直会(なおらい)の小豆 (白狐神への感謝) | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “大本では、春秋の大祭の直会の弁当には、必ず小豆と黒豆を入れることになっている。黒豆は、御節料理やお祝いごとに、黒豆を御飯の上にのせる綾部地方の風習が取り入れられている。小豆については、明治三十六年旧六月八日の神諭に「明治二十六年に出口直が牢にはいりておる折に、推量節(明治中期の流行歌)が作りてあるぞよ。『今度の推量節は何処から流る、綾部出口の屋敷から推量々々』と申してあるぞよ」とあるように、この推量節には悪神によって艮に押し込められていた艮の金神がこの度ご再現したから、その艮の金神のみ心を推量してカイシン(改神、改信、改心)をするようにという意味がこめられているといわれる。この推量節を高倉、鬼嶽稲荷が全国にひろめられたので、その労をねぎらい、忘れないように、少しでもいいから直会の弁当には小豆を入れるように、という開祖様のお言葉ではじめられ、受け継がれている。”

   (「愛善世界」第四号 柳田信夫『大本のフォークロア 神饌と直会』)