…続きです😅


🔶初めての3つの試み

https://ameblo.jp/christage/entry-12413803249.html


↑↑↑で、「額の紋章⚜親子三代絵巻」より、「吟(ぎん)の竜🐉」が語った失われた物語(ロスト・レコード)」が、下記になります。

文章は、展示会の時のものを使用していますが、最後の代筆名…当時は私の本名を記載してありましたが、敢えて、シアのフルネームに修正しました。

※↓↓↓シアの簡単なプロフィール?を記載してあります😅
🔶111の日 『obsidian の年明けの集い』のスピンオフ?①
https://ameblo.jp/christage/entry-12440208000.html


尚、当時、「物語(レコード)」の内容とタイトル名に驚いた理由は、祖母、母、私とシアの名前、その由来、その存在が…魂のルーツの一部が語られていたからでした💧




【高天原(タカアマハラ)幻想】

「一つの祈り・一滴(ひとしずく)の涙の地(クリスターシァ・ティア・シロン)」より

“竜”は語る――
そは失われし“いつか”と“いずこ”の物語――
 

“聖なる名の魂(セルナージュ)”は、その身を“聖なる名の樹(セルナージュ)”へと姿を変え、“鳥”にひと枝を託した。
“鳥”は、事象の地平線を越える翼を持つ者だった。
 

――かつて、事象の地平線を越えて来た者達がいた。
新たな地で、かの者達は“時間”という鎖に縛れらることになった。
 
そのため、かの者達は選択を迫られた。 その背に輝く“翼(ちから)”を持ち続けるか、捨てるかを――
“翼(ちから)”を持ち続けること――それは“生命(いのち)を削る”こと。
“翼(ちから)”を捨てること――それは“叡智(えいち)を失うこと”であった。
 
しかし、かの者達は“ある理由”のため、“叡智(えいち)”を――“記憶”を失う訳にはいかなかった。
かの者達は「生命の螺旋を伝える者」、「記憶の螺旋を伝える者」、「言霊の螺旋を伝える者」に分かれた。
いつしか再び、一つになることを願って――
 
「生命の螺旋を伝える者」は“翼(ちから)”を捨て、かつての“叡智(えいち)”を失った。
代わりに、新たな地でも適応する“身体”と“能力”を手に入れた。
 
「記憶の螺旋を伝える者」は“姿”を捨て、かつての“自由”を失った。
代わりに、新たな地でも“記憶”と“長寿”を持ち続けた。
 
「言霊の螺旋を伝える者」は“未来”を捨て、かつての“長寿”を失った。
代わりに、新たな地でも“言霊”と“自由”を失わなかった。
 
かの者達は、少しずつ少しずつ新たな地に広がっていった。
そして“記憶”は、膨大な“時間”の中に埋もれていった――。
 
そんなある日、“大いなる者”の流した一滴(ひとしずく)の涙より、新たな地が生まれようとしていた。
かの者達が“記憶”を失う訳にはいかなかった理由がそこにあった。
 
「記憶の螺旋を伝える者」の長(おさ)の一人ーー“聖なる名の樹(セルナージュ)”へと姿を変えた者は、「失われし記憶(ロスト・レコード)」が刻まれた己れの“枝”を“鳥”と呼ばれる者達に託した。
 
“鳥”は、「生命の螺旋を伝える者」と「言霊の螺旋を伝える者」の間に生まれた者だった。
“鳥”達は託された“枝”を運ぶべく、“一滴の涙の地(ティア・シロン)”を目指して旅立って行った。
 
やがて一人の“鳥”が、“一滴の涙の地(ティア・シロン)”にたどり着いた。
“鳥”は、その地に一本だけ生えていた“苗”の横に、運んできた“枝”を挿すと、息を引き取った。
その後“枝”は、“鳥”の亡骸を苗床に、千の“枝”を天高く伸ばす大樹へと成長した。
 
かの地を構成する力の化身である“九つの神獣”――特に“竜”は、その巨体ゆえに、長いこと身体を休める場所を得られなかった。
しかし“鳥”のおかげで、大樹にその巨体を預け、初めて安眠する場所を得ることができた。
“竜”は感謝し、その連なる者達を見守ることを約束した。
 
“枝”――“樹”は、“鳥”の「生命の螺旋」と「言霊の螺旋」を吸収し、己れの「記憶の螺旋」と結び合わせた“葉”を茂らせた。
“樹”は根元の“苗”に「三つの螺旋」が宿る“葉”を与え、時には焦げつく日差しから、時には冷たい雨から守った。
 
“苗”は“樹”の広げる枝に守られながら、舞い落ちる“葉”を吸収して成長した。
そして再び一つとなった「三つの螺旋」の実をたわわに実らせた。
いつしかかの地は、見渡す限り黄金の千の“穂”が風に揺れる豊穣の大地へと変わっていった。
 
のちに「三つの螺旋」――“叡智(えいち)”――“神の力”が宿る“苗”――“穀物”を、かの地の人々は広きに伝え栽培し、主食として食するようになった。
 
 
 “鳥”――“玉手匣(たまてばこ)”が運んだ“枝”――“加護芽(かごめ)”は地に降りて、“穂”――“御名白(みなしろ)”に“色”を与えた。
御名が白き者――“無垢なる者”の“赤と青の双玉”の目蓋が開く時、そこに何が映るのか?
それはまた、別の「失われし物語(ロスト・レコード)」である――
 

*語り:吟(ぎん)の竜
*翻訳:アマノトコダチ
*代筆:クリスターシァ・ティア・シロン・セルナージュ

2018.9.29



上部:「額の紋章⚜事象を越えし鳥」

中央:「額の紋章⚜真実の一枝(ひとえだ)」

下部:「額の紋章⚜常立樹(とこだち)の御子」