小学生の子どもがいる友達から聞いた話です。
保護者会の時に特別支援学級在籍児童の保護者が、
自分の子は気に入らないと(人を)叩くことがあるけれど、発達障害だから大目に見て欲しい。
という様な主旨の発言をしたのだそうです。
この言葉を受けてその場の雰囲気は一瞬固まったそうです。
「発達障害」に関する本の中によく書かれていた事の一つに
「褒めて育てる」
とか
「叱ってはいけません」
とありました。
二次障害にさせない為に
とか、
自己肯定感が低くなるので叱らない。
などという話も何度も読んだり、講演会や勉強会で聞いたりしました。
読んですぐや聞いてすぐは叱らず頑張らなければ、と思うのですが、実際のところ叱られるような事ばかりする幼児期のチョロちゃんを、叱らずに育てるのは至難のワザ。
褒めて育てる。
事ばかりを意識しなければならず、段々とわたしのストレスが増えていきました。
悪い事をしたら叱る。
という当たり前の事を否定されたら、まともな育児はできません。
治りません。と同じ様に、この言葉にとても苦しくなりました。
先の保護者はこの叱らない。という事をある意味忠実に実行しようとしていたのかも知れませんが、周りの人達から見たら迷惑だし関わりたくないと思われるでしょう。
悪い事をした時に誰も叱ってくれなければ、その子は一体どういう子(人)に育つのでしょう?
逆の立場ならそんな危険な子と同じクラスにして欲しくないし、クラスが違っても関わる機会があれば何が起こるかわからないので、嫌だなと思います。
こういう人達がアチコチにいたら、発達障害の子が迷惑な存在と見られても不思議ではありません。
言い方を変えたら、
我が子が何かされても我慢しろ。と言われているのと同じだからです。
周りが理解して我慢して許す。
事だけを求めて我が子を矯正しないなら、嫌われたり避けられる存在になりかねません。
そういう人達と同じ括りの中に全ての凸凹発達の子やその親がいる訳ではありませんが、偶々身近な人がそういう人だと発達障害(神経発達症)の印象が悪くなる事が残念でなりません。
治りません。と同様に叱らない。という事も、それが本当に正しいのか?疑問がたくさんあります。