山を登り終えた頃、雨は大降りになった。足は、歩くたびにズポッズポッとはまり、道はぬかるんでいた。

結局雨宿りするはめになり、木の下に入ることにした。

雨宿りしてから30分くらいたったとき、遠くからなにか物騒な物音が聞こえる。ガシャッガシャッと聞いたことのない音だった。危ない…そう思ったら、ネルロスを連れて、森の奥深くへとすぐ潜った。

目の前に見たものは衝撃だった。それは人間ではないが人型で、手には巨大な武器を携えていた。1体だけだったのに、からだの震えが収まらなかった。
ネルロスは平常心を保っていて、そんな恐いかと、呆れていた。

雨は暗くなっても降り続きそうだったので、小雨になったとき、山を下ることにした。
ははっ、法三かぁ。僕は拳科にしようかな。

えっ、法科の方が似合ってる?んん…

そうなの?てっきり、剣術って拳科だと思ってたよ。

うん、魔法剣を使えるようになりたいな。


やっぱり、一緒にいることになるね。

なぁ、ソード。俺ら向こうで離ればなれになっちまうのかな。

えっ、地域ごとに集まるのか。…よかった。俺、なんも知らない人といるだなんて気まずくて気合い入んないと思うんだよな。

お前も一緒か。でも、そのうち離れちまうんだろうな。俺とお前、なんだか雰囲気違ってね?

だろ?まぁ、気が合わねぇってことじゃないけどさ。

俺は法科三系(呪科、術科、法科、拳科、総合科に分かれ、法科のなかでも、理論を主に学ぶ一系、生活的実務のニ系、そして魔法兵となれる三科がある)にいきたいんだ。

大変そう?うわさじゃあそうだけど、魔法兵になれるんだぜ。俺はあのランド・ルイス(魔法兵の英雄。昔あった大戦で、この国を守った。)に憧れてるんだ。
全ての者に光の導きはある。私はただ導かれただけなのだ…しみるぜ。