香典返しに横浜の霧笛楼のお菓子を頂きました。
美味しい❤
こんな時に不謹慎だけど、美味しいお店を知りました。
一つ前のブログがあまりにも悲壮なので、ちょっと反省しました。
ごめんなさい。
もう一つ、ブログをあげます。
『白い闇』。
この写真は『罪の声』の時にも使ったので、見覚えあるはず。
買ったのは、2022年1月だからむしろ『罪の声』よりも早かったのにスイッチが入らなくて読んでいなかったの💦
こんなにコロナが大変になる前に読みました。感想あげようと思っていたら仕事が…
ジョゼ・サラマーゴ著『白い闇』
ノーベル文学賞作家のサラマーゴの著作です。
これ、日本では一回絶版?品切れ?になったらしいんだけど、読み応えありすぎる一冊でした。
文章の作り方が独特なんだよね。
改行がない文章で物語を紡ぐ人なの。
だから、読みなれないと結構戸惑うと思うけれど、ある程度本を読んでいる人ならじきに慣れるしきっと大丈夫だからチャレンジしてほしい1冊。
ある日、目が見えなくなる人たちが発生するの。
失明すると普通真っ暗になるのに、この失明では、目の前は真っ白になるの。不思議な病なの。原因も治療方法も何も分からない奇病。
だから、題名は『白い闇』
ミルク色の闇に閉じ込められる人々の物語。
初めは車を運転していた男の人が信号で止まっている間に目が見えなくなって
次にこの彼を家に連れて行ってくれた人が見えなくなる
初めに失明した男の妻も、この男を診察した眼科医も、目が見えなくなる。
そうしてだんだん広がっていった時、政府は、使われていない精神病院に彼ら目の見えなくなった人々と、彼らに接した人々を閉じ込めるの。
出てきてはいけないと。
出てきたら、撃つと。
でも、彼らを世話する人は誰もいないの。
連れてこられ閉じ込められた人々の中に、一人だけ実は目が見えている人がいるの。初めに失明した男を診察した眼科医の妻。
彼女がどう行動するのか、どう対応するのか、見てください。
どこか新型コロナを思わせるでしょう?
感染者を隔離し、農耕接触者の健康観察をしていた頃を。
どうしても最初は重ね合わせるけれど、次第にそれも忘れます。
だって、物語の方が過酷だから。
“わたしたちは目が見えなくなったんじゃない。わたしたちは目が見えないのよ”
医者の妻の言葉
目が見えているのに、見えていない
見えていない
どういうことなのかは、ぜひ読んで確かめてください。