1月26日日本橋亭にて『究極のバレ噺episode1』無事公演終了しました。
ずっと以前から温めていた企画ですが、
お陰様で全国各地から好事家、好色家が詰め掛け大入りで感謝です。
開口一番は現柳家小せん師門下の柳家あお馬さん。
間もなく二つ目昇進とかおめでとうございます。
『真田小僧』を下げまで、準バレ噺と言ったところでしょうか。
続くは笑福亭竹三さんは、『近所交際(きんじょづきあい)』
松鶴十八番の家でも秘中の秘。
末廣深夜寄席で完璧に蹴られた(お客様に引かれた)というネタ。
以降、封印していたものの封を切って貰いました。
これは凄い、凄まじいネタ。近年希薄になった心温まる隣人愛を描いた傑作。
立川龍志師匠が『鈴ふり』。これまた隠れ十八番。
十八壇林の言立てもカッコよく決まります。
ああ、大僧正の落胆は如何ばかりか。
桂文我師匠の知性溢れる端正な高座。
『島巡り』の前に、この噺を教わった桂文紅師匠の思い出話。
さらに、『羽根突丁稚』(談志師匠のCDがあります)、『猪飼野』(米朝師匠のCDがあります。東京では秋葉原という題名)
を大サービスで付けてくれました。こりゃあ実演じゃ中中聞けないものです。
四代目桂文團治から故桂文紅師、そして文我師匠に受け継がれたのが
珍しい『島巡り』なんとも長閑な噺でガリバー旅行記の落語版なのです。
文我師奥方のかつら益美さんの三味線+楽屋一同で鳴り物がふんだんに入った
華やかな上演となりました。
ここでお仲入。
活動写真弁士、片岡一郎先生の映画解説。
サイレントのエロ映画というのは中中なく(サイレントポルノは実在しますが
『物』そのものが見えますので、こりゃ流石に弊社でも上演できません)、小津安二郎監督の
名作「大学は出たけれど」をエロに置き換えて口演。
小津ファンの方は怒らないでくださいという注釈つき。
こういう普通の映画をエロにして弁ずる技法はあの「大蔵貢」が開祖だそうです。
なるほど、後の新東宝映画、大蔵映画のセンスはこの辺りから来てるんですな。
どうでも良いことですが、世田谷のオークラランドは元々大蔵映画の撮影所でした。
名残はあるのかな。
お待ちかね鈴々舎馬風師匠の『大名道具』+『欣弥め』
エロ小噺も取り混ぜての大サービス。この手付き!
こーんな大きな○○○○○
粋なお客様に助けられて盛会となりました。
改めて御礼申し上げます。
楽屋風景
次回は来年の正月を予定しております。
さらに磨き上げたものにすべく演目演者鋭意選定中です。
勿論、リクエストやご意見もお待ちしております。
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