フランス人と会話した。



相手の英語は覚束ないものの、日本人の比ではないと思える具合だった。



年末の日本で…



パッケージ、つまり包装のための日本の書籍を探しているらしかった。



聞いてみると、CDやらラップトップやらを包みたいらしい。



「プレゼントか?」私が聞くと、「いやいや、自分のためだよ」おどけて見せる彼の表情は幸せそうだった。



名をオリビエという彼、そうフランス人である。



年ごろ英語圏の人間、それからポルトガル語圏の友人と交流する機会には恵まれたが…



フランス人とは会話をしていないな、と思った。



それと同時に、ある思い出が…



曲を伴って眼前に顕れるようであった。



大好きな飛行機のなか、目的地についた直後に流れたエールフランスの機内放送。



そういえばその直後より、当時の自分は必死になって該当する曲目に出会おうと検索していたな。



甘美な旋律に対する抒情以外は、歌詞もフランス語、当然に理解できなかった。



「こんな感じだったかも…」というとても微妙な記憶と、曖昧に呼応する感情はあるものの…



未だに夢のような数瞬に遭遇することは果たすことができずにいる。



新年に向けて願うことはひとつ。



いつの日かエールフランス機に搭乗するその日まで、あのメロディーが消え去ることのないように。







どうやら自分にも包み込みたいものはあったようだ。
自らの道を創りあげようと決めた、そんな仲間にプレゼントをもらった。



$Chronoblivion



10日ほど前から「初体験でわくわくする」会うたびに胸を高鳴らせる鼓動が、その割れんばかりの表情から伝わり続けていた。



エプロンを購入したり、わざわざ遠方まで出向いたり…



その計画の全貌を包み隠すために、非常に努めているようにも見受けられた。



だからこそ、当然だが気になっていた。



いったいこの人は、何のためにそこまで頑張っているんだ?



プレゼントとして贈られることで、全てが紐解けた。



稜線から日が昇るように、静かだが力強く…



光が放たれた。



$Chronoblivion



それと同時に…



影が姿を現した。



$Chronoblivion



そこには、彼女がイメージしてくれた通りの自分がいた。



「横浜」と「鳥」。



鮮やかな世界を力強く飛ぶ、その姿に背中を押された気分だ。



凄く心が落ち着いているのを実感している。



光であれ、影であれ…



それら全てが私を包み込み、この世界で最もシンプルなアングルを教えてくれているようだ。



自分を見つめる時間というのは、何事にも代えがたい要素なんだ。



そんな時間が私には必要だ。
今年のイヴは『アバター』で彩られた。



さらに、季節としては温和な、風も上着と下着の間にとどまるような陽気となった。



ランチを黄金町でとった後、散歩も兼ね『アバター』チケット購入のために109シネマズMM横浜に向かった。



途中、なんともユニークな、且つどこか感傷的な2面のイメージにめぐり合った。



$Chronoblivion



右は、さしずめ(左の)二十年後といったところか?



身に着けているものはそのまま、さらに子供たちの掌中にあるお菓子もそのまま。



何だか心が温かく、大切な「何か」にも触れたくなるようなイメージだった。



『アバター』観賞後、ランドマークプラザへ。



$Chronoblivion



どうやら、ひとりエンジェルが混じっているらしい…



あ。



$Chronoblivion



(お昼の内容からして)減るはずもないと思っていた小腹が空いたため、ウェンディーズへ。



「無くなるらしいし」初めて聞いた、ニュースも未見だった!



急遽、おそらく日本で最後となる大好物を食べた。



$Chronoblivion



チリチーズフライ。



フライ(チップス)にチリソースとチーズのかかった、いかにもなファーストフード。



それが旨い!



