地球製UFO 〔エドガー・ケイシー〕 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “ケイシーは、アトランティス人がある乗り物で旅行するのに「天空を高く飛んだこと」を明らかにした。一九二七年にある男性が、過去六年間に何回も繰り返してみた夢について語ったことも参考になるだろう。その夢とは、空気より重い飛行船がその頂上についている針で周りの大気から上昇力や推進力を吸収している夢であった。

 『この機体の下には二本の重い銅の棒が機体の長さほど付いており、小さな針のようなものが何本かさらに下に向かって付いている。これらの針に動力が充填されると機体は空中に浮く。重力が消されるのは明らかである。』

 『この機体は、後部についている針から出る動力の噴出により推進するのである』とケイシーは語った。

 『この夢の解釈とこのような機械が本当にできるのかどうか、また、このような力が実際に使えるかどうか、この機械の作り方などを教えて下さい』と彼はケイシーに頼んだ。

 ケイシーは彼に、これは霊、精神、肉体を向上発展させるための「高位の力」を「象徴」するものであると語った。そして、この同じ夢をもう三回見るだろうと告げた。

 それからケイシーは、物質的レベルで夢の解釈を行って言った。『彼に純機械的な力の知識を与えんがために、この同じ夢を何回も見させているのだ。この知識とは、太古時代に天空を飛んだ乗り物に使われた「地球側」の力を、機械に利用するために必要な知識である』

 空飛ぶ円盤のように思えるのではないだろうか?確かにそうである。しかしこれは、UFOの報告が初めて公にされた時よりも、さらに二十年も前の話であった。そして当時は、空を旅することなどまだやっとのことであった。”

 

(マリー・エレン・カーター「エドガー・ケイシーの予言 アトランティスの教訓」(たま出版)より)

 

 “幾多のリーディングがアトランティスの残る部分を破壊した第二の破滅期のことを物語っている。

 この時期が、数千年後であることは確かであるが、そこには偉大な科学が発達していた。しかし、人類の間には不和が続いていた。個人のライフ・リーディングから引用してみよう。

 

 「その地の人々により優れた便利さを活用する方法、手段が大きく拡大されていた時代のアトランティスで、今でいう航空機などの輸送機があったが、これらは空の船というべきものであった。空中のみならず他の元素の中も同様に航行したからである。」(二四三七-一、一九四一年一月)

 

 通信や輸送は今日幅広く使われているのと同じくらいに高度に発展していたことは明らかである。

 

 「人々を国の様々な場所に、あるいは他国に運ぶ動力を作るこれらのものが発達していた頃のアトランティスにおいて、その人は当時有名な航海者であった。」(二一二四-一、一九三〇年二月)

 

 次に引用する三つのリーディングは「生命の夜の側」というおかしな用語を使っている。また「今のとは違う」、「宇宙諸力」という表現もしている。リーディングが一九二八年、一九二九年、一九三〇年という原子力潜水艦や核反応炉より以前の頃に与えられているので、私は核の力がここに意味されていると考える。それは、確かに「宇宙の諸力」であり、また人類の益とも害ともなるのである。

 

 「アトランティスのアルタにおいて、生命の夜の側に関するそれらの力を物質的に活用する方法を高度に発達させ、あるいは人間自身の利用のために多くの仕方で使われている今のものとは違うその力を活用する能力をもった人々の中にあなたはいた。」(二九一三-一、一九二八年九月)

 

 原子力は一九二八年を過ぎるまでは開発されなかった。

 

 「アトランティスの地、ポセイディアにおいて、その人はよく生命の夜の側と呼ばれた力を応用する神秘をよく理解し、当時理解されていた宇宙的諸力を応用することにたけていた。」(二八九七-一、一九二九年一二月)

 

 「機械的法則の知識と破壊のための生命の夜の側の応用とにおいて、多くを得た人々がいた時代のアトランティスで‥‥‥」(二八九六-一、一九三〇年三月)”

 

(エドガー・エバンズ・ケイシー「エドガー・ケイシーの大アトランティス大陸」(大陸書房)より)

*この本の著者であるエドガー・エバンズ・ケイシーは、エドガー・ケイシーの次男です。名門デユーク大学で学び、電子工学の学位を取得しておられるそうです。

 

*エドガー・ケイシーは、自分が二一〇〇年ごろにアメリカに生まれ変わり、銀色に輝く葉巻型の宇宙船に乗って空中を航行するというヴィジョンを見ています。まだ「生命の夜の側の力」が何なのか、はっきりとはわかりませんが、いずれにせよ重力をコントロールして飛行する乗り物が、そう遠からず発明され実用化されることは確かなようです。

 

*あと、ケイシー・リーディングの中には、アトランティス崩壊のとき、「他の天体からの訪問者があった」ことを述べているものもあります。

 

・天の鳥船 (あまのとりふね)の予言

 

 “霊界物語第25巻第20章には、将来、風車や羽車などに乗って天地間を往来すると書かれてある。さらに物語や古事記では、「天の磐樟船(いわくすぶね)」「鳥の磐樟船」に乗った神々が登場する。物語第2巻第30章には「――折から東南の蒼空より一点の黒影あらはれ、おひおひ近づいてくる。(中略)見れば天之磐樟船である。この船には白地に赤の十曜を染め出したる神旗が立っていた。ややあってその船は城内に下ってきた――」と示されている。この磐樟船の動力について、聖師さまは次のように示されている。

 

『あれは石油、ガソリンでない。原子力でもない。原子力はいかん。原子力は破壊の力であって破壊でないものがある。和合させるやり方がある。一応は破壊するがすぐ和合する。それで実害の無いという理想的なものが発明される。それは大気中の元素の中にその原動力となるべきものがある。それを簡単に取り付けられるようになったら、グライダーのようなものにとりつける。するとサーッと空から飛んで亀岡や綾部にも楽に行ける。そういう時代が来る。その時がみろくの世だ。』

 

(「おほもと」昭和54年10月号 藤代和成『省エネルギー時代に想う』より)

 

久方(ひさかた)(あま)(とり)(ふね)かづの(かぎ)り (まい)ひつ(くる)ひつ神代(かみよ)(いた)らむ (「霊界物語」第七巻 余白歌)

 

*エドガー・ケイシーのリーディングで言及されている「飛行船」は、「その頂上についている針で周りの大気から上昇力や推進力を吸収する」ということですが、出口聖師もまた、「大気中の元素の中にその原動力となるべきものがある。それを簡単に取り付けられるようになったら‥‥‥」と同じようなことを言われています。可能ならばぜひ生きているうちに、この飛行船を見てみたいものです。

 

*出口聖師は、「破壊ではなく和合するやり方がある」と言われていますが、これは核融合のことかもしれません。龍村仁監督の映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第四番」でも紹介された、「ガイア理論」の提唱者、ジェームズ・ラヴロック博士は地球環境保護のため、全人類の未来のために原子力発電の積極推進を主張しておられますが、加速器駆動未臨界炉や核融合炉の技術が実用化すれば(三十年以内に可能とも言われています)、万一事故が起こった時の放射能汚染の心配もなく、さらに既存の原子力発電で発生する使用済み核燃料も燃料として焼却でき、「核のゴミ」の問題も解決します。わが国は石油の9割を中東と東南アジアからの輸入に頼っており、もしもマラッカ海峡や台湾海峡を船舶が航行できなくなるような事態が発生すれば、それだけで日本は終わってしまいます。安全保障の点からも、エネルギーの自給は我が国にとって切実な問題です。