三角関係の円満な解決 〔金闕要之大神〕 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “今は昔。三角関係に痛く苦しんで居た若い奥様がありました。

 『神様は之をどう見たまふのでせうか。彼の女も矢張り信者なのですもの、そして主人と別れねばならぬ位なら自殺すると云うて居るさうです』と思ひあぐんで私への相談でありました。

 『金闕要(きんかつかね)の大神様の御名を称えてお願ひなさいませ、この大神様、縁談を司っておいでになる神様です。だが、自分の勝手ばかりを云うて願うてはいけません。かかる事情で、私はひどく苦しんで居りまする、どうか神さまの思召しのままに、この地獄的境涯から私をお救い下さいませと、お願ひして置きなさいませ。兎に角、貴女のお気の安まるやうにお繰合せ下さるでせう』と申して別れました。

 越えて九ヶ月目に彼女には外に愛人が出来て天下晴れて其の人と結婚したさうで、いづれも目出度目出度の大団円を見ました。

 かうして、何等斧鉞(ふえつ)の痕跡を残さないで凡てのものをして其の處を得せしむる御裁き、唯々感謝の外はありません。”

 

(「神の國」昭和9年2月号 加藤明子『をりをり物語』より)

 

 “‥‥‥金勝要神(きんかつかねのかみ)は、二代様のご神格としての神霊です。この大神様のご守護、おはたらきによって、私たちは幸福に生きさせていただいておるのです。

 「この大神は、雪隠の中に落とされた神」とあるように、これほど尊い大神様が、この世で一番汚い便所に落ちて、苦労、艱難をなめつつご守護してくださっていたのです。

 二代様は、

 「わしはな、便所へ行くと泣けて泣けてしょうがないのやで」

とよく申されていたことがあります。

 また開祖様も

 「尊い神さまが守っていてくださるのやから、便所に行っても、たんやつばをはいたり、はなをかんでほかしたり、そんなもったいないことを絶対にしてはなりません。なかでも、特に女の人はけがしているのじゃから、その気で感謝し、お掃除を充分させていただいておりたら、シモの病気はわずらわないのです」

と申されたことがあります。”

 

(「愛善世界」1991年10月号 佐藤尊勇『苦労なしに花は咲かんぞよ』より)

*出口ナオ開祖の娘で、王仁三郎聖師の妻であった出口すみ子・二代苑主の本霊とされる金勝要神(きんかつかねのかみ)とは、大地の金神で、母なる女神であり、また厳霊(いづのみたま)と瑞霊(みづのみたま)を結びつける要(かなめ)の神様、つまり陰と陽、男と女など対立する二つのものを結び付ける働きをされる和合の神様です(菊理媛神(きくりひめのかみ)と同体ともいわれています)。数年前に、シンガーソングライターの植村花菜さんの「トイレの神様」という歌が流行りましたが、その「トイレにいるそれはそれはキレイな女神様」のことです。トイレが神様のおられる神聖な場所とは意外ですが、開運法としてトイレ掃除を実行されている方は多いようで、実際に効果があるという話も耳にします。また、スコットランドの霊的共同体、フィンドフォーンの創立者の一人、アイリーン・キャディ氏は、神霊の指示に従って5年間毎日、公衆便所で瞑想し、そこでしばしばヴィジョンを視たり、神の声を聞いたりされています(参考:ポール・ホーケン「フィンドホーンの魔法」(日本教文社))。トイレとは、実は異界とつながる特別な空間なのかもしれません。配偶者の不倫に悩んでおられる方や、まだ未婚の方で良縁を望まれる方、自分のツインソウルとの出会いを熱心に求めておられる方は、常にトイレを綺麗にして、金勝要之神(きんかつかねのかみ)様の御名を称えてお願いされてはどうでしょうか。

 

・ニ代様の辞世の句

 「八百八光のほととぎす 声はすれども姿は見えぬ (きん)(かつ)要神(かねのかみ)はかげから守りておる」

 

