何はともあれストックホルムのアーランダ空港に到着したところからの続きになります。
わざわざアーランダと書きましたのは、ストックホルムには他にも3つほど空港があるのでして、
その中で一番大きなのがアーランダだと思われます。


そのアーランダ空港ですが、ストックホルムから北に42km。
もちろん東京からみた成田ほどには遠くはないものの、それでもいささか離れている方ではないかと。
むしろウプサラの方が近いようなので、最初はウプサラへ出ようかとも思ったくらいなのですね。
(別途ストックホルムからウプサラには往復しますが、その話はまた後で)


そうした区間ですから、空港直下の駅とストックホルム中央駅とを直通で結ぶ
アーランダ・エクスプレスという高速列車が走っておりまして、
これだと20分で到着できる…のですが、260SEK(スウェーデン・クローナ)とはちとお高い。


1SEKがだいたい12円くらい(日本で両替したときには約15円)ですので、
3,000円ほどの運賃となればちょうど成田エクスプレスくらいと思えばいいのですけれど。


アーランダ・エクスプレス


これは後からストックホルム中央駅で撮ったアーランダ・エクスプレスながら、
ぱっと見かっちょええ感じでありながら、妙に「平たい顔」族の列車で、
この辺も乗りたいかといえば、ちとマイナス・ポイントかなと。


アーランダ・エクスプレスは平たい顔族?


一方で同じストックホルム中央駅の真上にあるバス・ターミナルへ向かうバスを利用すると、
なんと99SEK!(往復割引もありですが、帰路はヘルシンキになるので今回は片道利用)
でもって所要時間は40分ほどとなれば、どうしたってバス利用になりますですねえ。
(列車には無い交通事情が加味されますので、実際には1時間近くかかりましたけれど)


空港ターミナルの案内表示に従ってバス乗り場を目指していき、
「ああ、あれだな」と乗り場が分かったところで、すぐそばに券売機らしきものがあり、
どうやら違うバス会社の券売機が寄り添うように2台並んでいるのですね。


そして、その2台の券売機を挟むように制服姿の「係の人」といったふうに立ってる人がいる。
券売機の右隣には若い女性(見た目が東洋系でもしかして留学生のバイト?てな感じ)、
左隣には白髪のおじいさん。


近づいていくと、愛想よく「ハァイ!」と声を掛けてくるのは当然(?)右隣の係でありまして、
結局のところ右側券売機で乗車券を買ってしまったという。


これで乗り込んだのが「Flygbussarna」という会社のバスですけれど、
やおらスウェーデン語の洗礼ですね。


一見しただけではバス会社の名称なのかどうかも不明ながら、
そうだと知ってみれば「bus」という言葉は入っていますし、
おまけに「Fly」という字も見えるのでなるほど空港バスなんだろうと(おそらくですが)。


ちなみにもう一社の方は「Swebus」という会社なのでこっちの方が
「ああ、スウェーデンのバスなんだな」と分かり易くはありますが。


ところで、この券売機で乗車券を買うときのことです。

日本で多少両替して持って行った100クローナ札を出して、いざ買わんとしますと、
例の女性係員曰く「キャッシュ?それなら、ターミナルの中に戻って…うんぬんかんぬん」。


要するに、その券売機はクレジット・カード専用機だったのですね。
まあ、海外でいわゆる自動販売機というとキャッシュで買えるのがないわけではないでしょうけれど、
お釣りが出なくて定額のものだったり、はたまたカード・オンリーのものだったり。


自販機がやたらにそこらじゅうにある日本の状況がいいかどうかは別として、
少なくとも日本の自販機がいろんなお札やコインに対応して、金額の違う品々をどう選んでも
きちんとお釣りを吐き出すという作りになっている、この技術は大したものなのだろうなぁと改めて。


その一方で、空港バスの乗車券をクレジット・カードで買うばかりでなく、

その後ストックホルムの街中で見かけることになるように

コンビニ(ストックホルムではもっぱらセブンイレブンでした)でチョコバーひとつ買うんでも

クレジットカード払いという支払い事情に何度も接しましたわけで、

ここまでカードばかりを使う社会なのか…とも思ったり。


カードで支払うという状況は、さらにヘルシンキの方が徹底していたような気もしますが、

こうした状況は世界的には当たり前で日本のキャッシュ社会の方が珍しいのかどうかですが。

とまれ、いつもなら空港から街中への移動の際に持参のキャッシュから小銭を作り出し、
ホテルでチップが必要になったりしたときの準備なんつうふうにも考えるわけですが、
幸いスウェーデンは(フィンランドも)基本的にチップ不要とのこと。


