ウクライナを美化したTV報道はレベルが低すぎます。・・・・・ | あやちゃんのブログ

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燃えよプーチン! 正義の味方   ウクライナを美化したTV報道はレベルが低すぎます。

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2023.2.20のブログを再度。

2022.3.15 のブログを再度紹介します。

このような 事実 に目を向けず、アメリカのプロパガンダの道具になってしまっている日本のテレビ局の報道はレベルが低すぎます。

 

ウクライナに関する報道--->見ない が正解ですね。 テレビ・新聞ともに。

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素晴らしい内容です。こんな立派なものは初めてです。記者の顔写真を見たくなり、ネット検索しても、出ていません。

そうした方がいいです。身の危険を感じて。

 

ウクライナ寄り一辺倒のテレビ番組は見ないことです。米欧プロパガンダネットワークに世界中が大勢順応しているだけ。

プーチンはアフリカ諸国のためにも戦っているのです。

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ウクライナを正しく理解するために:革命的な汎アフリカの視点


<記事原文 寺島先生推薦>

Ukraine: Getting it Right: A Revolutionary Pan-African Perspective


投稿者: INTERNATIONALIST 360°
投稿日: 2022年2月28日
ジェラルド・A・ペレイラ

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年3月11日


 2月18日以降、ドネツクとルハンスクから数千人の民間人がロシアに避難している。ウクライナ軍の砲撃が強化されているからだ。これらの地域は2014年の米国支援によるクーデター以降ずっと砲火を浴びている。

 「ホワイトハウスのヒステリーは、これまで以上に明らかになっている。アングロ・サクソンは何が何でも戦争が必要なのだ。挑発、誤報、脅しは、自分たちの問題を解決するためのお気に入りの方法である。アメリカの軍事・政治マシーンは、人々の生活を再び押しつぶす準備ができている。」
―マリア・ザハロワ ロシア外務省報道官

 カリブ海には「猿は跳ぶときにどの足を支点にするのかを知っている」ということわざがある。少なくとも、猿は知っているはずだ。このことは、通常、アメリカ帝国とその犯罪的創造物であるNATO(北大西洋部族機構)にも当てはまる。彼らは、軍事力の点で自分たちに歯が立たない国々を選ぶからだ。しかし、今回はそうではない。彼らはロシア連邦との勝負に出た。ウラジーミル・プーチンが彼らのハッタリに開き直ったからだ。

 米国大統領ジョー・バイデン、英国首相ボリス・ジョンソン、NATO総書記イェンス・ストルテンベルグ、欧州委員会委員長アーシュラ・フォン・デア・ライエンは、この数ヶ月間、大口を叩いていた。しかし、それはすべてハッタリだった。一方、ウラジーミル・プーチン大統領はハッタリではなかった。ロシア国民は、ファシストが目の前にいることがどういうことかをよく知っている。当時のソ連はナチス・ドイツとの戦いを主導し、2022年2月24日、ロシアは再び、アングロ・サクソンのファシストたち、今回はアゾフ大隊などのウクライナのネオ・ファシスト民兵や、ウクライナ軍の極右勢力に対して軍事行動を取らざるを得なくなったのだ。米国が画策し、NATOの同盟国が支援した2014年のウクライナでのクーデター以来、ロシアは挑発に次ぐ挑発に耐えてきたが、戦争屋は落ち着かず、戦争を切望しており、彼らの無謀な行動はロシアに行動を起こすしかない状態に追い込んだ。

アゾフ大隊とファシスト・インターナショナル

 極右組織「アゾフ大隊」は、ウクライナ民族主義者組織を起源とする。冷戦期から今日に至るまで、米国帝国主義や西側諸国の情報機関は、ウクライナ民族主義者組織(OUN)、後にその分派であるアゾフ大隊に資金その他の支援を提供した。ウクライナの様々なファシスト集団の会員数は、60万人以上と推定されている。ヴォロディミル・ゼレンスキー政権は、自らを「中道派」と称しているが、国家保安機構を含むあらゆるレベルで、これらのファシスト組織に浸透されている。モスクワは、このことが、ロシアだけでなく、ヨーロッパと世界に対して非常に現実的な危険をもたらすことをよく認識している。すでにウクライナのファシストは、いかなる和平交渉も妨害すると言っている。これらのファシスト集団は、ハンガリー、ポーランド、ドイツ、フランス、イギリス、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アメリカ、ブラジル、ペルー、ベネズエラなど多くの国に支部と支持者を持つ国際組織を構成しており、ベネズエラではマドゥロ政権を不安定にして転覆しようとする最前線に立ってきた。彼らは「統一プラットフォーム」として知られる「民主的行動」や「民衆の意思」といった多くの政治団体に潜り込んでいるのだ。また彼らはオーストラリアやニュージーランドといった遠くの国にまで進出している。実際、2019年にニュージーランドのクライストチャーチの2つのモスクで起きたテロ事件で51人のイスラム教徒を惨殺した白人至上主義者は、この国際的なネオナチ陣営の支部につながっていた。


