・電波による気候の変動
大国 いつごろでしたかな、ラジオができたのは。
木庭 昭和のはじまりごろですな、丹波に入ってきたのは。
大国 ラジオの機械ができて、王仁三郎先生のところに大阪のお相撲さんが寄付して持ってきたんや。大きなラッパのついたラジオを聞いてもらおうと。しかし、場所が悪いから入りが悪かった、雑音でね。王仁三郎先生のおられた瑞祥閣という建物の床の間で、何べんやってもうまくいかなかった。それで結局、また大阪へ持って帰った。けれども
「とにかく声が聞こえるというのは分かった。しかし、わしはすかん(嫌い)でのう」
と王仁三郎先生はおっしゃったんです。それで、私が「何故すかんのですか」と聞いたら、
「今はいいけれど、あと何十年かすると、世界中に電波の網がはしるようになる。そうすると、神の調節(宇宙の調和)が攪乱されると、地上のものはおかしな状態になってくる。電波も、必要なものだけは神さまは許されるから、そういうものはいいが、こんなものを娯楽に使ってはいけない」
と言われたですよ。
(中略)
大国 ……電波の乱用で、
「見とってみい。気象現象でも徐々に変わってくるぞ」
といわれましたが、この頃は世界の各地で、大旱魃の所がある反面、大洪水になるおそわれるところもあり、世界の気象のバランスが破れてきているでしょう……。だから、もう一度、このあたりで、現在文明を根本から考え直さないかんです。
(「人類愛善新聞」昭和48年7月1日号 『対談 王仁三郎師の現代の予言を語る』より)