チョロちゃんは小さな爆弾みたいに様々なパニックを起こしてはリセットさせるまでに時間がかかって大変だった時期がありました。
一番ラクなのはパニックを起こさせない事なのですが、その時々で導火線の長さが違うので、ある時は大丈夫でも次の時はダメだったり、その逆もあったのでアレコレと神経を使いました。
「二次障害を起こしたらいけない」
からと、
「叱らない子育て」
が推奨されていた時代ですが、どちらかというとして欲しくない(叱られるような)事ばかりするチョロちゃんを育てていて、叱らないのはどうしても無理な時が多々ありました。
二次障害もトラウマも本当かどうか?
よりも、
本や偉い先生が言った事が正しい。
と思われがちですが、その真価はわかりませんでしたし、
叱らないで果たしてまともな大人にになれるのか?
という疑問の方が大きくてわたしは自分の本能に忠実に叱る育児をしてきました。
叱るというのは感情的にいかるのとは違いますから、ちゃんと根拠があっての事です。
幼い子どもでも親が真剣に叱るとわかるので、そうやって育ててきました。
叱らない子育ての方がある意味ラクですが、本当の意味では子どもの為にはなりませんね?
親も子どももみんな違いますから、
(神経)発達障害の子どもであっても、そうじゃなくても育児に変わりはない。
と思って育てる方向性を決めているので、善悪はキチンと教えていきます。
チョロちゃんのパニックですが、小さい時は気に入らないと裸で素足のまま飛び出す事も多々ありましたが、これも成長と共に自分で折り合いをつける術を身に着けていきました。
折り合いのつけ方も切り替えの時間も自分に合った方法は子ども自身が知っていて、チョロちゃんの場合、家では洗面所で電気を消して戸を閉めて篭っていました。
狭くて暗い場所の方がクールダウンがし易い様です。
訓練の場所や学校、放デイではかなり過激に暴れた(文字通りそんな感じ)事もありましたが、それももう過去の事になりました。
大人であっても気持ちの折り合いがつけられず、(家族が大変なので)薬で抑えている方もいる様です。
ずっとその方法でしか対処してこないと、人が本来持っている自己回復というのか育つ力が自然には育まれないのではないかな?と、思ったりしました。
米津玄師さんの曲にある
不貞腐れて開けた壁の穴
というのを聞いてかつての自分だと言ったチョロちゃん。
そうやって「過去」になった今だから、今その最中(さなか)にいるお母さん達の心が折れてしまわない様に、子ども達は育つ事、神経発達症は治る事をこれからも発信していきます