・言霊の実修
“も一つ世間で驚いたのは、言霊の実修です。本宮山に登って、数十人の人々が三尺ぐらいずつ間隔を置いて整列し、先達に従ってアオウエイ五十音の発声練習をするのです。
聖師様から「言霊の力は天地を動かす、一声よく風雨雷雹を叱咤し、天災地変といえども言霊によってこれを鎮めることができる」と教えられていますから、それこそ目の色を変えて、夜も寝ないで一生懸命「アー、オー、ウ―、エー、イー」をやったものです。その奇声を発して練習する有様を、知らない者が見ると実に奇観であったのです。この言霊も、初歩の実修だけで終わりました。習う方に深く極めるだけの力がなく、一面また弊害も起こったのでおやめになったように思います。聖師様は「時節が来れば判る、肉体さえ神様に貸しておけば誰でも御用できる」とおっしゃっていました。
とにかく、当時はお筆先と鎮魂帰神と言霊の三つで、いずれも奇想天外なところから、日本中に「大本」の名が響きわたったのであります。”
(「神の國」昭和27年2月号 森良仁『長髪時代の憶い出』より)
・エドガー・ケイシー・リーディング
「声の神経センターは、神経系全体の中でも最高の波動をもつ。(341-4)」
「……今母音と呼ばれているものは、霊的力と繋がっている中枢との結びつきを呼び覚ますような仕方で発声することができる。(949-12)」
“一般的に、ヨハネ福音書は、他の三つの福音書よりもキリストの霊的教えを多く含んでいると言われています。ケイシー・リーディングは、筆者を含め非常に多くの人々にヨハネ福音書の教えを読んで、それを実行するよう勧めました。そこで、まず次の言葉を書いておくのがよいでしょう。
「初めに言葉があった。言葉は神と共にあり、言葉は神であった。」(ヨハネ福音書1-1)
この「言葉」というのがある種の音であったことは確かです。それも宇宙と惑星系を創造するのに使われた音でした。この「言葉というエネルギー」について知っていた人が、リーディング中にこの「言葉」について質問しました。しかしケイシーは、使い方を教えるとそれを誤用してしまうだろうという理由で、教えるのを拒絶してしまったのです。”
(シャーリー・ラブ・ウィンストン「ミュージック・アズ・ザ・ブリッジ」中央アート出版社より)