことをされてるのに、
心はめっちゃ不快を感じているのに、
「許す」という選択しか選べない。
という状態に、自分を追い込むことになります。
それって、
自分自身をものすごーく雑に扱うことです。
自分自身にとんでもない苦行を強いることです。
自分に対して 多大なるマイナス を与えることになります。
自分に対して多大なマイナスを与えて、自分の人生がプラスになるはずないです。
「許さなければならない」
と、自分が理不尽に扱われたことを片付けてしまうのは、
自分を大切にする行動ではないし、
宇宙の法則で見てもマイナスでしかない。
心に蓋をしなきゃ許すことができないのならば、
今はまだ「許す」が自分の課題ではないんです。
まずは、自分の心が今どの成長段階にいるのか？を知ることです。
成長したくて焦るあまり、自分の成長段階を無視して、
「制限が外れている人はこうあるべき」を自分に強いてしまうと、
心は成長するどころか、冷たく固まりどんどんほどけ難くなる。
心の解放や心の成長とは逆行してしまうのです。
だからまだ「許す」段階ではない場合は、自分の状態をそのまま認めて受け入れる必要があります。
そして存分に、
相手に怒る！
相手を責める！
相手に嫌だ！と言う！
それこそが、今の自分の課題です。
この場合、
相手に直接言わなくてもいいんです。
自分が感じていることを、自分自身が徹底的に聞いてあげる。
自分の気持ちにしっかり共感して、
一緒に怒ってあげる。
一緒に責めてあげる。
一緒に嫌だ！って言ってあげる。
自分の感じていることを、なかったことにしない。
ということが、大事なんです。
自分の心に蓋をして、自分の心を踏みにじってまで、
「許す」ことに、どんな意味があるんだろう？
許せないなら、今はまだ、許さなくていいんだよ。
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