お彼岸の関係で実家に帰ってきました。
寒かった…
りぃと会うのに服が半袖しかなくて、母の服を借りました。
お母さま、もう40を過ぎた娘を着せ替え人形にするのはもうやめておくれ…
さて、恒例の(?)実家で読んだ本、です。
豆の上で眠る (新潮文庫) [ 湊 かなえ ]
637円
楽天 |
「豆の上で眠る」 湊かなえさん
イヤミスの女王湊さん…
今回も読後感がよろしくありません…
私、この次女がかわいそうでしかたがなかったよ。
私、長女だから妹の気持ちって分からないけれど、なんでこんな扱いされるわけ?
毒親だよ、この母親。
小学校低学年の妹―結衣子―に子猫探しを口実にして、他人の家の中に姉がいないか調べさせるなんて。
気持ち悪い。
絶対におかしい。
変質者にいたずらされそうになっているじゃないの。
保護者から反感かって、クラスでいじめにあっているじゃないの。
結衣子が親しい友達のいない歪んだ子になってしまっていたとしたら、それはこの母親のせいだよ。
人生を壊されている。
母親のお気に入りは長女の方だったから?だから妹の気持ちは無視してこんなことをするの?
あー、嫌だ嫌だ。
この本で起こる失踪事件は、新生児の取り違えが原因。
消えた姉は新生児の時に取り違えられていて、消えた2年間は産みの母親に連れ去られその元にいたの。
取り違えられた娘と、本当の娘、2人とも。
そして、戻ってきた姉が元々の―血のつながった―姉だった。
失踪前の姉と戻ってきた姉は別人だと妹は気づき、姉をずっと認められない。
血は繋がっているけれど―親子鑑定をした―、姉ではない。
戻ってきた姉のDNA検査をしないでそのまま親に引き渡す警察っていうのは物語の筋的におかしいと思うし―日本で失踪している子供は一人じゃないし、警察はDNA鑑定をするものじゃない?失踪した時にあんなにDNAをとれそうなものを家から持って行ったのに。親がやらなくていいって言ったからといって、そんなことってあり?
妹が疑っているのを薄々感じながらも、一向に真相を明かそうとしない両親もおかしい。
警察に届けることをしないで、うちうちで娘だけ取り換えて、いなくなった2年間は記憶喪失にしようって考える親はもうどうしようもない…。
この二人の姉の性格もおかしい…。
どちらも両方の家庭を行ったり来たりしているわけでしょう?
色々と気持ちの悪い物語で、本当にイヤミスでした…。
結衣子、無理に実家に帰らなくてもいいんだよ、って言ってあげたい。
距離を置いてもいいし、帰りたくなければ帰らなくてもいいんだし。
「エンドウ豆の上のお姫様」はもちろん幼稚園時代に持っていました。
アンデルセンの童話だったのね。
これ、確かにこんなの分かるかなぁと思ったよ。
肌が柔らかいから、お姫様だって考えも、おかしいと思った…