米国が支援したもう一つのクーデター

 2014年、アメリカはウクライナで疑似革命を画策し、それを「尊厳の革命」と呼んだ。暴力的な街頭抗議行動を通じて、民主的に選出されたヴィクトル・ヤヌコヴィッチ政権を転覆させたのだ。このクーデターに先立ち、戦争屋のジョン・マケインがウクライナを訪れ、大勢の観衆を前にして、ヤヌコビッチ率いるモスクワ寄りの政権に反対するよう扇動していた。ヨーロッパとアメリカからネオナチがウクライナにやってきて、アゾフ大隊や他の極右準軍事組織とともに訓練して戦った。その間ずっと、ビクトリア・ヌーランドは、オバマ大統領時代の疑似「尊厳の革命」の「指南役」であり、現在はバイデン政権の政治問題担当国務次官だが、ウクライナ・プロジェクトに50億米ドルを費やしたことを自慢していた。彼女の指導の下、ウクライナは反モスクワの感情を広めることを目的としたNGO、訓練、社会的プログラムで溢れかえった。米国が画策したクーデターの11日前の2014年2月6日のことだが、ビクトリア・ヌーランドと当時の駐ウクライナ米国大使ジェフリー・パイアットは電話で誰がウクライナ新政府に入るかを公然と話し合っている*。その記録は漏れ出てネット上で見ることができるのだが、全てはロシアの国境で行われている。ロシアがカナダやメキシコで同じことをしていたらと想像してください。
* ヌーランドが言った Fuck You! は世界的に知れ渡った。

米国はファシストの友人

 米国とその情報機関は、ファシストを採用し、共謀し、協力してきた長い実績がある。ブラッドリー・W・ハートは、よく研究された彼の著書『ヒトラーのアメリカの友人:米国における第三帝国の支援者たち』の中で「ゼネラル・モーターズは自社でドイツ部門を持っていて、ドイツ空軍のために航空機部品を製造していた」と書いている。ベン・アリスとダンカン・キャンベルはガーディアン紙(2004年9月25日付)の記事で、ジョージ・ブッシュSnrの父親で米国上院議員のプレスコット・ブッシュがナチス・ドイツと多額の金銭取引をしていたことを暴露している。ナチス・ドイツが崩壊すると、CIAはナチスの諜報員をできるだけ多く採用し、そのほとんどを南米のボリビア、チリ、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルに配置した。アメリカは、これらのファシストを長年にわたって利用し、彼らが作ったフロント組織を通じて、進歩的で革命的な政権を弱体化させ、不安定化させた。ボリビアのアメリカ大使館は、「リヨンの虐殺者」として知られる悪名高いクラウス・バービーと緊密に連携していた。バービーはボリビア軍の大佐の地位を与えられ、チェ・ゲバラを標的とし追跡するチームを率いたと自慢していた。

ゼレンスキーは民族浄化と大量虐殺のプログラムを促進する

 2月24日、ウクライナ政府はさらなる挑発行為として、ドネツクとルハンスクの人民共和国に対する8年にわたる戦争をエスカレートさせた。これらの共和国は、2014年のクーデター後に自治を宣言し、反ロシア、親NATOのヴォロディミル・ゼレンスキー政権下で生きることを拒否した。彼は「中道派」と言われているが、これらの地域のロシア民族が様々な新ファシスト民兵によって標的とされ攻撃されており、何千人もの市民の犠牲と死者を出している。ゼレンスキーは、民族浄化と大量虐殺のプログラムを促進した罪で起訴された。ドネツクとルハンスクのある東ウクライナのドンバス地域の人々は、ロシア語を話し、ロシア連邦の一部になることを望んでいる。ウクライナ・ソビエト社会主義共和国は1922年にソビエト連邦の建国メンバーになったので、ロシアとウクライナはかつて同じ国の一部だった。ゼレンスキーは、アングロ・サクソンの手先の暗黙の支持を受けて、ミンスク協定を履行するつもりはなかったのである。その協定はウクライナ情勢の平和的・外交的解決の青写真を含み、離脱地域とロシアが支持するものだったが、彼は、西側の同盟国とともに、ただ一つのこと、ロシアとの紛争を誘発することだけを考えていたのだ。

