これからの戦争 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

・これからは言論戦

 

問 (若い新聞記者)敗戦になった吾等青年はどういう心構へで居ったらよいのですか。

答 戦争は負けましたか、これは考へ方やけど。

問 矢張り無条件降伏しましたから。

答 戦争はすみましたか、戦争にもいろいろある。思想戦もあれば経済戦もある。これから残ってゐるのは言霊戦が残ってゐるのだ。大切なのは言論戦だ。まだまだ残ってゐるものがある。(昭和二十一年月照山テントの下にて)”

 

(木庭次守編「出口王仁三郎玉言集 新月のかけ」より)

 

・テルブソンの(やいば)

 

 “昭和十九年六月ごろ瀬領貞道、油谷通両宣伝使がここ中矢田町岸ノ上に出口聖師を訪ね、その時の記録が残されている。それによると『霊界物語』第六十四巻(下)第一章「復活祭」の次の文章を側近の森良仁氏に拝読させる。

聖師 「今日はお前たちに本当のことを知らせておく。これから言うことは大本の役員幹部といえども、ただ一言も漏らしていない。よく聞け、わしは愛をもって平和な世界をつくるために生まれたのではない。剣をもって裁きにきたんだぞ」と前置きし、

 「高砂島のウズンバラ・チャンダーから派遣されたブラバーサは、ホスピース・ノートルダム・ド・フランス僧院ホテルを訪問する。そこの司教・テルブソンは祭典後荘重な声で演説をこころみた。みなさま、主は『我が来るは平和を出さん為ではない。刃(やいば)出さん為に来たれり』と仰せられているではありませんか。‥‥‥」

聖師 「これはテルブソンがいうているのではない。わしがいうておるのだぞ、主は愛をもって平和を来たらさんがために‥‥‥剣をもって‥‥‥、どうじゃわかるか。」と念を押される。

 わたしはそれでは「感謝祈願詞」(物語六十巻・第十六章に所収。神への感謝、祈願、祖先拝詞からなる。)とは全然違うではありませんか、と申し上げますと、聖師は「だから役員幹部といえども話しておらん。こんなことが知れたらだれがついて来るかと仰せられ、「神は愛なり力なり、ということは神の力は権威なりと書いてある。一ぺん口に出したことは、実行することだ。」と仰せられ、神への主一無敵の信仰を強調される。

 そして物語第六十八巻の農民歌、革命歌のところを森良仁氏に拝読され、「こんど来る時代は、これやぞ」と二度も三度もおっしゃられる。

 「後の世のために聞かせておく。今度お出ましになるみろく様は「弥勒最勝如来」である」と仰せられ、「瑞の神歌」は、今度のこと(第二次世界大戦)と違っておりませんか。と申し上げると、

 「何が違うか、少しも違っておらん。三番叟が終わって今度の戦争が初段で、今からが二段になる。人さえ殺したら戦争と思っているがそうではない。思想戦、経済戦などあらゆる戦争なんだ。今から二段目に入るんだ。三段いよいよ開くとき、みたま集る大本の、いづのみたまを元帥に、みづのみたまを指揮官に‥‥‥」と仰せられ、「これが三段目や。いま二段の最中や。二段目をこまこう書かなんだのは、日本の軍隊はつぶれるぞ。天皇制がつぶれるぞ。そんな阿呆なことを書いたら、わしの首いくらあっても‥‥‥へんがな。お前たちの首いくらあっても‥‥‥。やがて今度くるのが三段目や。いよいよ開くときじゃ。その覚悟は充分にしておけよ。」と念入りに申された。

 大本の本部というところは、世界の芝居の舞台である。そして世界の思想界の代表者、あらゆる世界の宗教者などの、玉をそこへ引き寄せて、大きな芝居を組んでおるとこや。そして、そこに寄ってくる信者を見ておると判るんじゃ。信者を見たり、役員、幹部を見て信仰するんじゃないぞ。‥‥‥神さまに目を離さず、神さまに確りついて信仰するんじゃぞ。」」‥‥‥。”

 

 “中矢田での談話(昭和二十年十二月、榊生源氏拝聴)(抜粋)

出口聖師 「この物の不自由なときによう来たなあ。平和なときとなったんで段々物が豊かになり、食べ物も余る程できるようになる。しかし安心するなよ。大三災はこれからじゃ。大小の地主がなくなり、農地は開放される。植民地は弱肉強食の産物、白人であろうと黒人であろうと一切平等でなければならない。霊ほど大切なものはない。植民地の解放運動が起こり、世界中の植民地や属国は次々と独立する。アメリカは斜陽化し、二流国となり、アメリカはその政策を捨てずベトナムに手を出し、上げも下ろしもならん事になり、遂には日本にさえ商戦に負けたり、眼中にもなかった国に頭を下げたりする事になる。この国は統一され強大国となる。アメリカは『腐っても鯛じゃ』とその膨大な軍事力を過信し、ソ連と衝突して敗ける。今では、もしアメリカとソ連が戦争したら、アメリカが勝つと皆思っておるがな‥‥‥。

 今度は神さまと○○○との戦争じゃ。原子爆弾など神さまの眼から見たら線香花火にひとしい。だが悪魔は今の原爆の何千倍もあるやつや毒素弾など最終兵器を作るので大三災はこれからだぜ。本当の火の雨じゃ。‥‥‥」”

 

(出口王仁三郎他「仏説法滅尽経と弥勒下生」(みいづ舎)より)

 

*「眼中にもなかった国に頭を下げたりする事になる。この国は統一され強大国となる」とは、おそらく中国のことだと思います。「アメリカとソ連が戦争」とありますが、既にソ連は崩壊しており、アメリカとロシアの戦争ということなのでしょうか。私には未来のことはわかりませんが、共産主義は形を変えて、既に世界を制覇しているようにも思えます。

 

*世界で日本だけが、スパイを取り締まる法律も諜報組織も持っていません。残念ながらもはや手遅れかもしれません。