霊界からのコンタクト〔シルバーバーチの霊言〕 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

―――霊界には今後イエスのごとき人物を地上へ送ることによって更に奥深い啓示をもたらす計画があるのでしょうか。

 

 「さまざまな民族の必要性に応じて、さまざまな手段が講じられつつあります。忘れてならないのは、現在の地上はますます複雑さを増し、相互関係がますます緊密となり、それだけ多くの通信回路を開かねばならなくなっているということです。各民族の異なった気質、習慣、思想、生活手段や様式を考慮に入れなくてはなりません。通信の内容もその国民の生活環境や特質、民族的習性に合わさなくてはなりません。それをその国民の言語で表現せねばならず、その他もろもろの制約があります。が、啓示の由って来る究極の淵源はみな同じです。」

 

(アン・ドゥリ―編「シルバー・バーチの霊訓」(潮文社)より)

 

*シルバー・バーチについては、スピリチュアリズムに関心があれば、ほとんどの方が御存じだと思います。1920年ごろから50年以上にわたって、ロンドンの心霊主義者たちによって開かれた交霊会で、モーリス・バーバネルという霊媒を通じ、高次元の霊界から様々な霊的な情報をもたらしてくれたアメリカインディアン(とされる)の霊で、日本でも20冊以上の本が翻訳出版されています(中にはCD付のものも)。ここで紹介させていただいた彼の霊言では、霊界(神界)から現界にもたらされる通信については、その対象となる国民の言語で、その文化や伝統に合わせた内容になると説かれています。ということは、日本人にもたらされる霊的な教えは、当然のことながら、神道的、あるいは日本独自の大乗仏教的な色彩を帯びるであろうということが考えられます。高次の世界の方で、そのように配慮されるということです。逆を言えば、日本の文化や伝統を尊重しようとしないもの、特に海外からもたらされる宗教や霊的な運動で、彼らの主張や伝統を一方的に押し付けてくるだけのものは、絶対に高次の世界からのものではあり得ないということになります。過去には、外国人の狂信者が各地の神社仏閣へ油を撒いた事件などがありましたが、海外発祥の新興宗教(特にキリスト教を自称するもの)にはカルト的なものも多いようですので、よくよく注意すべきだと思います。

 

*ただ、出口聖師が大正10年から、教団内での一切の神憑りを禁止されたように、現界の側から安易に霊界とコンタクトをとるべきではありません。審神(サニハ)、あるいは算方が不在のままで行われる霊界通信では、必ずや邪霊がやって来るのであり、憑依の危険があります。70年代のアメリカ映画「エクソシスト」のモデルとなった実話では、少年たちがウィジャ盤で遊んでいたことが事件の始まりでした。また、ルドルフ・シュタイナーによれば、死者とのコンタクトは、本来は外的な手段によるべきではなく、霊界に居る存在たちの魂の向上を願って、祈りや霊的読書などを通じて行われるべきものとされています。さらに、エドガー・ケイシーも、安易に霊界とコンタクトしようとすることには反対しています。常に思いを神に向けていれば、必要な時には求めずとも高次の世界からの啓示がもたらされるのだと思います。

 

・エドガー・ケイシー・リーディング

 

 “心霊力は多くの側面、多くの性質をもって、物質界に表されます。身の程をわきまえず、地上の進化の一部に加わろうとするものたちが、ベールの向こうから働きかけています。それが混乱と争いをおこすのです。(11352)”

 

(林陽編訳「エドガー・ケイシー名言集 知恵の宝庫」(中央アート出版社)より)

 

(質問)「宇宙的情報の受信と思われる私の働きを広げるには自動書記の訓練をすべきでしょうか。霊媒を使うべきでしょうか。?」

 

「指摘してきたように、自動書記も霊媒も駄目であり、内から生ずる声に耳を傾けなさい。そしてこれが手を通して文字に移されるなら、これは良いことである。だが自分以外の力に手を使わないように注意しなさい。宇宙も神もあなたの内部に存在するからだ。あなたは神のものである。宇宙的性質の力との交わりが、創造主との交わりが、あなたの生まれながらの特権である。神とともに歩むこと以外の何ものにも満足しないようにせよ。」(1297-1)

 

 (ヒュー・リン・ケイシー「エドガー・ケイシーの超意識への挑戦」(大陸書房)より)