プーチン大統領は2月24日のテレビ演説で、ドンバス共和国(ドネツク、ルハンスク)の指導者からの訴えを受け、「8年間キエフ政権による虐待と虐殺に苦しんできた」これらの地域の人々を守るために特別軍事作戦を実行する決定を下したことを発表した。ドネツクとルハンスクから何千人もの難民がロシア国境を越えて押し寄せた。これをロシアによるウクライナへの「侵略」と呼ぶのは誤りだ。プーチンは、ロシアがウクライナを占領することに何の関心もないことをはっきりと述べている。しかし、明白な理由でロシアと国境を接する国々へのNATOの拡張を断固として阻止している。NATOのような敵対的な戦争マシーンが、弾道ミサイルを含む大量破壊兵器を国境に配備することを、ロシアはどうして許すことができるのだろうか。米国と国境を接する国や、米国が「裏庭」と呼ぶ場所に、ロシアが核兵器やミサイルを配備することを想像できるだろうか? これこそがまさに1962年のキューバ・ミサイル危機を勃発させたのだ。

NATO - 北大西洋民族の破壊的戦争遂行マシーン

 NATOは1949年に結成された。表向きの理由は、ソ連と共産主義者の西ヨーロッパへの進出に対する抑止力だった。ソ連圏はNATOの軍事複合体に対抗するため、ワルシャワ条約機構を結成した。ソ連と東欧圏が解体されると、ワルシャワ条約機構も解体された。レーガン政権は、ゴルバチョフに「NATOは東欧に進出しない」と約束した。しかし、数年後、ゴルバチョフ氏はドイツの新聞「ビルト」のインタビューで、「モスクワは騙された」と言い放った。「西側の多くの人々は、密かに手を擦り、勝利の喜びのようなものを感じていた―東方には1センチも動かないと約束していた人々も含めて」。いま私たちが知っているように、NATOは東へ、ロシアの国境近くまで移動し、現在の紛争に至っている。 NATOは、その存在理由はもはや存在しないのに、解散する代わりに、人類が知る限り最も高度な兵器で武装した、攻撃的で破壊的な巨大組織に変身したのである。アメリカ帝国に率いられたNATOは、アングロ・サクソンの支配を拡大し強化する目的で、世界中で戦争を行っている。アフガニスタン、イラク、リビアといった国々を無残に破壊し、文字どおり何百万人もの民間人を死なせている。彼らは東ヨーロッパにできる限り進出し、現在、ロシアを包囲しようとしている。ロシアは、その領土の完全性と主権を守ることができない状況に置かれているのだ。これは、いかなる状況であれ、ロシアにとっては当然受け入れがたいことだが、特に反ロシアのヒステリーが冷戦時代を彷彿とさせるレベルまで高められている現在の政治環境においては、なおさらである。

お金と資源の追求

 アメリカの外交政策立案者であるズビグニュー・ブレジンスキーの次の言葉に注目することが重要である。彼はその著書『グランド・チェスボード』の中で「ユーラシアを支配する勢力は、世界の最も先進的で経済的に生産性の高い3地域の3分の2を支配するだろう」と書いている。地図を見てみれば、ユーラシア大陸を支配することは、ほぼ自動的にアフリカを従属させることになることがわかる。ユーラシアは世界のGNPの60%を占め、世界の既知のエネルギー資源の4分の3を占めている。

 著名なビルダーバーグ・グループの研究者、ダニエル・エストゥリンは、人類の歴史は「ユーラシア大陸の中心部を支配することが既知の世界全体を支配する鍵であることを常に示してきた」と指摘している。

すでに始まっている世界大戦

 白人至上主義が支配する世界では、アングロ・サクソンがヨーロッパに攻め込んだときだけ戦争になる、という不条理な考え方が定着している。現在でも、このヨーロッパ紛争の一挙手一投足が世界中で熱狂的に注目され、ニュースの見出しは再び第三次世界大戦の予感があると叫んでいる。

