幸せになるためには | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “運命と宿命と違うことはかつて話しておいたが、運命というものは、自分が作っていくのである。運という字は「はこぶ」と訓(よ)む。 こちらから運んで運命を展開して行くのであって、自分の思惑の立つように、自分から仕向けて行くのである。そういう人を神様はお助けなさるのであって、棚から落ちて来る牡丹餅を持っているような人は、いつまで待っても運が開けることはない。幸運は、はこばねば得難いものである。(昭和三年三月)”

 

        (加藤明子編「如是我聞 水鏡」天声社より)

 

 

・G・I・グルジェフの言葉

 

 “他人を助ければ、あなたも助けられる。あるいは明日、あるいは百年の後に、ともかく助けられる。自然は負債を全部支払わなければならない。それは数学的法則である。すべての生命は数学である。(プリオーレ 1924年8月12日)”

 

           (「グルジェフ・弟子たちに語る」めるくまーる社より)

 

 

・天使からのメッセージ   (シュタイナー人智学)

 「誰であろうと、他人の誰かがこの世で不幸である限り、幸せにはなれない」

 

 “それでシュタイナーは、意志とは覚醒期における眠りである、と言っているのですが、その意志を霊界の方に向かって開くことができたときに、天使との出会いが可能になる、とシュタイナーは体験したのです。

 ちょっと話が前後してしまいましたが、そういう体験を元にして、さっきちょっと言いかけましたように、彼(フランツ・ブレンターノ)は三つの大事な事柄を天使から学ぶのです。その第一というのは、天使はあらゆる人間の無意識に、眠りの中で働きかけているので、あらゆる人間も無意識の中では天使の語らいをみんな聞いている。そしてどんな人間も、他人の誰かがこの世で不幸である限りは幸せになれない、という事実を天使は人間の無意識に語っている、という体験なのです。もちろん日常生活の中のわたしたちはそうは考えていません。周囲に不幸な人がいても十分幸せに生活することはできる、と考えています。けれども、毎晩毎晩天使との語らいの中で、天使は人間の無意識に向かってそのことを告げている、というのです。ですからどんな人間も、今いった天使の語る事実を、心のどこかの片隅では、真実だと認めている、というのです。(以下略)”

 

(高橋巌氏講演録「千年紀末の現在とシュタイナー神秘学」関西ルドルフ・シュタイナー研究会出版部より)

 

 

・「カルマの解釈」 ポール・ブラントン(聖者ラマナ・マハリシのイギリス人の弟子)

 

 “この相互依存的な時代には正しい側を積極的に助けるというはっきりした義務がある。世界の不幸は大部分カルマのせいである。が、この言葉はより広い解釈を必要とする。我々の多くは善良で純真かもしれないが、しかし我々は、自分たちがしてきたことのためでなく、しないで放ってきたことのために、他のすべての人々と共に苦しまなければならない。今日、悲しみは誰一人見逃さない。なぜなら、人類は完全に相互依存しているからである。他の人々を悲嘆や無知のままに留めておくことは、我々自身を危険にさらす・・・これは我々が学ばなければならない教訓である。我々は一体なのである。”

 

         (ポール・ブラントン「新カルマ論」コスモス・ライブラリーより)

 

*以前、ある人から聞いた話ですが、(前世も含めて)過去に、誰か他の人を幸せにしてあげたことのある人だけが幸せになれる、のだそうです。最近スピリチュアルがブームとなり、パワースポットとかパワーストーンとかがブームになっていますが、これらは自動車に例えるなら、エンジンやタイヤなどを高性能のものに取り替えるようなもので、実際に効果があるにせよ、肝心の燃料がなければ、車は走りません。そして、「善を行うこと」が、その燃料となります。もちろん、自分で出来る範囲でであって、たとえ「善」であっても強制されるようなことがあってはなりません。また、物質的次元で努力することなく、安易に霊的な知識を現世利益に利用しようとすることは、ルドルフ・シュタイナーによれば「霊的唯物主義」とも言うべきものであって結局は唯物主義の一つの形態でしかありません。