
今回は目標設定に関する続きです

目標設定は「優勝」などではダメ、という話を前回しました
目標として適切なものの条件は以下の3つがあります
例として挙げた「優勝」という目標は確実に上の2つ、チームによっては3つ全てを満たしていないからです
<目標の条件>
①コントロール可能であること
②定量的/具体的であること
③(ギリギリ)達成可能であること
今回は、①についてです
コントロール可能であることとは一体どういうことでしょうか?
それは「目標は絶対的であるべきで相対的であってはいけない」ということです
つまり、こういうことです
"優勝という結果は、自分のチームの成績だけでなく、他のチームの成績にも左右される"
「それの何が問題なのか?」
「優勝は優勝じゃないか!」
そうおっしゃる方もいるでしょう
その点も理解できます
では、こんな具体例を出しましょう
チーム・ファーレンハイト(仮)は今シーズンの目標を所属するリーグでの優勝と決めました
リーグ終了後、他のチームも力が均衡していたため、5勝4敗でしたが得失点差や直接対決の結果で優勝することができました
一方で、別のリーグに所属するチーム・サークルズ(仮)も今シーズンの目標を優勝と決めました
首位決戦に僅差で敗れたサークルズは、8勝1敗で2位となってしまいました
こういう2つのケースを見て、何か気持ち悪さを覚えませんか?
目標の到達度を見ると、優勝したファーレンハイト(5勝4敗)は祝賀会で、一方のサークルズ(8勝1敗)は反省会、そうなってしまいます
では、本当に強かった/強くなったチームはどっちだったんでしょうね

そして、実際にほとんどのチームは目標設定に問題を抱えているために、このような結果を迎えています
「それでも均衡する力のリーグ戦を制したのは立派な優勝だ!」
そうかもしれません
では、そのシーズン中にチームが直面すると思われる心理状況について、想像してみてください
最初に出てきたファーレンハイトは、序盤で連敗を喫します
そこでチームには、「優勝は今シーズンは無理だな」と思い始めるメンバーがいるかもしれません
ところが、さらに何節か進むと、他の上位チームにも土がつき、勝ち点が拮抗してきます
すると、あきらめムードのチームに俄然パワーが戻ってきます
分かりますか?
これは、目標の達成が他のチームの影響を受け、そこに依存しているのです
自分達は8勝1敗という悪くない成績だったが、それで優勝できるかできないかは自分達のチームにはコントロールできないことなのです
そして、そのことはチームを強くすることにとって、大きな阻害要因となります
目標の達成が外部の要因に左右されてしまうと、そこから正しい学びを得られなくなってしまいます
正しい学びを得られないと、そのチームが継続的に成長することの大きな阻害要因となります
そして、両者共に次の目標設定には非常に苦しむことになるでしょう
ファーレンハイトはまた優勝を目指すでしょうが、きっとそこそこの勝ち星で達成できることを期待するでしょうね
一方のサークルズも優勝を目指すのですが、その道は全勝しかないと考えるでしょう
その目標は次のシーズンのリーグの参加チームの状況に大きく影響され変わるでしょうし、おそらく想定と異なる事態となるでしょう
ここまでで、とりあえず優勝という目標が適切でないことはなんとなく納得いただけたでしょうか
では、どんな目標が良いのか

それは次回以降、「定量的/具体的であること」「(ギリギリ)達成可能であること」の説明の中で明確にしていきたいと思います
(続く)
