「発達障害でも働けますか?」の著者である座波淳さんは、
働く現場を知っていて、ハツラツとしている健康的なCP(臨床心理士)
その座波さんのzoom講座がありました。
これまでにかなりの数の又、色々な方の講座や講習、研修に行きました。
これまでに普通の講座(しかも午後)でリレー講座ではなく、講師がお一人の3時間の講座を聞いた事があったかな?
…きっと初めてですが、講師が他の人だったら睡魔に勝てないかも知れないだろう長い講座がアッと言う間に終わってしまいました。
凝縮された中身の濃いとても充実した3時間でした。
頭でっかちな人がどうして迷惑なのか?
企業が求める人ってどういう人なのか?
働くってどういう事なのか?
座波さんご自身が最初に就いた職業が「営業職」だった、という経歴があっての体験に基づいた
企業に必要とされるのはどんな人か?
という具体的で論理的でわかり易いお話は頷く事ばかりでした。
ユーモアのセンスがあって、さり気ないツッコミやディスりも(事実なだけに)嫌味がなく、何度もクスッと笑ってしまいました。
企業の人にとってその社員が
「発達障害かどうか?」なんてどうでもいい事。
必要なのはちゃんと実績を積める人、
勤務年数に見合った仕事ができる人である事。
そして、その時には例え無駄と思える様な事、意味があるとは思えない様な事であっても、ずっと後になって無駄では無かったとわかる。というお話がストンと腑に落ちたのはわたし自身、そういう体験をしたからでもあります。
わたしが初めて就職した会社は、かなり長期に徹底的に新入社員教育をする所でした。
様々な職種に配属された250人程の新入社員が全員同じカリキュラムにそって研修を受けるので、実際に自分が配属された部署では必要のない(と思われる)様な事も教えられ、内心、
これって(わたしの仕事)に必要なのかな?
と思いつつ過ごした日々でした。
その前段階の就職試験も二日間にわたって行われ、筆記試験は勿論の事、適性検査、個人・集団両方の面接、グループ活動等、忙しい二日間でした。(当時の倍率が6倍だったと後で知りました)
理不尽な事や、ちょっと違うかな?と思う事もなかった訳ではないけれど、研修の中である講師から言われた
あなた方はこの会社の中で一番無知で無能な存在なのだから、わからない事だらけで当然。
みんな最初はそうなのだから、わからない事があったら先輩社員に聞く事。
聴くは一時の恥。
と教えられました。
2年目には
後輩(新入社員)にどうやって仕事を教えるか?
という研修がありました。
最初に勤めたその会社で受けたこの研修がとても役に立ちました。
その後、何度か転職を経験して色々な職種で働いてきましたが、あの会社で受けた研修で教えられた事が今でもとても役に立っています。
自分の内面が育っていたら同じストレスでも受け取り方が全く違う。というのは本当で、
それは凸凹育児の正にそれでもあるのです。
医師から最初に言われた
「脳の機能障害なので、風邪が治る。といった意味合いに於いては治りません」
まだ3歳だった我が子についてそう宣言された時の
どん底に叩き落とされた気持ち。
は忘れる事ができません。
あの時の辛くて悲しくて、まるで真っ暗闇の深海の底に沈んで二度と地上に上がれないのではないか?と思えた年月。
「障害受容」などできる筈もなく、したくもありませんでした。
そうした親が心療内科に通ったり、我が子を道連れに心中したり、子殺しや自殺に至った。というニュースをどれ程見聞きしてきたでしょう?
わたしが今、こんな風に前向きに元気になれたのは、確実に目の前の我が子が成長している事と、他の本では書かれてこなかった「発達障害の人でも発達すること」
や
「大変な身体的なアレコレが治る」と知っている事。
そして、それを助けてくれる素晴らしい知見を持った支援者や、実際に治った方々の体験に出会えたからでもあります。
花風社の本は社長である浅見淳子さんの純粋な
「この不自由な身体的な特性だけでも何とかしてあげたい」
という家族に対する様な切実な願いから生まれ、そういう温かな想いが詰まった本なので、著者の方々も厳選された常にアップグレードする知見を、惜しげもなく読者であるわたし達に伝えてくれる素敵な方々なのです。
先週の廣木道心さんのzoom講座と、その後に送られてきた特別配信の動画もとても素晴らしいものでした。
昨日の座波さんのお話も
社会の一員として働ける自立した大人。
になって欲しいと切実に願う親の気持ちを後押ししてくれる実際的で現実にそった力強くて温かいお話で、
親として頑張ろう!
と思う動機付けを更に強固なものにしてくださるものでした。
まだまだ違う段階のお話もあるそうですので、次も楽しみにしています
こんな風に元気にしてくれる本や著者はそんなに多くはありません。
とういうか、まだまだ希少価値と言えるほど少ないです。
花風社の本に出会えた事も、その著者のみなさんの温かいお話を聞ける事も、わたしが笑顔で元気に凸凹発達の我が子に向き合い頑張れる源なのです。
だから、かつてのわたしの様に
どん底の暗闇から抜け出せなくて辛くて悲しい毎日しかない。
と感じているお母さん達の目に留まってみんなが元気になれます様に…
と願っているのです♪
凸凹育児を頑張っているお母さんへ
新しい一日が始まりました
今日も一緒に凸凹育児を楽しみましょう