スサノオは世の救い主(人々の罪の贖(あがな)い主) | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “ここに八百万の神謀り玉ひて、再び天照大御神を岩戸より出(いだ)し奉(まつ)り、速素戔嗚尊に千倉の置戸の罪を負わせて、足の生爪を抜き取り、胸毛(むなひげ)を抜きなど、種々の苦しみを負わせて流し奉れり。これぞ速素戔嗚尊が天津罪を我身一つに償い玉ひて、天津国の御霊を救われしなり。

 実にこの神は瑞(みづ)の御霊(みたま)にして、天地八百万の罪ある御霊の救い主なりし也。読む者、心すべし。

 速素戔嗚尊は、天津罪、国津罪を残らず我身に引き受けて、世界の人の罪を償い玉ふ瑞の御霊なれば、天地の在らん限りの重き罪咎を、我身に引き受けて、涙を流して足の爪まで抜かれ、血潮を流し玉ひて、世界の罪人、我々の遠(と)つ御親(みおや)の罪の代わり玉ひし御方なることを忘れるべからず。今の世の神道者は、悟り浅くして、直ちに速素戔嗚尊を悪しくみなすは、誠に恐れ多き事共なり。

 かくの如く天地の罪の救い主なれば、再びこの天が下に降りまして、瑞の御霊なる茂頴(しげかい:当時の王仁三郎の号の一つ)の身を宮となして、あまねく世界を救わんとなし玉える也。

 素戔嗚尊の救いの御霊の再び現れ玉いしは、天帝の深き御心にして、この世の立替えのために、万の事を任せて、天降し玉えるなり。人民の重き罪咎も、速素戔嗚尊の御名の徳によりて、天照大御神より宜しきに宣(の)り直し給うぞ、尊きの至りなり。

 限りなき栄えと命と喜びを得んことを願う者は、瑞の御霊を信仰すべし。

 限りなき苦しみ、病、患い、まが事を救われんことを願わば、瑞の御霊を厚く信仰すべし。”

 

          (「出口王仁三郎著作集 第一巻」 『御霊魂のことわけ』)