いざ、本の世界へ | 果実相兼

果実相兼

パラレルワールドにいるもう一人の私へ

最近私は、購入後の商品が回収になる体験を2つしました。

一つは、化粧品の成分名の誤り。

着払いで商品を送って、現金書留で商品代金が返金されました。

もう一つはコンタクトレンズの不良品。

返却用のパッケージが送られてきて、残りのレンズも全部返却になり、代わりに新品を一箱受け取りました。

ちょっと違った体験ができました。

コンタクトの方が、対応に慣れていそうでした。私も、不良品で返品するの二回目だし…

 

さて、他人の本棚シリーズ(?)

もう一冊実家で本を借りました。

過ぎ去りし王国の城 宮部みゆきさん

最後のまとめ方はちょっと受け入れがたいけれど、全体の雰囲気としては好きなタイプでした。

拾った絵の中に自分の分身― アバター ―を書き込むと入れる、っていう仕組みの物語なの。

絵の中に入りたいって、思ったりしない?

例えば、ルノワールの優しい絵の中に。

 

この物語に登場する絵の世界のモデルになっているのは、ベネディクト会修道院。

フランスに行った時、遠くから姿だけ見ました(笑)

行ってみたかったな。

チャンスがこれからあるでしょうか…?

 

梨木果歩さんの「裏庭」みたいなのかなぁと思っていたら、そういう話ではなかったです。

どちらかといえば、行ったり来たりする話。出入りする人間の生命力を吸い取って絵は世界を維持している物語。

そして、その世界の中に一人の少女をかくまっている物語。

「ここにいれば安全だよ」と。

切実さと寂しさと怒りを込めて。

小さな女の子を守るために維持されている世界。

その時、他に助けてくれる人はいなかったから。

 

こんな風に振り返ると、「裏庭」とは全然違うね。

どっちが好きかといえば、なじみ深い梨木果歩さんになってしまうんだけどね。

「過ぎ去りし王国の城」はラストへの持っていき方が私の好みではなかったのでね。

 

こういう違う世界への物語って、時々読みたくなるの♥