何だかこうなると、これらの国に行くときにはキャッシュを持っていかなくてもいいのかも。
全く無いと不安なら、それこそ100SEK(約1200円)も持ってけばいいのかもしれんですねえ。

もちろん、カードをリーダーに差し込んでPINコードを入力で一丁上がりの形ですから、

くれぐれもサインで対応なんつうことをしようものなら、長蛇の列ができてしまいますけれど。


とまあ、そんなことを考えながら、ストックホルム中央駅に到着したのでありましたよ。

昨日は思わずへたれを示しましたけれど、
気を取り直して振り返り紀行を初めて見ようかと。


まずは出発編でありまして、
マイレージの関係から言ってSK(スカンジナビア航空)を使おうかと思ったのですが、
事前にチケットを手配したイベントの日程からしてどうしてもまずストックホルム、
そしてヘルシンキという順になるものですから、ここはAY(フィンエアー)利用ということに。


成田を11時に出発してヘルシンキ到着が15時15分。
時差6時間をプラスしてみると到着は日本時間にして21時15分ですから、
飛行時間はざっと10時間余り。


なるほど日本から一番近いヨーロッパを標榜するだけのことはありますね。
ヨーロッパに向かう際にはとにかく現地に着いたら寝ることを旨としておりますので、
飛行機の中ではよく映画を見ているのですけれど、
普通の欧州線なら3本見られるところが2本どまりでしたし。


ところで、ストックホルムへの乗継便が16時発で、
成田でバゲージを預ける時にもわざわざ「Short Connection」のタグが付けられてまして、
いささか心の中では慌て気味だったという。


されどヘルシンキ空港がコンパクトなこともあってか、
途中しっかり入国審査(面構えが悪いのかいつも人より長くかかる)を通過してもなお
余裕で乗継便のゲートまでたどり着けるのですね。


もっとも、ストックホルム便は同じ飛行機が行ったり来たりを繰り返してるんだと思いますが、
向こうから戻ってくる機材が遅れたために、こちらの出発もディレイ。
結果的には全く慌てることもなかったのですけれど。


で、16時(実際は20分遅れだったでしょうか)発の飛行機が
ストックホルムに到着するのは15時55分(当然20分ほど遅れてましたが)なのでして、
ここに登場するよもやの時差1時間は、なんだか妙にお得感を感じてしまいましたですよ。
(逆だと1時間しか乗ってないのに、降りたときには2時間経っていて損した気がするでしょう)


てな具合に、至ってスムーズに乗り継いでストックホルムはアーランダ空港に到着したわけですが、
この往路での乗継の際にふと思い、帰りにヘルシンキで出発便を待ちながら思いを強めたことがあるのですね。


ストックホルムを首都とするスウェーデンは北欧諸国の中では兄貴分とされる国らしい。
その兄貴分の国の首都に日本から直行するフライトはひとつも無いのでして、
SKが飛ばしたことがありますが、日本からは今コペンハーゲン行きだけではないかと。


だいたいスカンジナビア航空という航空会社は

スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの3国で運営しているのですが、
フィン・エアーはまさしくフィンランドのナショナル・フラッグ・キャリアでありますよね。


ちなみにIMFの2010年度GDPランキングによりますと、フィンランドは36位。
一方で、スウェーデン22位、ノルウェー25位、デンマーク31位と、
それぞれひとつの国でもフィンランドより経済規模が大きい3国なわけです。


これがひと固まりになって航空会社を持っているのに対して、
フィンランドは自前のを持っているというのは実は大したことなのではないかと思ったのですね。
ちなみにGDP21位のベルギーの航空会社サベナはとうに潰れてしまったりしてますし。


一概に経済規模と航空会社の存亡を比べても詮無いかもですが、
要するに欧州線といういわば激戦区にあって、飛ばしていることもさりながら、
アジアから欧州へのハブとして割り切っているところが凄いなと思ったものですから。


