メディスン・ウォーターの作り方 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

・ローリング・サンダー (ネイティブアメリカンの呪術師)

 

 “また彼は、水をメディスンに変える方法についても話をした。

 「これは私からあなたがたへのプレゼントである」

 ローリング・サンダーはそう言い、さらに「これを覚えておきさえすれば、いつの日にか、それも正しい時間に正しい場所で役に立てることができるだろう」とつけ加えた。

 「私はここであなたがたが家に持って帰れるような、役に立つことをいくつかお教えしようと思う。まずこれからはじめるといいだろう。ガラスのコップに水を入れて、それに向かって祈ることで、誰にでもメディスンを作ることができる。インディアンが薬も何もないところで病気になったり、熱を出したりすることがよくある。そのような時、インディアンはコップに水を入れたものを前にして、朝、太陽が昇ってくる時に祈りをあげるのだ。日の出の時は、あなたがたが地球のヴァイブレーションと呼び、われわれが偉大なる精霊グレイトスピリットの力と呼ぶものの、そのヴァイブレーションが最も強烈な時間帯であり、それがさらなる新しい生活を推し進める力をもたらしてくれる。だから、太陽が地平線から顔を出すのと同時に、われわれは祈りはじめる。そして太陽の全体があらわになるまでその祈りは続けられる。この時に太陽の光が水に当るようにしておかなくてはならない。そうすることで、その水はメディスンになるのだから。必要な時にはこのメディスンを試してみるといいだろう」”

 

 “もしもあなたがいい夢を見たいのであれば、祖母である月に、グランドマザー・ムーンに向かって祈るがいい。もしもあなたが古き良きインディアンの道を歩みたいのであれば、毎朝夜の明ける前に起きだして、昇ってくる太陽に向かって祈るがいい。わしは一日に二十四時間祈る。生活のすべてが聖なる儀式になりうるのだ」”

 

(ダグ・ボイド「ローリング・サンダー」(平河出版社)より)

*ローリング・サンダーは、ネイティブアメリカンのチェロキー族(父親は白人)の呪術師で、ボブ・ディランやグレイトフル・デッドの連中とも仲が良いようで、アメリカのスピリチュアル界では結構有名な人物であったようです。彼のことが載っている本としては、私の知っているものでは他にスタンリー・クリップナー / アルベルト・ヴィロルド共著「マジカル・ヒーラー」(工作舎)や、Sunbeam著「轟く雷」などがあります。彼は地球環境の問題についても様々なことを語っていますが、グレタ某やその取り巻きのような、狂信的で実は利権まみれの環境活動家とは異なり、ネイティブアメリカンの視点からの彼の言葉には、特にアニミズム的な伝統のある日本人には共鳴するものがあるように思います。また、彼は主に薬草を使うメディスン・マンではありますが、決して現代医療を否定しておらず、必要とあらば人工的に合成された化学薬品をも躊躇なく使い、ラリー・ドッシー著「癒しのことば」(春秋社)には、彼自身が筋弛緩剤を服用した話が載っています。

 

・山崎弁栄上人

 

 “九州香月の専福寺で、一人の参詣人が、「私の親は目が悪くて、治らずに困っています。有難いお坊さんがおいでになると聞いたので、ご祈祷をお願いに来ました」と申しました。お寺の住職は、弁栄様が「私はマジナイ坊主ではありません」といつもおっしゃるのを聞いているので、「ご祈祷はお断りなさるだろう」と思いながら、一応お伝えしてみました。

 すると以外にも、弁栄様は米粒名号をお書きになり、「毎朝コップに水を入れて、この米粒を入れ、東に向かいお日様が昇るまで一心にお念仏した後で飲みなさい」とおっしゃいました(その通りにすると、病人の目は治りました)。

 弁栄様は住職に向かい、「宗教家は、奇跡を現わさなくてはつまりません。おシャカ様が現わした奇跡に驚いて、お弟子になった人がたくさんいます」とおっしゃいました。”

 

(「弁栄上人様のお話とお弟子達の入信」(辨栄聖者遺稿出版会)より)

*ただの水をメディスンに変えるために、ネイティブアメリカンの呪術師ローリング・サンダーと、浄土宗の僧侶であった山崎弁栄上人とが、ほぼ同じ方法を指示しているのは興味深いと思います。要するに、コップに水を入れて、日の出の光に当てながら祈願することで、その水は治癒力を帯びるということです。ここで思い出されたのが、出口王仁三郎聖師が人物画を描かれるとき、目玉だけは入れないままにしておき、作品を夜明け前に縁側に並べて日の光が差した瞬間に、すべての絵に次々に目を入れていったという話です。どうやら日の出の光には生命力が漲っているようです(ちなみに出口聖師は、生き物を描かれるときは、常に鼻から描いておられました。「早く鼻を描いてやらんと息が出来んで可哀想や」と言われています)。

 

*考えてみれば、人体の80パーセントは水分ですので、「お日の出を拝むこと」で全身にエネルギーがチャージされるでしょうし、それだけでもかなり健康に良さそうです。ローリング・サンダーは、「さらなる新しい生活を推し進める力をもたらしてくれる」とも言っていますが、開運法としても相当な効果があるはずです。岡山の黒住教では毎朝「日拝」が行なわれておりますが、かつての皇道大本でも毎朝東天を拝することになっておりましたし、そもそも昔の日本人は朝起きてお天道様を拝むのが毎朝の習慣だったはずです。ヨガには「太陽礼拝」があり、古代ユダヤのエッセネ派も日の出を礼拝する行為をしていたという記録があります。お日の出を拝み、祈りを捧げることで、霊性も高まるのだと思います。特定の宗教を持っていない方は、ひたすら「ありがとうございます」を繰り返すのもよいと思います。 

 

*あと、もし病気になっても病院へ行くことが出来ず、医薬品も手に入らない場合、ルドルフ・シュタイナーは、温度と明るさを一定に保った状態で安静にすることで、人間はかなり深刻な状態でも耐えることが出来ると言っています(もちろん、可能であれば速やかに病院に行くべきであって、あまり自然治癒力を過信すべきではありません。たとえ生命が助かっても、高熱が続いた場合など、脳がダメージを受けて後遺症が残ることがあります)。

 

・ルドルフ・シュタイナー

 

 “そのような病気の際に重要なことは、あれこれの薬によって手助けもしなければならないのですが、何よりも体を本当にそっとしておくことです。体をベッドに横たえて、部屋が正しい方法でいつも一定の温度と一定の光を保つといったことに配慮するのです。平穏はただ大の字になって横になることだけでもたらされるのではないのです。熱があったかと思うと、すぐに寒がるときにも、人間は落ち着きません。しかし、体を一定の温度と一定の光に委ねるならば、肺炎や肋膜炎や腹膜炎のような最悪の発作でさえも、耐え続けることができるのです。人間は、それができるのです。
 ですから、私がいま描写したような最悪の病気の場合には、治療よりも適切な看護が重要なのです。適切な看護こそ、大きな価値をもっているのです。”


(ルドルフ・シュタイナー「健康と病気について」(ホメオパシー出版)より)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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