 ロシアがドンバス共和国を助けに行き、ウクライナに組み込まれているネオ・ファシストに対してついに行動を起こしたのと同じ日に、アメリカはAFRICOMを通じてソマリアを爆撃し、アメリカの代理人であるサウジアラビアはイエメンを爆撃し、より多くの女性や子供を殺害した。イスラエルという人種差別的で犯罪的な組織が、シリアを攻撃したのだ。パレスチナ、イラク、アフガニスタン、ソマリア、リビア、シリア、イエメンに住んでいる人は、自分が長引く世界大戦に巻き込まれていること、そして今も巻き込まれ続けていることを知っているはずだ。そして、それらはホットスポットの一部に過ぎない。韓国、ベトナム、グレナダ、パナマ、旧ユーゴスラビアなど、数え上げたらきりがない。そして、これらすべては、アングロ・アメリカとその同盟国、すなわちロシアを挑発しているのとまったく同じ勢力によって画策され、煽られ、永続されている。1945年から2001年にかけて世界153の地域で起こった248の武力紛争のうち、201は米国が引き起こしたもので、全体の81%を占めている。

 実のところ、「南半球」全体が永久戦争とホロコーストの状態にあるのだ。この汚い戦争の塹壕の中にいる私たち(訳注:著者はリビアに長年住んでいた。)は、物心ついたときから、容赦ない世界大戦の中にいたことを知っている。米国は、武器売却に依存する経済全体、すなわち軍産複合体を構築してきた。このため、戦争と不安を捏造し続けなければならない。彼らの主要輸出品である大量破壊兵器は、平和共存の世界ではあまり売れないからだ。しかし、これは単なる経済学的な話ではなく、もっと複雑な話なのだ。事実、アングロ・サクソン系民族は、ヨーロッパに初めて出現して以来、ずっと戦争をしてきた。彼らは、他のどの民族にもない方法で、戦争の芸術と技術を習得してきた。彼らは、ヨーロッパ人以外の指導者、特にアフリカ人に対してこの言葉を使いたがるにもかかわらず、典型的な軍閥なのだ。この地球上で、アングロ・サクソン系民族ほど執拗かつ永続的に戦争を続けてきた文明はない。これは意見ではなく、議論の余地のない歴史的事実である。

ヨーロッパ部族間戦争

 百年戦争(1337-1453)とは、主にフランス人とイギリス人の間で起こったヨーロッパの部族間戦争で、他のヨーロッパの部族もどちらかを支持していた。この戦争では、推定350万人の命が奪われた。そして、ヨーロッパの大多数の国が参加した30年戦争(1618~1848年)があった。戦史研究者は、この戦争で少なくとも800万人の死者が出たと推定している。そして、いわゆる第一次世界大戦と第二次世界大戦が起こった。どちらもヨーロッパの戦争で、植民地化された人々は、北大西洋のさまざまな部族とともに戦うことを余儀なくされた。悲しいことに、今日でも私たちの多くは、北大西洋の諸部族を擁護し、その側で戦い、帝国の目的を推進し、その過程で自国民を服従させ、破壊しているのである。

ロシア人はこの敵を知っている

 ロシア人は、西ヨーロッパの最も悪名高いファシストと戦うことに関しては経験豊富である。歴史を正確に読めば、ナチス・ドイツの敗北を主導したのはソビエトであったことがわかる。2600万人以上の市民を失ったと言われている。当時、ソ連は、反ソ連感情が蔓延していたため、弱みを見せるわけにはいかなかったので、その損失の実態を明らかにしなかった。アングロ・サクソンの悪魔、チャーチルとチェンバレンは、戦局が落ち着く前に密かに会談し、ソ連を滅ぼすために戦争を延長する方法を考えていたが、この計画を断念した。というのも、自分たちはソ連兵に自軍の兵を差し向けるわけにはいかないと思ったからだ。彼らはソ連赤軍と一緒に戦い、ヒトラーの猛攻からヨーロッパを守るために払ったソ連兵の勇気と犠牲を目の当たりにしていたのだ。

そして「ウクライナ、2022年、情報戦争」まで早送りすると

 この歴史を知っていれば、他国からの干渉は「歴史上見たことのない結末」を招くと警告したウラジーミル・プーチンの言葉がハッタリではなかったことがわかるはずだ。ついに、世界の覇権を握る者の傲慢と偽善に立ち向かう者が現れたのだ。そしてもちろん、ネット上は事情が分からない人々、常識があってしかるべき人たち、そして意図的に偽情報を流している親帝国主義の意図を持つ人たちによる混乱で燃え上がっている。

