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Amazonの prime videoで映画「3月のライオン」の前編と後編が観られる様になりました。
アニメの第1シリーズは少し前から観られる様になっています。
映画の零君は神木隆之介さん。
アニメの零君のイメージに合っていると思いました。
わからない人ごめんなさい。
ネタバレにもなりますので以下ご注意を。
後編は川本家に大きな事件が二つも起きてしまいます。
その一つは次女ひな(た)ちゃんが学校でいじめの被害に遭うというもの。
きっかけはいじめに遭っているクラスメイトを庇った事。
いじめられていたその子は耐えきれず転校してしまい、いじめの標的はひなちゃんになりました。
ひなちゃんが酷い状態で帰宅して、いじめの問題を初めから全部 家族に話しました。
いじめの話は13年前の娘とダブリます。
当時小学生だった娘は、仲良しグループの中の一人の子のとても小学生とは思えない、陰湿で計画的ないじめに遭いました。
ひなちゃんと娘は全然違うけど、映画を観てそれを思い出したのと、ひなちゃんや周りの人達のやり取りが印象的でした。
ひなちゃんは自分がした事に後悔していないし、
「絶対に間違っていない」と言いました。
零君はこのひなちゃんの姿に、いじめられていた小学生の自分を思い出し、ひなちゃんに敬意を抱き、側にいると言いました。
ひなちゃんのおじいさんも勇敢な孫娘に
「(ひなちゃんは)間違っていない…胸を張れ!」と言いました。
ひなちゃんのお姉さんは、ひなちゃんの好物ばかりを食卓に並べました。
零君はひなちゃんの強さはこの食卓にある。と思いました。
わたしは川本家は素敵で良い家族だなぁと思いました。
涙が出ました。
いじめをする子達のせいで自分の学校生活をダメにしたくない。
とひなちゃんは確固とした態度で立ち向かいました。
中学生の子が頑張ったと思います。
なかなかできる事ではありません。
最初に相談した担任は見て見ぬ振りで何とか凌ぎたかった様でしたが、そんな事で収拾がつく筈もなく、あるきっかけで担任はいじめだと認めざるを得ない状況に置かれました。
以前からその子のいじめを把握していた担任は、突然 加害生徒に食ってかかりひなちゃんの機転でいじめの問題が学校側に知られる事になりました。
最初にひなちゃんが相談した時に、真摯に向き合い解決する為に尽力していたら、いじめが原因で転校する必要のなかった生徒がいたのです。
それが残念でなりませんでした。
担任は精神的に参ってしまい辞職するに至り、代わりに学年主任が担任となって学校側もいじめの問題に真剣に向き合わざるを得なくなりました。
その姿勢に生徒達も正直に話す事になって明らかになりました。
現実問題として果たしてどれ程の学校がいじめの問題に対してここまで真摯に向き合ってくれるでしょうか?
「子どものケンカに親が出て」
という言葉がありますが、いじめは喧嘩とは全くの別物です。
場合によっては裁判や警察に被害届けを出すという事すらあり得るほど。
その事をちゃんとわかっている大人が果たしてどれ程いて、解決させるまで関わるでしょうか?
娘は担任がキチンと調べる事もせずに逆に娘の事を非難しました。
娘は学校に行きたくない。と言いました。
わたしは娘を信じていたので、この状況のまま娘を登校させるべきではないと判断して、娘の代わりにわたしが学校に行って解決に至りました。
娘の場合も最初に担任がキチンと対応してくれていたら、そこで解決できた事例でした。
ひなちゃんが立ち向かえたのは、家族の後ろ盾があったからだと思います。
そういう土台がひなちゃん自身の中に育まれていたからでしょう。
土台があっても、その人の性格や他の理由で一人では立ち向かえない状況もあるでしょう。
そんな時こそ、家族に頼って良いのです。
親は子どもを守る為にいるのですから。
子どもを守る事を放棄するなら保護者とは言えません。
いじめの実態を知らない親も無責任だと思います。
全ての子が自分一人で解決する事はとても難しいし、滅多にない事だと思います。
だからこそ、学校や親が一緒に真剣に取り組むべきだし、そうやって一つ一つ地道に確実に解決していかないと、被害に遭っている子どもを守れません。
いじめに遭っている人が親や信頼できる人に相談できて、解決できる環境が整うと良いと思います。
それにはいじめをする人の心の状態や家庭環境を何とかしなければならない場合も少なくないでしょう。
本当に満たされている人は、故意に誰かを傷つけるなんて発想には至らないと思うからです。
映画の様に全部が早い段階で解決したら、いじめで自殺せざる得ない人や、心や身体に傷をつけられる人が出なくて済むのに…と思いました。