南極融解で1メートルの海面上昇、2100年までに 最新研究

南極半島西部の海に浮かぶ氷
(2016年3月5日撮影)。
(c)AFP/EITAN ABRAMOVICH
2016年03月31日 16:11
発信地:パリ/フランス
【3月31日 AFP】温室効果ガスの排出が現在の
ペースで続くと、南極の氷の融解によって
海水面が2100年までに1メートル上昇する可能性
があるとする研究結果が30日、発表された。
これは、海面上昇に関するこれまでの予測値の
2倍に相当するという。
このような大きな変化では、地球全域の主要都市
や沿岸部に災害が生じることが予測され、数億もの
人々がより高い土地への移住を余儀なくされる事態
を引き起こすことも考えられる。
さらに、より長期では状況はますます厳しくなる
と研究は結論付けている。
かつては氷に覆われていた南極大陸が500年以内に
喫水線を15メートル以上も上昇させ、地球の海岸線
の形を変えてしまうというのだ。
英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された
研究論文の主執筆者で、
米マサチューセッツ大学
(University of Massachusetts)の気象学
者の
ロバート・デコント(Robert DeConto)氏は、
AFPの取材に
「正直なところ、これに関してはわれわれの研究が
間違いであって欲しいと思っている」と語る。
だが、AFPの取材に応じた別の専門家らも、
この結果が的外れではない可能性が高いと口を
揃えている。
彼らはこの研究に直接関わってはいないが、
デコント氏と同様の懸念を表明しつつ、今回の
最新研究を「実に優れた科学的成果」と称賛して
いる。
今後85年の間に、南極の氷融解が世界の海水面を
どれだけ上昇させるかについては、これまで
「控えめ」に見積もられていた。
数千人の科学者が参加し、地球温暖化とその影響
について各国政府に報告を行っている国連(UN)の
「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が
発表した最新の報告書は、この数字を約12センチと
している。
これはすべて、
西南極氷床(West Antarctic Ice Sheet)と
呼ばれる比較的狭い区域の融解によるものだ。
また、水温上昇に伴う海水の膨張や、氷河や
グリーンランド(Greenland)の氷床の融解などを
含むあらゆる要因を考慮したとしても、今世紀末
までに海面の総上昇値が1メートルを超える可能性
は低いとも予測している。
(中略)
デコント氏は、「過去の海面上昇の事例に照らして
検証と調整を行ったモデルが、温暖化に対する
これほどの強烈な未来の反応をシミュレートしていると
いう事実は、非常に懸念すべきこと」と指摘する。
そして「これは、警鐘となるはずだ」とも付け加えた。
(c)AFP/Marlowe HOOD

犬の名「Dash」でテロリスト騒ぎ 米銀行、IS別名と勘違い

米カリフォルニア州パサデナで仮装をして歩く
ピットブルとテリアの雑種犬
(本文とは関係ありません、2014年10月26日撮影)。
(c)AFP/FREDERIC J. BROWN
2016年03月30日 11:09
発信地:ロサンゼルス/米国
【3月30日 AFP】米カリフォルニア(California)
州で、飼い犬の名前がイスラム過激派組織
「イスラム国(IS)」のアラビア語名の略称に
似ていたことが原因で、銀行が顧客男性の送金を
中止し、当局に通報する騒ぎがあった。
米サンフランシスコ(San Francisco)在住で
多発性硬化症を患っている
ブルース・フランシス(Bruce Francis)さんは
今月、ピットブル系雑種の飼い犬の散歩を依頼して
いる人物にオンラインで代金を支払おうとした。
地元メディアによれば、フランシスさんが
小切手の備考欄に「Dash(ダッシュ)」と飼い犬の
名前を書いたところ、
米金融大手JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)
の銀行員らは、ISのアラビア語名の略称である
「Daesh(ダーイシュ)」のことかとうろたえ、
送金を中止し、米財務省に通報した。
フランシスさんは財務省から
「Dashとはどういう意味か」との問い合わせを
受けたという。
「ダッシュ」の散歩代の小切手は、その後きちんと
処理された。(c)AFP

FBI、乱射容疑者のiPhoneロック解除に成功

米ニューヨーク5番街のアップルストア前で、
「侵入禁止」のマークを表示させたiPhoneを
掲げ、政府に抗議する人
(2016年2月23日撮影)。
(c)AFP/Jewel Samad
2016年03月29日 08:20
発信地:ロサンゼルス/米国
【3月29日 AFP】(更新)米検察当局は28日、
カリフォルニア(California)州
サンバーナーディーノ(San Bernardino)で
昨年12月に起きた銃乱射事件の容疑者が所有して
いた「iPhone(アイフォーン)」のロック解除に、
米連邦捜査局(FBI)が成功したと発表した。
大きな論争を巻き起こした米政府と
アップル(Apple)との法廷闘争は終結すること
になった。
アイリーン・デッカー(Eileen Decker)
連邦検事は声明で、
「第三者の協力を最近得て、保存されている情報
を全く損なわずにこのiPhoneのロックを解除できる
ようになった」として、訴訟の打ち切りを決めた
ことを明らかにした。
連邦検察は訴訟取り下げのため法廷に提出した
書類で、昨年12月2日にサンバーナーディーノで
起きた銃乱射事件で警察に射殺された
サイード・ファルーク(Syed Farook)容疑者の
iPhoneのロック解除に米政府が成功し、
「アップルの協力はもはや不要になった」と説明
している。
アップルはこれまで、セキュリティーや
プライバシーに広範な影響を及ぼすとして、米政府
への協力に頑強に反対。
米グーグル(Google)や
米フェイスブック(Facebook)
といったIT大手もアップルへの支持を表明していた。
FBIに協力した「第三者」の正体は不明だが、
犯罪捜査技術を手掛けるイスラエル企業が協力した
可能性が報じられている。(c)AFP




