"大気広告" 、ヴェルヌの夢の現在
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SF界の巨匠ジュール・ヴェルヌは鋭い観察眼を持ち、
幅広い分野に好奇心を持っていた。
“広告”もその一つであり、短編『西暦2889年・アメリカの
新聞王の1日』で“大気広告”という技術に触れている。
現代で言えば飛行機による空中文字(写真)が近いだろう。
「雲に掲載されたその巨大な広告に、誰もが目を奪われた。
町中、国中の人々の視界に入るはずだ」とヴェルヌは作中
に綴っている。
「彼は面白い道具や機械に深い関心を寄せたが、工学
技術の専門知識は持っていなかった」とマサチューセッツ
工科大学(MIT)のロザリンド・ウィリアムズ氏は指摘する。
「法律の素養があり、演劇の仕事もしていた。
交友関係が広く、空を飛ぶ機械に興味があった友人もいる。
科学や発明、冒険好きな人々との付き合いを深めていたの
だろう」。
Photograph by Neville Elder, Corbis
赤ちゃんマンモス、氷河期の化石密集層
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部分的に発掘された若いコロンビア・マンモス
(南北アメリカに生息していた大型・短毛のマンモス)
の化石(2010年11月12日撮影)。
マンモスやマストドンなどの化石が同時に埋まって
いた化石密集層は、コロラド州ではここスノーマス・
ビレッジだけで見つかっており、アメリカ全土でも
珍しい。
近縁2種の古代ゾウの外見は似ているが、違いも
ある。
例えば、マストドンはマンモスよりも小さな体で、
直線に近い牙を持ち、樹木の葉を食べていた。
一方、マンモスは現生のゾウよりも大きく、草を主食
にしていた。
どちらの大型獣も約1万2800年前に絶滅した。
「このような場所は非常に珍しい。
時間軸で約10万年のスパンで化石が数百個単位で
埋まっている。
一生に一度のチャンスだ」とロンドン大学ロイヤル・
ホロウェイ校の古生態学者スコット・エリアス氏は語る。
Photograph courtesy Rick Wicker,
Denver Museum of Nature & Science
ヴェルヌの夢の現在-Le Voyage dans la Lune
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太陽光を動力とするNASAのソーラーセイル
小型実験衛星「ナノセイルD(NanoSail-D)」
(イメージ図)。
1865年にジュール・ヴェルヌがSF小説の古典
『月世界旅行』で描いた夢が現実化した。
ヴェルヌは、20世紀以降に実現したさまざま
な技術を何十年も前に予言した作家として広く
知られている。
「彼は未来を見通していた。それは大量の本を
読み、人と話し、自分を取り巻く世界で何が起き
ているかを知っていたからだ。
的中して当然だろう」とマサチューセッツ工科大学
(MIT)のロザリンド・ウィリアムズ氏は語る。
「魔法などではない。鋭い注意力のなせる業だ」。
Illustration courtesy NASA
火星南極の"ピエロ(Pierrot)"
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ピエロ恐怖症にとって火星の南極方面は鬼門かもしれない。
冬期に降りた二酸化炭素の霜がくぼみを作り、とぼけたピエロ
の顔が現れているのだ。
火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタが撮影した最新
画像を2007年当時と比較すると、時間とともに成長する“笑顔”
が明らかになった。
くぼみの壁から霜が昇華(固体が直接気化)し、表面で再凝結
を繰り返すと、“表情”がよりくっきりとしてくる。
Image courtesy NASA/University of Arizona













