満月:その12ヶ月
アリゾナ州のウパキ国立モニュメントにあるウコキ
地球の衛星である月は毎月そのさまざまな位相を
通過し、新月から満月そして元の状態へという一定
のサイクルの中で満ちたり欠けたりしている。
満月は約29.5日ごとに起こる。そのときに、月は地球
を挟んで太陽のちょうど反対側に位置し、太陽の光
をその全面で反射して、きらきら輝く完全な円板の
ように見えるようになる。
人類は数千年も前から、月の動きを利用して過ぎ
ゆく年の経過を追い、狩猟、種まき、そして収穫の
スケジュールを決めてきた。
古代に生きた世界中の人々が、その時々の植物、
動物、または天候の動きを基にして満月に名前を
付けてきたのである。
1月:Wolf Moon(狼月)
ネイティブアメリカンや中世のヨーロッパ人は、
真冬の食糧不足を嘆く飢えた狼の遠吠えにちなんだ
名前を1月の満月に付けた。
1月の満月は、Old Moon(古月)やIce Moon(氷月)
などとも呼ばれる。
2月:Snow Moon(雪月)
北アメリカの2月は寒さが厳しく雪が多いため、
2月の満月にはSnow Moon(雪月)という名前が
付いた。
Storm Moon(嵐月)やHunger Moon(飢餓月)
などもある。
3月:Worm Moon(芋虫月)
ネイティブアメリカンは、冬の終わりを迎える
3月の満月にWorm Moon(芋虫月)という名前を
付けた。
雪解けの地面に見られるミミズのはった跡に
ちなんだ名前である。
ほかには、Chaste Moon(純潔月)、Death Moon
(死月)、Crust Moon(堅雪月。日中に雪が溶け、
雪解け水が夜に凍り付いて表面の固くなった雪
を表している)、そしてSap Moon(樹液月。
カエデの樹液採取にちなんだ名前)などがある。
4月:Pink Moon(桃色月)
北部のネイティブアメリカンは、開花の早い
野花にちなんで4月の満月をPink Moon(桃色月)
と呼んでいる。
ほかの文化では、Sprouting Grass Moon(萌芽月)、
Egg Moon(卵月)、そしてFish Moon(魚月)と呼ば
れている。
5月:Flower Moon(花月)
多くの花が咲く5月の満月は、多くの文化で
Flower Moon(花月)と呼ばれている。
ほかには、Hare Moon(野ウサギ月)、
Corn Planting Moon(トウモロコシの種蒔き月)、
そしてMilk Moon(ミルク月)という名前がある。
6月:Strawberry Moon(苺月)
北米では6月にイチゴの収穫が行われるため、
それにちなんだ名前が6月の満月に付けられた。
ヨーロッパではRose Moon(薔薇月)という別名
が付けられ、ほかの文化では夏の暑さの始まり
を意味するHot Moon(暑気月)と呼ばれている。
7月:Buck Moon(男鹿月)
毎年ツノが生え替わるオスのシカは、7月にツノ
を再生し始める。
ネイティブアメリカンは7月の満月にオスのシカ
にちなんだ名前を付けた。
ほかには、Thunder Moon(雷月。
この月に夏の嵐が多発するため)、そしてHay Moon
(干し草月。7月に干し草の収穫があるため)と
いう名前がある。
8月:Sturgeon Moon(チョウザメ月)
チョウザメの豊漁にちなんで、北米の漁民は
8月の満月をSturgeon Moon(チョウザメ月)と
呼んだ。
また、Green Corn Moon(青トウモロコシ月)、
Grain Moon(穀物月)、あるいはRed Moon(赤月。
夏のもやで赤みを帯びることがよくあるため)
という呼び方もある。
9月:Harvest Moon(収穫月)
最も馴染み深い名前の満月である9月の
Harvest Moon(収穫月)は、作物を収穫する
秋分後の時期を表している。
また、夜間の収穫を助けてくれる9月の満月
の特別な明るさや、月の出が早いことも表し
ている。
ほかには、Corn Moon(トウモロコシ月)や
Barley Moon(大麦月)という名前もある。
10月:Hunter's Moon(狩猟月)
Harvest Moon(収穫月)の後の最初の月は
Hunter's Moon(狩猟月)である。
夏の間に太ったシカやキツネを狩るのに適し
た月であるため、このように名付けられた。
Harvest Moon(収穫月)と同様に
Hunter's Moon(狩猟月)も特別に明るく、
照らす時間も長い。
狩猟者は、夜でも草木の枯れた原野で隠れる
ことのできない獲物を追跡することができる。
ほかには、Travel Moon(移動月)や
Dying Grass Moon(枯れ草月)という名前もある。
11月:Beaver Moon(ビーバー月)
11月のBeaver Moon(ビーバー月)という
名前の起源については意見が分かれている。
ネイティブアメリカンがビーバーを捕らえるわな
を仕掛ける時期からきているという人もいれば、
ビーバーが冬のダム造り(巣作りの一種)に
かかり切りになるからだという人もいる。
Frost Moon(霜月)という名前もある。
12月:Cold Moon(寒月)
冬が到来する12月の満月には、Cold Moon
(寒月)という名前が付けられた。
ほかには、Long Night Moon(長夜月)や
Oak Moon(オーク月)という名前がある。
Blue Moon(ブルームーン)
毎年、月は地球が公転を完了する約11日前
