移り変わり | 果実相兼

果実相兼

パラレルワールドにいるもう一人の私へ

最近、前に作った眼鏡のレンズだけを変えました。

今流行りのフレームが好きではない時には、こういうのもいいよね。

私は、小ぶりなレンズが好きなんだけど、最近のってレンズ大きくない?

目がいいって、本当に羨ましい。

 

さて、作家の作風というのは、年齢と共に変わっていくものなのでしょうか?

それともあまり変わっていなくて、こちら側が変化するから変わったように思うのでしょうか?

多分、その両方なのかもしないし、それで離れてしまった作家もいたりします。

私自身でも昔のブログにはよく出てきたけれど、今は全然登場しない作家もいたりするし。

(読んでいても、書いていなかったりもする)

 

江國香織さんを読みました。

私、これを新宿御苑のベンチで一人で読んだんだけど、途中で雨が降ってきて困ってしまった。

物語が面白いのに、雨が降ってきて。

結果、傘をさしてベンチに座って本を読むという無理やりなことになって、自分で笑ってしまった。

無理やり本を読み続けている自分がひどく子供じみた意地を張っているように思えて。

 

江國さんの本には、そういうちょっとした蛮行を私に行わせる力があるように思います。

まぁ誰にも咎められない自己満足なんだけれどね。

何となく普段と違うことをしたくなります。

『シェニール織とか黄肉のメロンとか』

シェニール織、調べちゃったしグッド!

時間経過の話をすると、江國さんの小説は昔の方が危険だったような気がする。

今は変わってきたのかなと思っていたけれど、やっぱり江國さんは江國さんで読んでいて嬉しかった。

ただ、昔よりも登場人物の年齢幅が広がったようには思う。

若い人から高齢の人まで登場するしね。主人公的なポジションにいるのはかつて娘だった50代の女性たちだし。

一時期私はヒロインの年齢があがったことに少し違和感を感じていたけれど、そろそろ慣れたようで?馴染んだようで?引っ掛かりなく読めるようになってきました。

生き物は50代でも20代でも80代でも面白いものは面白い。

 

江國さんの物語を読むと、奔放なのは若い人たちだけの特権じゃないって思えるから楽しいよね。

 

あ、新宿御苑は、本を読まなくても素敵なところでしたよ。