チョロちゃんが診断されたのは今から13年くらい前です。
ちょうど今頃、健診前の保健所にどうやってこの大変を伝えようか?
…と考えあぐねていました。
当時のわたしは、
睡眠障害・全部あった超感覚過敏・多動・拘り・自傷・パニック・偏食…書き出したらいくらでも思いつくチョロちゃんのアレコレに振り回されて心身共に疲弊しきっていました。
なぜなら睡眠障害のチョロちゃんと24時間ずっと一緒だったので、わたしの方が体調を崩していました。
だから、専門のドクターに診断してもらったら今の大変さが何とかなる~何とかする方法を教えてもらえる~と信じていました。
昨日、花風社の浅見淳子さんが開設していらっしゃる
「治そう!発達障害どっとこむ」の「我が家の治った自慢」にたにしさんからの投稿が載っていました。
たにしさんは凸凹発達の小学生の男の子のお父さんで、SNSにお子さんの成長記録を投稿しておられるので、面識はありませんが近所のおばさんよりももうちょっと近い感じで勝手に息子さんの成長をワクワクしながら見守らせて頂いています
昨日はたにしさんにとって特別な日(かつて息子さんが診断された日)だったそうですが、少なからずわたしも同じような経験をした者として決して他人事ではなく読んでいて喉の奥の方が痛くなりました。
幼児期の子どもは手放しで可愛いと思いながら育てられる貴重な時期で、人生の中でたった数年間という短い期間です。
この時に
この子には一生涯治らない脳の障害があります。
と医師に言われて
はい、そうですか。
とサラリと受け流せる程できた人間ではないので、悲しみのドン底に叩き落とされて這い上がれずにもがき苦しんでいました。
当時は医療機関に繋がりさえすれば何とかなる(何とかして貰える)と本気で信じていたのですが、実際にはそうじゃないということを思い知らされました。
診断直後に始まった療育はCPの訓練でしたが、今思えばアレはわたしの為でもあったのだと思います。
その後、OTの訓練になって身体の使い方がとても上手になりました。
それでも一番困っていた睡眠障害や感覚過敏を治す手立てや方法を教えてもらう事はなく、睡眠障害に関してはサプリを紹介されて終わりでした。
要するにドクターにはそれらの一つさえ待ち合わせてはいなかったのです。
当時のわたしはそれ(診断名がつく事)が救いへの入口だと信じていましたが、そうではありませんでした。
それがどれほど残念に思えたか?
今だから言えますが、診断自体は子どもを治す事に関して何の役にも立ちません。
それが立ち上がって頑張れる何かになる。と期待していたのですから、四面楚歌になりました。
たにしさんのお家ではスポーツや調理を積極的に取り入れていて、それらが息子さんの目覚ましい快進撃へと繋がったのを目の当たりにして、医師の言う事をマルっと信じるのではなく子どもの育つ力を信じる事を優先させる事の大切さがわかります。
かつてのわたしに
そんなに焦って医療機関に繋がろうとせずに、親子で楽しく遊んだ方が精神的にどれほど良いか。
を伝えてあげたいです。
子どもはちゃんと自分に必要なものを自分で知っていて自分で治していくから大丈夫だよ。と安心させてあげたい。
もう10年以上も前の事なのに、ほんの少ししか時が流れていないような、もっとずっと昔のことのような変な感じです。
今、こんなに明るく元気に楽しく過ごせるのは、チョロちゃんが明るく楽しい子に育っているからです。
個性的ではあっても、頑張る事ができる子、我慢する事ができる子になりました
今はあの時の教訓から
医師を含め医療従事者が必ずしも正確な知識がある訳でも、正しい方法を知っているわけでもない。
事を知っているので、惑わされる事なく自分で考えて行動できています。
もしかしたら、このブログを読んでくださっているお母さん方の中に、当時のわたしのような方がいらっしゃるかも知れません。
どうぞ気を落とさずにお子さんの育つ力、治る力を信じてください。
その為にはまず、お母さん自身が心身共に元気になることです。
このブログが少しでもそんなお母さんのお役に立てたら嬉しいです
凸凹育児を頑張っているお母さんへ
今日も一日お疲れ様でした
明日も一緒に楽しみながら頑張りましょう
おやすみなさい