 “夫婦となるべき霊(みたま)、親子となるべき霊魂(みたま)、主従師弟となるべき身魂(みたま)は、固より一定不変のものである。併し乍ら世の中の義理とか、何とか種々の事情の為に已むを得ず、不相応の身魂と結婚をしたり、師弟の約を結んだりする事がある。但し霊と霊との因縁なき時は、中途にして破れるものである。蚊取別の天使は、祝姫(はふりひめ)の霊の夫婦に巡り会ふまで、他の異りたる霊と結婚をなし、天分使命を中途にして過(あやま)たむ事を恐れ、種々と工夫を凝らし、一旦自分の妻神と名付け、時機の来るのを待たせつつあつたのは、神の大慈大悲の御守護であつた。故に人は結婚に先立ち、産土(うぶすな)の神の認許を受け神示を蒙つた上にて結婚せざれば、地位財産名望義理人情恋愛等の体主霊従的境遇に支配されて、一生不愉快なる夫婦の生涯を送る様な事が出来てはならぬから、人倫の大本たる夫婦の道は、神の許しを受け、妄(みだ)りに軽々しく結婚してはならないものである。中には二度目の妻、所謂(いはゆる)二世の妻を持たねばならぬ様な場合があるが、これは第一世の妻と霊が合はなかつたり、或は合つてゐても肉体が霊に添はずして、夭死したりするものである。併し乍ら愛情と言ひ、家庭の切廻しと云ひ、どうしても第一世の妻に比ぶれば、第二世の妻は劣つて居るものである。要するに、二世の妻は、妻といふ名はあつても、大抵は一世の妻の代理たるべき者であるからである。また中には第一世の妻より二世の妻の方が、何かに付けて優つたのもある。それは第一世の妻は夫婦の霊が合うて居なかつたので、第二世の妻が本当の霊の合うた夫婦の場合である。二回とも霊の合はぬ夫婦となり、中途にしてどちらかが欠げ、第三回目に霊の合うた者が発見されても、最早三世の妻は持つ事が出来ないのが、神界の不文律である。”

 

(「霊界物語 第十二巻 霊主体従 亥の巻」『宣直し』より)

 

・エドガー・ケイシー

 

 “ケイシーによれば、現在の地上に生きる人々は、もともと一つの魂であったものが、地上の肉体に降下する過程で男性性優位の魂と女性性優位の魂の2つに分かれたと主張します。そして魂は決してそれ以上に分裂することはありませんでした。紀元前1万年頃には、すべての魂がペアに分かれたとされます。この関係をケイシーは「ツインソウル(双子の魂)」と呼びました。ケイシーのリーディングに従えば、私たちは誰でもツインソウルを1人持つことになります。

 

 このツインソウルは互いに密接な関係を維持しつつ、地上での輪廻転生をくり返すといいます。あるときは夫婦として、またあるときは親子として、あるいは兄弟として、友人として、互いの人生に影響し合います。もちろん、すべての転生でツインソウルと出会うとはかぎらず、別々の時代に、別々の人生を歩むこともあります。ツインソウルの他の例としては、イエスとその母マリアがそうであるとケイシーは主張します。いずれにしろ、魂の創造に関する非常に神秘的な概念です。”

 

(光田秀「眠れる予言者 エドガー・ケイシー」総合法令出版より)

 

 “エドガー・ケイシーは、ソウルメイトを伴う生まれ変わり、生まれ変わりを伴うソウルメイトの理論を作り出した先駆者だった。ヒュー・リンはキリストにも、またその使徒たちにもよく知られているユダヤ教の秘密教義「カバラ」が、生まれ変わりとソウルメイトを関係づけているのを知って興味を持った。

 

 「神の掟に従っている人々が自分の本当のソウルメイトと出会い、結婚するのです。神の掟を拒んでいる人々は、この結合をも拒むのです。つまり、不純がソウルメイト同志を引き離し、道徳が彼らを共に引き寄せるのです」とヒュー・リンは語った。”

 

(ジェス・スターン「ソウルメイト 上」中央アート出版社より)

*ヒュー・リン・ケイシーは、エドガー・ケイシーの長男で、キリストの十二使徒の一人、聖アンデレの生まれ変わりであった人物です。