 「すべての戦争と軍事侵略に反対」「プーチンに反対、戦争はダメだ」といった空虚なスローガンと共に「すべての話には二つの側面がある」という言説も広がっている。企業メディアとアメリカ帝国主義のシリコンバレー応援団のおかげで、多くの方面で、ゼレンスキーとアゾフ大隊は英雄として歓迎され、ロシアのテレビは放送を禁止された。このような誤ったシナリオに騙されている人は、よく調べるか、黙っている必要がある。ウクライナ情勢をめぐるこうした立場は、具体的な現実に即していないだけである。厳密な歴史的分析がなされておらず、このような力学に対する完全な誤解を引き起こしている。私がこの記事を書いている間にも、ウクライナ軍の職員が、市民を避難させる列車やバスにアフリカからの留学生を乗せるのを拒否している映像が出回っている。アフリカ系、アジア系、カリブ海系の市民が、ウクライナとポーランドの国境で行列に加わることを拒否し、もし加わったとしても行列の最後尾に押しやるウクライナ軍兵士による差別、場合によっては暴力に直面しているという報告もある。

 多くの人は、ものごとをありのままに語ることを恐れている。南半球の新植民地政権は、帝国ヘゲモニーに挑戦する勇気がない。結局のところ、彼らは帝国主義者に代わってそれぞれの国を管理しているに過ぎない。そしてこれは、帝国主義の路線に従うこと、そして彼らの嘘を再生産することを意味する。たとえば、ここガイアナでは、政府も議会野党も、それが嘘であることを知っているにもかかわらず、アメリカ-NATOの路線を採用している。彼らが何かに同意したことなど記憶にないが、案の定、彼らはこれに同意し、現実を完全に否定する立場をとるようにいじめられている。彼らは「役職」に就いているかもしれないが、何の力も持っていない。私たちの政治団体、「人民勝利のための組織(OVP)」には「役職」にはついていないが、私たちの国民議会のスペースを占めるすべての舌足らずの政治家よりも多くの力を持っている。私たちの力は真実を語る能力にある。CARCOM(カリブ共同体)もまた、その地位にいる多くの人々はよく分かっているにもかかわらず、アングロ・サクソン的な出来事を支持する必要があることを知っている。それは、帝国によって行われる支配と報復の恐怖である。この記事を書いている最中にも、ここに書かれているような見解を公表すれば、重大な結果を招くと警告する人がいる。こんなふうにして覇権国家は世界を人質にとって身代金を要求するのだ。

 2014年3月1日、ウクライナの工業都市ドネツクでの集会で、「ドネツク地域はロシアとともに」という横断幕と「ファシズムに反対する南東部」というプラカードを掲げるデモ参加者たち。(AFP Photo/Alexander Khudoteply) ©AFP

アングロ・サクソンによる世界支配の終焉

 プーチンやロシアを、世界平和に対する脅威の度合いという点で、米国やNATOと同列に扱おうとしている人々は、事実を知らないか、低俗な政治的日和見主義、知的不正直、粗野な歴史修正主義に囚われている。新植民地主義政権、リベラル派の識者、新トロツキスト、実情に無知なマルクス主義者や社会民主主義者など多くの人々が、この偽情報を流し、大混乱を引き起こしている。アメリカ帝国とNATOの同盟国に対する世界的な抵抗に参加する準備ができている人々の前にはたくさんの戦場がある。戦略的な戦場の1つは、思想の戦いである。私たちは、どこにいても声を上げ、それによって帝国の巧妙に仕組まれた欺瞞的なアジェンダに挑戦しなければならない。かつて、彼らの物語は支配的だったが、より多くの人々が彼らのゲームと嘘に目覚めるにつれて、それは確実に崩れつつある。アングロ・サクソンの世界支配/白人至上主義に抵抗し、最終的に終わらせるための戦いは、それが醜い頭を持ち上げて以来、ずっと続いている。全ての帝国は崩壊し、アメリカ帝国とその西側同盟国も例外ではない。私たちは、この地球上の西洋/アングロ・サクソンの災いを取り除くための戦いにおいて、非常に重要な歴史的岐路に立たされている。だからこそ、私たちアフリカ人にとって、実際に何が起きているのかを明確にし、さまざまなプレイヤーの歴史、特徴、意図を理解することが非常に重要だ。NATOは非合法な存在であり、解散に追い込まなければならないのだ。

