今週に予定していた新居の上棟は
お天気の関係で延期になりそうですが、
工事のスケジュールは順調とのことで
今年の夏には新居に引っ越し予定の私たち。
夫は一昨年からこの地域の自治会で役員を
やっていますが3月末で任期満了になるので
ちょうどキリよく、4月以降の自治会関連行事
には以前のように義祖父に対応してもらう
ことになりました。
夫は、今月最後の地元の集会の際に、
役員の後任への引き継ぎ及び挨拶と併せて
自分が夏にはこの地域から出ることと今後は
義祖父が代わって集会に顔を出すことを伝える
つもりでいるらしいのですが、
最近ことあるごとに気が重い、何か言われたら
面倒だ、といった愚痴をこぼしています笑
まぁ、その気持ちもわからないではなくて
これまでの話を聞いていても、夫が周りの
メンバーと比較して1人だけ年齢が非常に
若いため、えらそうな態度で対応されたり
(それも一般的な会社で言えば確実にパワハラ
認定な言動)本来の役割とは違うこま遣いを
させられたり、と思えば何か不都合なことが
あれば自分たちは年寄りだから覚えてないと
誤魔化されたり笑
とにかく要は不快な思いをたくさんしてきた
わけです。
なのでそんな人たちを相手に、自分がここから
抜けるということを伝えるのが気が重いの
だろうと思って、でも今回のことは
地域の相談事でもなく個人の事情を伝える
だけなのだから、なんと言われようとさくっと
伝えて終わればいいじゃん、なんて軽く
考えていました
しかし夫がしきりに気にしているのは、
アレコレ口を出されたり聞き込んでくること
だけではなく、
「じゃあ最後にこれだけやっていってくれ」と
何かしらの委員を押し付けられたり、なんなら
引越し後も役割を押し付けられることでした。
そんなことある⁈と思うのですが…
実はご近所に一軒空き家があるのですが
その家の持ち主はご年配の女性で、普段は
近くに住む娘家族の家に同居してしていて
その空き家には定期的に様子を見にきて
います。住んではいないけど自治会の会費も
支払っており集会にもできる範囲で参加して
いる。
何か事情があるのかなと勝手に思っていた
けれども、先日義祖父母にチラッと聞いて
みたところ、
10年ほど前にその女性が「娘家族の家へ
同居することになったからここから引っ越す」
と集会で申し出たところ、いなくなられたら
自治会費が一軒分少なくなって困るから、と
許可してもらえなかった。それでやむを得ず
住民票だけここに残して自治会からは抜けずに
顔を出している。とのこと。
………え?
許可してもらえなかった、とは??
家庭の事情の引っ越しに近所の住民の許可が
いるっておかしくないですか?
だれがそんなことを言ったのかは知らない
けれども、そのことに集会の他の参加者は
全員なんとも思わなかったのだろうか?
そしてそれを突っぱねることができずに
住民票を移せず今も自治会員でいるなんて。
そしてそして、それを淡々と教えてくれた
義祖父母も…そんなに違和感を覚えていない
様子で
私たちの感覚では到底理解できず、夫と
絶句してしまいました
確かにこれでは、私達の転居にもご近所が
口を出してきてもおかしくないかもしれない。
義祖父母が引き続き住むため自治会費の減少
問題は生じないけれど、義祖父母はもう高齢の
ため、役員や委員や免除となるはず。
となると、本来なら若手の夫にやらせたかった
諸々の(面倒な)役割はうちの家ではなく
他の家で回さないといけない。
こりゃうるさい人たちがゴネゴネ言うかも…。
「引越し後も近いんだからやってくれ」とか
あり得る
もしそう言われても、夫は笑って流して
なんとしても承諾しない、とは言っていたけど
確かにこれは気が重いなと、私も改めて
思い直したのでした
きっとこの辺りは昔は、集落の住民=家族
みたいなそういう付き合いをしてきたのだと
思います。
だからか、私たち世代からすると謎な風習が
たくさんあります。
たとえば、以前にもちょっと書きましたが、
不幸があった場合、葬儀は両隣の家が主となり
地域葬のような形式で執り行うとか。
お骨は各家のお墓の下ではなく、地域住民の
共同の決まった場所に住民で穴を掘って
そこに埋めるとか。
(葬儀後もちょっと特異なしきたりがあるの
ですが、万が一地域が特定されると気まずい
ため割愛します)
他にも、結婚したら(ここに嫁いできたら)
粗品(無地熨斗に嫁の名前を書く)を持って
地域のご近所一軒一軒に挨拶まわりするとか。
(これは私がここにきた時にやりました)
他にも、地域で子どもが生まれたら、
お寺の何かの行事の日(←忘れた笑)に
お餅に生まれた子の名前を貼って近所に配る
とか。
(これは、夫と私はやらないと言ったけれど
義祖父母がそれなら私たちがやると勝手に
やっていました)
お寺の行事では年に何度もお米や野菜やお金を
納めなくてはいけないし、よくわからないけど
神事もあって年に数回拝みに来られます。
どちらも住民に拒否権はなさそう。
平日の夜の行事も多くて共働きにはなかなか
対応しづらい。
…うん、やっぱり、出ることにしてよかった
かも
どこに住んでも近所づきあいはあるけれど
我々世代にとってはなかなか馴染めない風習は
なんてことないようで、じわじわとストレスに
なりそうだったので。
義祖父母には申し訳ないと思いつつ、
そんなふうに思った夫と私でした。