天佑神助はアメリカにあり | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 

・天佑神助はアメリカにあり

 

伊藤 ガダルカナルの敗戦のときでしたかな「天佑神助はしばらく休みじゃ」といわれたのは。あれはいつごろでしたかね。

 

三木 私は日本人らしい気持ちで戦争のことについておたずねしたが、聖師様はすまして「天佑神助はいまアメリカの上にある」といわれた。私は腹が立ちましてね。

 

日向 三木さんは、しょっちゅう腹を立てておられたね。

 

三木 どうしても戦争には勝ちたいと思いますからね。それにそんな妙なことを云われるのでお伺いすると、「アメリカ人は、とにもかくにも子供のころから教会に出入りして神様の事を聞いとる。ところが日本人はまるっきり神様のことを忘れてしまっとる。無信仰だ。だから神様も手のつけようがない。それにくらべてアメリカ人はなんぼマシやしれん」というお答えでした。

 

       (「神の國」昭和27年9月号 『語り明かされたその夜』より)

 

 

・肥後の神人、松下松蔵翁(祖神様) 〔祖神道〕

 “今年の十二月に、日本とアメリカは戦争をする。この戦争は四年続く。最初一年は、日本が連戦連勝するが、武器で戦っていては負ける。日本人が心から「神様!」と願えば神の力が現われて勝つことができる。アメリカ人の方が、神様を拝んでいるからなー。(昭和十六年一月)”

 

       (松下延明編「神書」祖神道本部出版部より)

 

 “戦争たけなわのある日、艦載機の襲来があり、空襲警報で外の遊びから逃げ帰った私に、「撃たれることはなか」とおっしゃって庭先へ出るようにお許しがでました。あとで考えると一つの実験だったかなと思いますが、その直後飛来した米軍機の機銃掃射で近くの新川河口にいた漁船で死者がでたとのことでした。親神様は「パイロットの目を晦ますことは簡単なこと」とおっしゃいました。その頃、「戦争には負ける」と盛んにおっしゃり、「日本人には信仰心がない。残念だが米国人にはより多くの割合で、神を信ずる気持ちがあり、その差が結果として現れる」とのことでした。「いま、ただの百人でよいから自発的に(誰の指示も受けずに)日本の勝利を神に祈願するなら、勝てるのになあ」と嘆かれたこともありました。敗戦と予言されつつ、戦後の日本の姿も例えば、次の通り明確におっしゃいました。「いまの皇太子殿下(昭和十八年~十九年当時)が天皇になられた時には、日本は世界一の国になる。世界中から人が来て、より広い交流や交易を求めるようになる」(平成の今日、まさに経済大国として押しも押されぬ日本です)”

 

       (松下延明編「祖神道」祖神道本部出版部より)