 アルゼンチンの政治アナリスト、アドリアン・サルブチは指摘する。「最近になって…ロシアは、特にシリアとイランにおいて、西側の覇権主義的野心に対してますます行動的になっている。2011年11月と2012年2月、ロシアは米英仏が後援する2つの対シリア国連決議に拒否権を発動した。もし決議されれば、国連決議1973がリビアにもたらしたのと同じ破壊的な影響をシリアに与えただろう。…ロシアがNATOによるペルシャ湾と地中海の軍事化に対抗して信頼できる抑止力としての軍隊を派遣している」。

アフリカにおけるロシア

 また、ロシアは、ソ連時代以前から、アフリカ各地の解放闘争を支援してきた。古くは1895年、第一次イタリア・エチオピア戦争でエチオピアに武器を提供したのはロシアであった。ソ連時代には、多くのアフリカの解放運動に対して、資金援助、数千の奨学金、軍事訓練などの援助を行った。これは、米国とその西側同盟国がアパルトヘイト時代に人種差別主義者のアングロ・サクソン系ボーア人を支援していた時期に行われたものである。現在、ロシアは、サヘルに大混乱を引き起こしている異端的な偽イスラムグループを根絶するために、マリの正当な闘いを支援している。ISIS、ボコ・ハラム、イスラム・マグレブのアルカイダといったこれらのグループは、アメリカ、イスラエル、そしてその同盟国によって援助され、幇助されている。NATOは、非協力的な政権を打倒するための多くの戦争で、これらの偽物のジハード主義者を歩兵として使ってきた。そして今、アフリカ大陸に騒乱を起こし、アフリカ全域でのAFRICOMの存在を正当化するために彼らを使っているのである。マリはフランスを追放した。フランスはいわゆるジハード主義の諸グループとの戦いにおいて自分たちを支援することに真剣ではなく、マリの存在は単にフランスの経済的利益を高めるためであることにようやく気付いたからだ。ロシア軍がシリアで偽のジハード主義者を一掃するのに多大な貢献をしたのを目の当たりにして、彼らはロシアに援助を訴え、ロシアはマリの呼びかけに応じた。実は、ウラジーミル・プーチン自身、ソ連の軍事顧問という立場で、タンザニアで4年間(1973-77年)、さまざまな解放運動のアフリカ人自由戦士を訓練していたのである。

 汎アフリカ史家のウォルター・ロドニーが指摘するように、スラブ・ロシアは捕虜となったアフリカ人の取引に参加して国を建設したわけではない。また、アフリカやその他の「南半球」の国々を植民地化することもなかった。アフリカ、アメリカ大陸、カリブ海諸国への侵略、破壊、植民地化は、基本的にアングロ・サクソン/西ヨーロッパの帝国プロジェクトであり、現在もそうである。


左から3人目がウラジーミル・プーチン、その横がモザンビークの自由戦士サモラ・マシェル、その横がジンバブエの現大統領エマーソン・ムナンガグワ。プーチンはタンザニアで4年間(1973-77年)、アフリカの自由戦士の訓練に励んだ。

活動と組織化こそが思想の拠り所だ

 キーボードの前で観察者や評論家の地位にとどまっている純粋主義者たちに、革命的な汎アフリカ主義者、クワミ・トゥールの言葉を引用しよう。彼は、現場で、組織の中で活動していない人とこうした会話をすることについて何度も何度も警告している。なぜか? なぜなら、彼らは必然的に頭の中で生きているからだ。活動や組織化というのは思想の拠り所になるのだ。私は、すべての超大国に生じるマイナス面や矛盾を否定しているわけではない。もちろん、多くの問題がある。リビア危機に対するロシアと中国の対応、あるいは対応の欠如、アメリカとNATOによるリビア国土の破壊を許したやり方には私は深く失望した。リビアの破壊は、汎アフリカ運動にとって大きな打撃となった。しかし、革命家として、失望によって原則的な立場をとることが出来なくなったら、すべての抵抗はとっくの昔に停止していただろう。私が言いたいのは、もし私たちが純粋に白人至上主義、より具体的にはアングロ・サクソンの世界支配とテロリズムを終わらせることに関心があるなら、困難な状況に向き合っていても、すべての超大国が同じではないことを認識しなければならないということだ。超大国をすべて同じと見なすのは単純すぎるだけでなく、歴史的にも、目の前に広がる現実からも完全にかけ離れている。私は確信している。ムアンマル・カダフィが、ロシアがNATOのリビア侵攻に関する判断を誤ったにかかわらず、いまこのときに私たちが、革命的な汎アフリカ主義者として、ロシア側に付きNATOに反対することをはっきりと望んだであろうことを。