もう食べる機会が少ないと思うと、とても後ろ髪の引かれる想いがしつつ完食した。



そして周辺を散策しつつ、横浜駅へ。



$Chronoblivion



$Chronoblivion



$Chronoblivion



$Chronoblivion



$Chronoblivion



私が幾年も老いたとして、この土地の空気感は本当に美しいと誇るだろう。



いつの日か…



この大気、この風が育てた、織り上げた旅路を歩もうじゃないか。
109シネマズMM横浜にて『アバター』を観賞してきた。







予想を大きく超える、偉大な傑作になった。



少なくとも俺には。



観賞を終えて、少し経ってから思うのは…



『ガタカ』で残った余韻に近いもの。



ひとつの目標点に向けて…



異なる観測点から、異なる観測方法で心を研ぎ澄ましたようだ。



これが映画の未来、なるほどそうかもしれない。



この作品の根底に流れるもの、それは生命の泉、ライフストリーム。



自然を神と崇め、それを守ろうとするナヴィ。



それに富の機会を見出し、それを破壊、強奪しようとするスカイ・ピープル。



とてもシンプルな対立構図だが、表面では決して魅せない。



たしかに綺麗な風景、幻想的な生命の息吹がそこにある。



それは必ずしも、理想や夢の世界ではない。



私たち自身の胸の奥底に縛り付けられている、解放への残像なのだ。



〝I see you〟



この言葉が、私たちの心にどう響き、そこに果たして鳴動するものは存在しているか。



俺にはまっすぐに聴こえた。



ジェイク・サリー(サム・ワーシントン)を見ていると、本当に別の世界にいる自分自身を視ているようだった。



つまり、冒頭のアバターとなって駆け出すシーンから全てにわたって、俺の身体も心も躍動をはじめていた。



ナヴィの世界でハンターと認められるために、彼は奮闘する。



それはまるで…



下半身不随という境遇にあった自らを完全否定するように。



もはやそこに、本来の目的、ナヴィ族への潜入調査はその価値を失っていた。



自らを取り巻く自然に、上下も隷属もありえない。



人間界からの解放に喜び満ちた、ひとつのアバター、いやナヴィとしてのジェイクしか走り飛んでいなかった。



夢が夢でなくなった瞬間、まさにそこに私たちが見るものは奇跡ではない。



一種の焦りや、時には怒りや欺瞞の心情かもしれない。



何に対する?



それはきっと、実際に作品を鑑賞した人たちが感じているだろう。



その経過を経た後、ジェイクが裏切り行為(ナヴィに魂を売ったとして)をはたらいたとして、人間たちの総攻撃が始まる。



ナヴィの神を破壊せんと。



軍の人間からはもちろん、(人間たちの計画を秘密にしていたとして)ナヴィからも信頼を失ったジェイクは磔にされる。



間一髪のところで救出された彼に、ナヴィのひとりが放ったひと言が印象的であり、心を激しく打撃した。



「もし仲間なら、私たちを助けて」



これほどまでに、悲しみと怒りに満ちた一行が…



映画の世界だけではない、何か把握しきれていない、抽象的にしか文筆にしがたい声を聞いた。



その叫びは、いったいどこから届いたのか。



印象的な台詞や、壮大な音楽。



そして何より、登場する全ての命が描き出す…



エモーションという、個性を超えた全体性。



ジェイクの表情は、さすがに自分ながらにこたえた。



彼の気持ちが痛いほどに伝わった…



と、信じているから。



それでも、信じることしか出来ないのは心許ない。



俺たちは声を聴いたのだから。



映画で受けた感情を、行動に移すことが映画の未来であって欲しいとはずっと思い続けてきた。



そういう意味でも、この作品には大いに期待したい。



3D観賞を絶対的にお勧めしたい!



たとえば…



スクリーンの中、ミラーに映った人物が驚くほどに一体的に感じることが出来る。



凄いことだと思った。



当然のように美しい光景のオンパレードに、心が浮揚しそうになる。



異常なまでに生々しい生と死の争い、その窮状を感じているからこそ、非常に不思議な感覚に陥る瞬間も多く見受けられた。



分かる人には分かると思うんだけど…



昔からファイナルファンタジーや聖剣伝説、ヴァルキリーの世界観が好きな人には確実に共有できる感動があると信じる。



ブラウン管を通して心の中に描いた、それぞれの世界、そのひとつの表情がこの作品にあった。



映画として、欠点は見当たらないといっても大丈夫。



そんな偉そうな観客にはなりたくない、なることができない。



$Chronoblivion



ジェームズ・キャメロン監督に乾杯!!!
恒例となったお得意先からのケーキ購入。



それとは別に…



今年も手作りのクリスマスケーキを作っていただいた。



$Chronoblivion



紅茶風味のレアチーズ。



口当たりのよい、なめらかな食感。



とても優しい味で、俺が薦めたトワイニング社の紅茶が奏功したようだ。



口の中、喉もとで香るのがここの紅茶の特徴。



それが十二分に活かされている、素晴らしい!



塗されたココアパウダーは…



まさに新雪に現在形で降り積もる粉雪のよう。



今までに作ったケーキの中でも、特にテクニックよりもセンスで決まる印象が強かった。



日本人らしい味、そう感じた。



大満足でした、ありがとう。



そして、これからも期待してます!
「すいません、ちょっと宜しいですか?」



このひと言が告げた、幸福の時間。



激しい雑踏をかいくぐるようにして、小さなご老人と共に歩く。



「どこかへ行かれた帰りとかですか?」



「地下鉄でね。いつもは娘が一緒なんだけど…今日はひとりだったの」



そう言うと、彼女の顔は自信気に微笑をたたえた。



クリスマスイヴに湧きかえる世俗とは、どこか一線を画する雰囲気を感じた。



何度も何度も折れ曲がった腰を更に曲げ、お礼をしてくれた。



「こんな若くて良い人がいるなんて、本当に嬉しいです」



形式化したと思ってた、この国のクリスマスという期間だったが…



悪くない。



それもいい、そのおかげで出会いは広がりを見せるものだ。



俺はきっと見られている、そういう力強い気分にさせてもらえる数分間だった。



「みらい」と繋がるホットラインであるように。
広島から牡蠣が贈られてきた。



$Chronoblivion



毎度、心より感謝しております。



前回は東京にいてその恩恵を受け損なった鳥だが…



今回はバッチリ味わった!



