(ビジネス知識)「割引現在価値」の考え方をざっくり説明したいの巻 | ちょっとの努力(仮)

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もしビジネスパーソンや学生さんのあなたが、後輩からこう質問されたらどう答えますか。


「先輩、『割引現在価値(わりびきげんざいかち)ってどういうイミですか。」
「えーっと、割引してくれるお店は、日によって商品の割引率も変わってくるだろ。現在の割引率から、その商品の価値を判断するんだよ。」
「・・・・。(一応感心したふり)」


なんだかわかったようなわからないような答えです。中途ハンパな答え方をするなら、いっそ思いっきりボケた方がいいのではないでしょうか。

『・・・思い切りのいいボケを思いつかなかった人、、説明をお願いします。』

結論からざっくりいうと、「割引現在価値」とは、「将来の価値を、割引率を 用いて現在の価値に直したもの」のことです。

具体的に説明しましょう。

ここに、「109博物館(仮名)」の館長をしている、ハヤトさん(仮名)がいると仮定します。

ハヤトさんは現在、100万円のお金を預金しようと考えています。

たとえば、預金の金利5%の場合、

現在の100万円は、

1年後には100万円×1.05=105万円
2年後には100万円×1.05×1.05=110.25万円になります。

この時、現在の100万円と1年後の105万円、2年後の110.25万円とは価値が等しいと考えられます。

ここで逆に、1年後の100万円2年後の100万円は、それぞれ現在の価値に直すといくらになるか、ハヤトさんは考えてみました。

すると、1年後の100万円の現在価値は、
100万円÷1.05=約95.24万円

2年後の100万円の現在価値は、
100万円÷1.05÷1.05=約90.70万円と計算できました。

上の例では5%の金利のことを「割引率」と呼び、95.24万円や90.70万円という金額を「割引現在価値」と呼びます。

この割引率が大きくなるほど割引現在価値は小さくなります

また、割引率が同じなら、より遠い将来のお金の方が割引現在価値は小さくなります

(上の例では、1年後の100万円より2年後の100万円の方が数字がが小さくなっています。)

この考え方は、預金の金利だけではなく、土地・マンション・株・債券など、さまざまな資産の「適正価格」を知るのに役立ちます。

たとえば、毎年100万円の家賃収入があるマンションを2年保有し、売却価格3,000万円予想利子率10%の場合、割引現在価値の考え方を使って適正価格を計算すると、

(来年の100万円の割引現在価値)+(再来年の100万円+3,000万円の割引現在価値)

=(100万円÷1.1)+{(100万円+3,000万円)÷1.1÷1.1}
約2,652.89万円になります。

このように、割引現在価値の考え方は、生活に関わるさまざまな場面で必要になりますので、知っておいてソンのない知識のひとつだと思います。

ちなみに、「機動戦士ガンダム」に登場したハヤト・コバヤシは、テレビ版では最後回までおもにガンタンクに搭乗していましたが、


劇場版「機動戦士ガンダムⅢ めぐり合い宇宙(そら)」では、小説版の設定に準じてガンキャノンC-109」に搭乗していました。



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(参考:福住多一/編著,『面白いほどよくわかる日本経済』,日本文芸社,
2010)
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税効果会計を説明した記事へのリンク↓

国債と金利の関係を説明した記事へのリンク↓

http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10728189265.html


ガンダムでビジネス知識を説明した記事へのリンク集ⅩⅡ↓