 実際、アフリカで最も繁栄した国民国家であるリビア国土が2011年に破壊されたことは、完全な非同盟が、イデオロギー的には健全で理想的ではあっても、現在のグローバルな政治環境では得策でないことを明確に示している。ロシアは、進歩的で革命的な政権に酸素を供給し、いじめっ子のアングロ・サクソンの敵対心から生き延びる手助けをしてきた。ロシアのタイムリーな介入がなければ、シリアはリビアと同じ運命をたどっていただろう、というのが真実である。私たちは、この闘いの中で、多くの痛みを伴う教訓を学びながら生き抜いてきた。私たちが効果的に抵抗し、その過程で現実の世界について学び、理解を得ることができるのは、どこにいても、地上での組織化と活動によってのみである。そうすることで、私たちの闘いは前進する。ありがたいことに、力学は変化しつつあり、ウクライナ危機はこの変化を加速させた。なぜなら、それは米帝国とそのNATOの同盟国の脆弱さを示したからである。毛沢東が数十年前に言ったように、「米帝は紙の虎」なのだ。

偽善と二枚舌

 欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長とNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、ロシアによるこれらの共和国の防衛を、独立国に対する「野蛮な」攻撃と評した。ストルテンベルグによると、ロシアは「欧州の安定と国際平和秩序全体」を脅かしている。国際平和秩序? 私たちは何かを失ったのだろうか?

 フォン・デア・ライエンは最近、ロシアと中国が「既存の国際ルールに取って代わろうとし、法の支配よりも強者の支配を好み、自決の代わりに威嚇を好む」と暴言を吐いている。これこそ「戦争は平和、奴隷は自由、無知は力」である。フォン・デア・ライエン女史は明らかに二枚舌だ。なぜなら、彼女は「強者の支配」という考え方や、自己決定の尊重の代わりに脅迫を好むのはロシアや中国だとしているが、実際には、NATOによるそのような価値観の強制を支えているのは、まさに彼女自身のEUだからだ。

 一方、ヴォロディミル・ゼレンスキーは、諺にもあるように、顔に卵をつけられたような状態になった。米国とその同盟国によってウサギの穴に導かれたゼレンスキー氏は、誰もウクライナと一緒に戦ってくれないのか、と自問自答している。この記事を書いている今、8年間の戦争の後に、ロシアはウクライナのファシストを無力化し、ドネツクとルハンスクの独立した領土がウクライナのネオ・ファシストから解放されることが順調に進んでいる。

 愚かな政治家ジョー・バイデンとボリス・ジョンソンがウクライナの情勢を深刻化させたことにより、ロシアと中国の関係は強化になり、アングロ・サクソン帝国の崩壊をさらに進めることにしかならなかった。そしてプーチンとロシア連邦は、これらの帝国主義者がいじめっ子、偽善者、犯罪者であることを暴露したのだ。

 世界政治の厳しい現実に直面せざるを得ないわれわれは、常に矛盾に陥る。どのような矛盾に直面しても、私たちは毛沢東の有名な矛盾の正しい処理に関する指針、すなわち一次的矛盾と二次的矛盾の重要な違いを認識することに留意しなければならない。一次的矛盾とは、西洋アングロ・サクソン帝国主義と地球支配、そしてその覇権を拒否する国々との間の矛盾である。アングロ・サクソンの覇権と地球支配を消滅させるための戦いは熱を帯びている。私たち一人一人に問われているのは、私たちが歴史のどの側にいるのか、ということである。


ジェラルド・A・ペレイラ 作家、教育者、神学者、政治活動家。彼はガイアナを拠点とする「人民勝利のための組織(OVP)」の議長であり、「カリブ海・汎アフリカ・ネットワーク(CPAN)」の執行メンバーである。彼は長年リビアに住んでおり、リビアのトリポリに本拠を置く「ワールド・マタバ」の創立メンバーでした。連絡先は、mojadi94@gmail.com。
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