この前の花風社創立25周年記念の読書会でもチラッと話したのですが、
「先着一名」というルールがあって、最初に聞いたことが全てになって脳内更新ができない自閉っ子も少なくありません。
ある意味こだわりにも繋がるのかも知れません。
この件に関しては、浅見さんがまた読書会を開いてくださるそうので、その時に教えていただくとして、今回わたしが書きたかったのは親の方の話です。
以前は地元で行われていた勉強会・講演会・講座等々にはほぼほぼ行っていたので、顔なじみの方もたくさんいます。
多くの保護者のみなさんが
「発達障害は脳の機能障害だから治らない」
という事を頑なに信じていますから、
叱らない、無理をさせない。
周りが理解して我慢する。
…といった、普通の育児では首を傾げたくなる方法を律義に守っていて、それを次世代の親にまで伝授(正にそんな感じ)しようと試みていたのです
治らないと言ったのが有名な先生方で、かつて読んだ本にもそう書いてあったから間違いないのだと信じ込み、実際に治っている人の経験談を聞いてもピンとはこないのか?、或いはそんな話は耳にした事もない?
だから、何とかセンターや医療機関で紹介されたり案内チラシ等で存在を知り、初めて勉強会に行った保護者には当然ですが治るという話は届きません。
専門家や支援者、学校の先生にも一度インプットされた事を頑なに信じて、決めつけや思い込みで子どもや保護者に関わってくる人達が少なからずいて、もっと柔軟で臨機応変に対応して欲しいと思う事が多々ありました。
それで最近ふと思ったのが、脳内更新ができない人達も
「先着1名様」の思考パターンが根付いているのではないかな?ということ。
「治らない」
と有名な医師や専門家達が言っているのだから、
「治る」
とか
「治った」
と喜んで騒いでいる人達は
「勘違いをしているのでは?」
と思い込んでいるとしたら、これからも「治ります」がずっと届かないままですね?
信じる?信じない?はその人の自由ですが、少なくとも睡眠障害や感覚過敏、身体の不器用さなどはとっても簡単に治るし、何なら他のアレコレも治るのですが…。
自分や周りに治った人がいないのは、
治す方法を知っている人や、新しい事を知ろうとか試そうという人がいないからなのかも知れませんね?
わたしからしたら、
「授業に集中できる」
からとか
「落ち着くから」
という理由で、向精神薬を子どもに飲ませる方がよっぽど怖いししたくない事なのです。
ある保護者の方で、そういった薬の説明で副作用の中に
「食欲減退」
が挙げられていたので、
「育ち盛りの子どもに食欲を無くす薬なんて飲ませられない!」
と、服薬をしないという選択をされた方がいらっしゃいます。
そのお子さんはとってもよく食べ、小学生ですが自分で調理(レンチンやカップ麺ではない)もできますし、元気に外遊びをしてスクスクと育っています。
これがわたしや周りの人達の「普通の感覚」です。
かつて、わたしも
「発達障害は脳の機能障害だから治りません!」
を本気で信じていました。
だから、悲しかったし落ち込みもしました。
だけど幸いな事に「先着1名様」の思考パターンではなくなっているので、次に聞いた
「神経発達症だから治ります!」
がストンと腑に落ちました。
かつて、結核やハンセン氏病は感染力が高く治らない(治り難い)病気だったので隔離を余儀なくされていましたが、今はどちらも治る(治せる)時代です。
「病気」だと治る方法が見つかったと喜ぶのに、
「障害」といわれたらそうじゃないのはどうしてでしょう?
自分が信じていない事=間違っている事
だと思い込んでしまうと、子どもが本来持っている育つ力や頑張れるアレコレを邪魔してしまう結果になりかねません
一番アテになるのは親として本来持っている「野生の勘」です。
アッ、これは違うな!
何だかおかしいな?
っと自分の中で警告や拒否反応を感じたら、しないという選択もあるでしょう。
例え周りの百人が正しいと勧めても、自分の中で「違う」と感じたらしなければ良いのです。
子どもを
自分で考えて決められる主体性のある人
に育てたかったら、先ず親である自分自身が主体性のある大人でなければならないでしょう。
脳内更新ができる柔軟さを持って心も身体も柔らかい人になりたいと思っています
凸凹育児を頑張っているお母さんへ
新しい一日が始まりました
今日も一緒に凸凹育児を楽しみましょう