運航している方としては、そりゃあ直接フィンランドへ、

ヘルシンキへ来てほしいと思っていることでしょうが、
ヘルシンキで乗り換えるとヨーロッパのいろんなところへ乗り継いで入れますよという戦略。


実際、ヘルシンキの空港では日本発着の便に関連して日本語アナウンスが流れるだけでなく、
ヘルシンキとヨーロッパの各地を結ぶ欧州域内線の発着に関しても

かなり日本語でのアナウンスを聞くことができました。
これって、あんまりないような気がするんですけれど、いかがでしょう。


ナショナル・フラッグ・キャリアは当然のように自分の国へ

人もモノも運んでくるものと考えるのが当たり前ですけれど、
この割り切った考えは航空会社の経営戦略としてはありなのでしょうねえ。


自国のプライドが高そうなフランスとかイギリスの航空会社には、

ここまで割り切ることはできんでしょうなぁ。


ということで、全く紀行っぽくない話をしてますが乗ってみてどうだったか?
全く過不足なく適度な感じがいいんではないでしょうか。
客室乗務員を見て「う~ん、何かのイメージだよなぁ…。そうだ!ムーミンだ!」と思ったり(笑)。

昨日、ヘルシンキから帰ってきました。

相変わらず暑いなぁと思いつつ帰宅して、持って行った荷物を片付け、

さて最終日とその前日に携帯で撮った写真データをいつも使ってるUSBメモリに落として…

とまあ、こんなふうに思ったわけなのですね。


ふだん共用のデスクトップPCと個人用ネットブックを使ってますけれど、

ネットブックでは写真の加工ができないので、いったんUSBに落とすわけですが、

このUSBメモリにはウィーンもロサンゼルスも、国内の旅行も数々も町歩きも

みんな放り込んであったものですから、かなりパンパン。

とても、今回の写真は入りそうもないなと。


そこで、いったん古い写真データをネットブックのハードによけておこうとしたわけです。

かなりの量があるので動作はゆっくりと進んでおりましたが、

突如としてエラーが?!


次にUSBメモリを認識させようとしたときには、

「フォーマットしてください」という無情な通告ポップアップが出てきたのですね。

つうことはなにかい?入ってたデータは全てわやってわけかい…。


不幸中の幸いは今回の旅の写真データは含まれていない。

とはいうものの、一瞬にしてこれまで撮った数々の写真が霧消してしまったかと思うと、

帰国の疲れを遥かに上回る徒労感が…。


早速にも旅のあれこれを書こうかなと思っていたのですけれど、

とてもとても…気分は地べたをはいずりまわっているふうでありまして、

立ち直りにはいささかの時間が必要だなというどよ~ん感。


まあ、データを復旧してくれるというソフトや業者サービスもあるようなので、

トライしてみようかと思いますが…。

ぐるぐる動きまわっているうちに、その2にして最終回になってしまいました。

おや?と気の付くことはたくさんあったので、まあ追々あれこれ書いていこうかと思いますが、

とりあえず写真を一枚だけ。

Chain reaction of curiosity


なんてことの風景ですけれど、

なにせフィンランドは森と湖の国でありますから。


ヘルシンキからバスで1時間ほど行ったところ、

作曲家のシベリウスが亡くなるまで住まっていた家に行ったおり、

バスから近くに見えた湖の畔で撮ってみました。


車道からいささか奥まって、静かなというより音のない世界。

これが、冬だったらなおのことなのでしょうね。


明日にはこの上空を通り抜けて、日本に帰ります。

皆さまとの再会を楽しみにいたしております。

といってもネット上ですけどね…。

おはようございます!

と、ヘルシンキ時間で言っておりますが、こちらは朝7時になったところでありまして。

ストックホルムとも1時間の時差があり、フィンランドに入るということは1時間分

アジアに近づいたのだなという印象がありますね。


ヘルシンキ便りといいつつも、ヘルシンキには昨夜到着したばかり。

一昨日の晩にフェリーでストックホルムからフィンランドのトゥルクに渡り、

そこで日中を過ごしてからヘルシンキにやってきたものですから。


ですので、ここではバルト海の夜明けをご覧頂くということで。

これが海なの?と思うほどに静かな水面を船が通って描き出す波紋は、

極上の布地(ベルベットとかビロードとかいったいいですかね)の肌ざわりを思わせる

ゆるやかな波模様でありました。

奥にはすこし朝靄が立っているのもまた、北欧情緒を醸しているような・・・。


Chain reaction of curiosity