【散歩】たみ散歩「東京・石神井公園」 Vol.28 武蔵野の自然を残す石神井公園を散策する!⑤
引き続き武蔵野の自然を豊かに残す石神井公園をご紹介致します(前回の記事はこちら)。
三宝寺池の遊歩道を歩きます。
ここは三宝寺池の畔にある「石神井城跡」。
石神井城は、中世武士の豊島氏の城です。豊島氏は、葛西、江戸氏とともに、秩父流平氏で、鎌倉時代の末には、石神井郷を領有していました。
室町時代に、城主の豊島泰経は、武蔵守護の上杉顕定にそむいた長尾景春に味方しました。そのために顕定を援助していた江戸城主の上杉定正の重臣の太田道灌は、文明9年(1477)4月、この城に泰経を攻めて、これを落としました。
石神井城は、中世の城の一つで、三宝寺池の谷と石神井川の低地とに挟まれた小高い丘陵の上にあって、その周囲は空堀や土囲でめぐらされていました。今でも空堀のあとの一部を見ることができますが、落城によって照姫が水中に身を投げたという伝説など数々の哀れな物語を秘めています。
哀れな言い伝えからこの三宝寺池辺りは心霊スポットしても有名のようですね。
ここは国指定天然記念物の「三宝寺池沼沢植物群落」。
三宝寺池は、昭和30年代頃までは冷たく澄んだ湧水をたたえた池でした。
そのため、東京では珍しい沼沢植物が生育しており、昭和10年(1935年)に「三宝寺池沼沢植物群落」として国の天然記念物 に指定されました。指定当時は、大きなハンノキは少なく、中の島にはカキツバタが一面に咲き乱れ、シャクジイタヌキモやジュンサイ等の貴重な沼沢植物が見られました。
しかし、昭和30年代以降の急激な都市化に伴う湧水の減少により、池の水温の上昇や水質の悪化が進んでいます。また、昔は人々が生活のために刈り取っていたハンノキやヨシ、マコモが放置されて繁茂したことにより、池の環境が大きく変化し、貴重な植物の多くが消滅してしまいました。
この状況を改善するため、専門家や文化庁の指導・助言のもと、ハンノキの萌芽更新やヨシ等の大型水生植物の刈り取り等、以前の環境を回復させるための管理を進めています。その結果、カキツバタやミツガシワ、ハンゲショウ、コウホネ等の貴重な植物は順調に増え、消滅した植物も少しずつ回復しています。
こんなに都内に美しい公園がありますから、池や公園を汚さないように我々も協力したいですよね。
「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目で見ることなのだ。」 by マルセル・プルースト(フランスの作家 / 1871~1922)
旅というのは何も新しい景色を見ることではありませんよね。近場の公園や日々の散歩道でも「新しい目」で見ることによって毎回違う景色を見せてくれます。
例えばこの湧水だって。四角に見えたり、並々と注がれる桝に見えたり、人によっては三角に見えるかもしれません。
人によってものの見え方というのは違って当たりまえ。それを自分と同じ尺度で物事を見て批判などしないことでしょう。
「吹いている風がまったく同じでも、ある船は東へ行き、ある船は西へ行く。進路を決めるのは風ではない、帆の向きである。人生の航海でその行く末を決めるのは、なぎでもなければ、嵐でもない、心の持ち方である。」 by エラ・ウィーラー・ウィルコックス(米国の女性作家、詩人 / 1850~1919)。
今日はどうしたのかいって。吹いている風を確かめとうございました。
鶏寒上樹鴨寒下水(とりさむくしてきにのぼりかもさむくしてみずにくだる)。
鶏は寒いと木に登り、鴨は寒いと水に潜る。 同じ鳥でも、対処法が違います。人は人、自分は自分の十人十色。本来あるべき自分らしく生きていこうじゃありませんか。
ハッピー体験TVに水辺観察園が紹介されていました。
出典:ハッピー体験TVチャンネル
今日はここで御終いです。お次は「【散歩】たみ散歩「東京・石神井公園」 Vol.28 武蔵野の自然を豊かに残す石神井公園を散策する!⑥」をお届けしますので、お楽しみに!
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written by たみと(たー)