に最後の満ち欠けのサイクルを終了する。
そのような余りの日が積み重なった結果、
およそ2年半に1度という間隔で満月が1回余計
に起こることがある。
ブルームーンとは、そのような満月のことを言う。
起源ははっきりしないが、その意味するところ
は時とともに変化している。
ブルームーンは現在、暦月の2回目の満月を
表す慣用句として使われているが、もともとは
満月が4回起こる季節の3回目の満月に付け
られた名前だった。
石灰華とめぐる星、カリフォルニア州
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天の北極を中心に回っているように見える星々。
カリフォルニア州モノ湖畔で2010年12月に撮影。
第2回国際地球と空の写真コンテスト
(Second International Earth and Sky Photo Contest)
の「美しい星空」部門で5位に選ばれた。
石灰華(せっかいか)の塔が林立するモノ湖
の水はミネラル分が豊富で、湖には多種多様
な「極限環境」微生物が生息している。
こうした微生物は高温や高酸性度など、地球上
の他の生物にとっては住みにくい環境条件下
でも生存できる。
ゆえにこの湖は、地球外で発見されうる生命体
の形態を研究する科学者に格好の自然の実験
室を提供している。
「木星や土星の衛星にある湖の岸辺から夜空
を見上げたら、どんな光景が広がっているだろう?
空に浮かぶ惑星こそ違うだろうが、ちょうどこの
写真のような風景かもしれない」と、コンテスト
審査員の1人で「Astronomers Without Borders
(国境なき天文ファンの会)」会長の
マイク・シモンズ氏はコメントしている。
Photograph by Grant Kaye, TWAN
長城に降る星、中国
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第2回国際地球と空の写真コンテスト
(Second International Earth and Sky Photo Contest)
の「美しい星空」部門で4位に選ばれた1枚。
2011年4月撮影のこの写真は、中国、万里の
長城の関所が「上空に広がる天の川と相まって
悠久の時を表現しているかのようだ」と、国境なき
天文ファンの会(Astronomers Without Borders)
の会長で審査員の1人、マイク・シモンズ氏は
評している。
紀元前5世紀から西暦17世紀にかけて建造・
再建された万里の長城は、異民族の侵入を防ぐ
ために作られた、多くの建造物からなる広大な
ネットワークの総称だ。
伝説的な長い歴史を誇る世界の名所だが、
宇宙の時の流れの中ではそれも一瞬にすぎない。
「この長い歴史を持つ関所が建造されるはるか
前から、天の川は同じ姿で夜空を彩っていた。
そしてこの関所がなくなった後もずっと、このまま
の姿なのだろう」とシモンズ氏はコメントしている。
Photograph by Xiaohua, TWAN
カンタスA380、燃料不足でアデレードに緊急着陸
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【5月18日 AFP】シンガポール発オーストラリア・
メルボルン(Melbourne )行きの豪カンタス航空
(Qantas Airways )の超大型旅客機エアバス
(Airbus )A380が17日、飛行中に燃料不足に陥り、
豪アデレード(Adelaide )に緊急着陸した。
カンタス航空が発表した。
同機には乗客249人が乗っていた。
悪天候を回避するために別ルートを飛行したこと
から、予定よりも多く燃料を消費してしまったと
みられる。
アデレードで給油を済ませ、2時間40分遅れで
メルボルンに到着した。
カンタス航空広報は「飛行条件の変更による結果
である可能性が高い」と説明。原因を調査中だと
述べた。
操縦士団体の関係者によると、オーストラリア
南部ではこの時季、時速400キロほどの向かい風
が発生することがあるが、飛行ルートを変更して
給油することはまれだという。
カンタス航空機では、前年11月にエンジンの爆発
を起こして以降、A380の運行を一時的に停止して
いた。(c)AFP
未来への技術、エンデバーの歴史
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2009年、アメリカ国防総省の「ピコ衛星」が
エンデバーのペイロードベイ(貨物室)から
放出された。重量0.1~1キロの超小型衛星で、
エンデバーは5月16日に開始した最終ミッシ
ョンで再び搬送している。
さらに、2.5センチ四方の薄いコンピューター
チップ「スプライト(Sprite)」を国際宇宙ステー
ション(ISS)へ届ける予定だ。
スプライトはISSの曝露パレットに配置され、
宇宙の過酷な環境がチップやデータ送信に
与える影響調査に使用される。
「この切手大のデバイスは、マイクロサイズ
の衛星を想定している」と設計に参加した
メイソン・ペック氏は語る。
同氏はコーネル大学に所属し、機械工学と
航空宇宙工学の専門家だ。
「推進システムが無くても、太陽風で遠方
まで到達できる。
宇宙の移動・通信手段として、まったく新しい
概念となるだろう。
大がかりな装置ではなく、ぎりぎりまで絞る
方向で我々は研究を進めている」。
Photograph courtesy NASA









