しばらく前に「現代狂言 」という公演を国立能楽堂で見たとき、
その時に配られたあれこれのフライヤーに混じっていた一枚がいささか気になっていて、
特に「これは芝居なのか?コントなのか?トークなのか???もはや良く解らない怒涛の珍舞台!!」
という惹句に「それじゃあ、なんなの?」ともっぱら舞台仕立ての部分に興味を覚えたものですから、
実際に見てきたとまあ、そういうわけです。
俳優の近藤芳正さんが立ち上げた一人ユニットであるらしい「バンダラコンチャ」の
サードアルバム公演といいますから、第3回公演なのでしょう、「HUG!」というタイトルでありました。
とはいえ、近藤さんのひとり芝居というわけではなくしてですね、
南原清隆さんやら三倉茉奈さんやらTVでお馴染み系の人が登場してにぎにぎしく展開する、
いわばバラエティーという感じ。
ま、バラエティーと言ってしまうと「8時だよ、全員集合!」的なイメージでしょうから、
コント的芝居が数本、オムニバス的に転換する中にいささかの踊りが入ったりするという。
されど、オムニバスとしてひとつひとつ独立した話が、少しばかり絡みを持たせていたりするあたり、
やっぱり全体としての芝居として見るというのもありかな・・・と思ったりはしたのでした。
本来的に笑ってもらうことを前提にした作りであるわけですけれど、
しみじみさせちゃうよ路線も織り込んで!という狙いはありましたでしょうねえ。
例えば最初の話はショッカーの戦闘員、
あの覆面悪役レスラーが細身になったような人たちの日常風景という。
「目指せ!世界制服」を旗印としながらも、いつもいつも仮面ライダー と闘っているわけではないので、
そんな非戦闘時には街なかに出没しては、「一日一悪」を合言葉に慎ましやかさな悪事の遂行に
余念がないという戦闘員たちなのですね。
小学校の運動会の前日に校庭にたくさん落とし穴を作ってきたから、当日は大騒ぎだぁ!とか、
そこらじゅうのパチンコ屋から看板の「パ」の字を取り去ってきたぞ!とか、
愉快犯のようなことをやってきては、自慢気に仲間に話してきかせるわけです。
どうやら彼らにとっては「怪人」になることが昇格のようなんですが、
怪人になるとおそらく処遇は改善されるようながらも、その仮面ライダーとの直接対決という
大きなリスクを負わなければならず、そんな危険を冒すくらいなら
今の「一日一悪」をこなすデイリー・ワークで家族ともども(家族がいる!)平穏な暮らしができれば…
という考えなのですね。
ここで思うのは、彼らのやっていることもともかく、与えられた仕事をきちんきちんとこなし、
さぼるわけでもなく、かといって大きなことをやってやろうというわけでもなく、
生活サイズに合わせた報酬を得ているというか、報酬に合わせた生活に満足を見出しているというか。
ほとんど「フツーの人々」と代わりがないなあと思うのですよね。
もそっと想像をめぐらすと、時代劇に出てくる切られ役の人たちのことを考えれば
「おんなじだぁ」と思いやすいでしょうか。
例えば水戸黄門 にしても桃太郎侍にしても、悪代官の屋敷に乗り込んだ善玉一行に対して、
「ええい、小癪な!切り捨てぃ!」と悪代官から命じられて切りかかっていっては
ばったばったと切り捨てられる無名の侍たち。
彼らは好き好んで悪代官の配下にいるわけでもなく、
代官の悪巧みそのものに加担しているとも思えない軽輩ですが、
悪の一味として十把ひとからげ状態。
でも、普段は侍としてデイリーワークのお勤めを果たしているだけで、
やはり家族もいれば子供もおり、慎ましやかに生活しているだけ…という。
まあ、悪を自覚しているショッカーの戦闘員と一緒にしてはなおさらかわいそうですが。
とまれ、誰にもその役柄を離れたところには普通の生活があって…みたいなところに
目を向けるきっかけを与えてくれるものであったかなと思ったわけです。
そして、お終いの方の「あきらめた僕たち」という一作の方はといえば、
およそ数十年の人生を生きてきて、折々で何かに熱意を燃やしながら、
毎度それをあきらめてきた男のところに、諦めなかったらこうなっていたろうという別の自分が現れ、
「なぜあきらめてしまったのか!」と食ってかかるのですね。
ブルース・リー のようになりたいと空手道場に通うも、諦めてしまった自分。
甲子園を目指すんだと打ち込んだ野球も、諦めてしまった自分。
ミュージシャンになって大きなステージに立とうという夢を諦めてしまった自分などなど。
(これは、ギターのFコードが弾けなかったかららしい…)
で、この過去からの逆襲に対する今の自分のひと言は
「それでいいと思えるようになったんだ」という、現状の全面肯定なのですね。
これが本心なのか、そう思おうとしているのかは別問題で、
ともすると受け手によって、ここに自分の人生やらを重ねて思うところ大でありましょうね。
・・・と、個人的には普段ほとんどTVを見ることもなく、世の笑いの感覚とずれがあるのか、
他の観客ほどには笑えない部分もずいぶんありましたけれど、
ところどころで「もの思うタネ」で出くわしたのは収穫だと思ったりしたのでありました。











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