とりあえず、最初は焼いて…



噛みごたえ抜群、上品な香り。



ポン酢を少しばかりかけると、肉厚な牡蠣独特の味が際立った。



最高に美味しい。



最初の牡蠣を食べて、それまで大きな身が隠していた自然の魅力に気づかされた。



$Chronoblivion



小さなカニ。



この微妙な両眼w



可愛すぎて、ついつい箸先で転がし戯れてしまった。



人間からしたら小さな小さな、貝にすぎない。



それを生かし命を繋ぎとめるような命綱、貝柱。



そして…



その目立たない存在よりも矮小な、それでも確かな命を感じさせた蟹にも感謝したくなった。



だから好きなんだ、自然の強さの裏にある健気さが。



本当に美味しかった、ありがとう!



まだまだ(むき身をはじめ)沢山あるから、家族そろって堪能しまくりますよ!!
所用を終え、シァルのデュモンド。



$Chronoblivion



横浜駅も、いたる所がクリスマス仕様。



当然か、ここは日本だもんな。



鳥はベニエが大好き。



独特のもっちり感が、色々なコーヒーに凄く相性が良い。



クリスマス仕様のベニエがあったから、早速試した。



$Chronoblivion



マスカルポーネにココア、さらにストロベリーなど、安心感を感じさせる風味に満ちた一品。



いつもどおり、一息に食べ終えた。
109シネマズMM横浜にて『THE 4TH KIND フォース・カインド』を観賞してきた。







「信じるか信じないかは…」その前に、私たち自身の見聞の甘さや見識の低さ。



とても痛いところを、心理的に追い詰めていくような印象を受けた。



ある意味…



この作品の宣伝、それに対する観客の評価で真っ二つに分かれるだろう。



個人的には、とても意義のある作品だと思えた。



再現映像と記録映像を使い、アラスカ州ノームという檻の中で繰り返される不可思議な現象。



静謐と混沌が渦を巻くその場所では…



もう一つ違う実験が行われていたことに気づく。



私たち自身が実験体にされていたのだ。



テーマは…



〝好奇心と現実の関係性〟



自分ならこう題するだろう。



UFOの存在を匂わせつつ、人間の怖さをグロテスクな程に見せ付ける。



好奇心にとり憑かれた心理学者と、起こっている事実の探求が可能と信じる捜査官や刑事たち。



「全ての者には確認できない」それが、この世界で起こる森羅万象の全て。



それぞれの利益や興味などで、何かしらの壁を創ってはいないか?



前提を踏み外した「ルール」が平然とあらゆる関係性を操作する、そこに疑問や疑惑は生じ得ないのか?



全体を通して白い。



不安感と安心感、そして既視感と未視感を生み出すその色に何を期待するのか。



未知との遭遇?



あらゆる可能性を感じさせるその〝彩り〟は、まさにこの世界そのものかもしれない。



何かがあるようで、実は存在しない、それにさえ気づかない。



「眼が見えない」フリをしたと言われた女の子、そして「神にもなれる」フリをしたと言ったアビゲイル・タイラー博士(ミラ・ジョヴォヴィッチ)…



既に死んだ親戚を捉えていた娘、UFOの存在を捉えようとしていた母。



何かが見えないことに関し、作品では損得が描かれている。



その象徴が…



何度も登場する「白いフクロウ」なのかもしれない。



大きなその眼が捉えていたものは何なのか?



最古の言語が伝えたかったものは何なのか?



何事かにハッとさせられた私は、きっと白梟の姿さえ捉えてみせる。
109シネマズMM横浜に行くようになって、ある情報が入った。



それは…



「109行ったら、あんこクロワッサンを必ず食べる」というもの。



はて、餡、クロワッサン…



是非とも試してみよう。



$Chronoblivion



早速4階のコンセで購入。



ポップコーンとか売ってるカウンターのトコにあった。



$Chronoblivion



「なるほど」思わず声が漏れる。



「中割らないと何だか分からん」



ケシの実がびっしりと付いた、まさにクロワッサン。



焼き色もよく、とても香ばしい。



中は粒あんで、甘さも控えめでパンもシットリ、そして程よくサクッとしている為に、映画を観るためのドリンクなどを多量に消費せずに済む…



何という「映画館のため」のクロワッサンだろうか!



価格も手ごろ、小腹にちょうどいい。



$Chronoblivion



未だ食したことない人も、この味を試すべき。