不老不死の秘薬・天台烏薬発見 | 尼僧のお寺作りの日々 

尼僧のお寺作りの日々 

梅のトンネルとどうだんつつじの庭の光岩山長楽寺。

真言宗高野山派。弘法大師空海開基の古刹。
古びた美しさと清浄なる空気、光る岩のパワーをいただく密教寺院です。

さて昨日、長楽寺の石段の枝やら、雑木やらを切っていると、ちょっと丸みを帯びた葉っぱを見つけました。まさかこれは天台烏薬では?
と思っていて、本日長楽寺植物アドバイザーのH先生が来られたので、お見せすると、まさに天台烏薬に間違いないとのこと。
 「天台烏薬」は、クスノキ科の常緑低木で、原産地は中国の揚子江以南および台湾といわれています。根はリンデラン、リンデレン、ボルネオールなどのテルペン系成分を含むので、芳香を放ち健胃剤や強壮剤として使われました。徐福が不老不死の薬として伝えたといわれています。
 気賀の領主近藤氏が和歌山の新宮市より移植し群生化したようで、細江神社付近は天台烏薬群落として県の指定を受けています。
ここ長楽寺も近藤家の祈願寺なので、ここにももっと生えていたのかもしれません。