SSTをしなくても〜チョロちゃんの場合 | おしゃべり大好き!自閉っ子 「チョロちゃん日記」  

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幼児期に発達障害(神経発達症)と診断された
チョロちゃんの凸凹発達の大変だった育児を
今、楽しんでいるのは、
親子で成長(発達)し続けているからです♪

自閉っ子育児というとSSTという言葉がついて回ります。

(SST=ソーシャルスキルトレーニングの略)

 

自閉っ子は社会性のなさが特徴の一つとされるので、

場面毎にパターンで教えるのがSSTと解釈しています。

 

予め定型文のようなものを覚えて言える様にする。

というイメージがあります。

視覚優位という事やパターンだと記憶し易いという事も

あるのでしょう。

 

普通に生活していると、色んな場面に出くわすので、

その一つ一つを全部SSTで覚えさせるのは無理です。

 

わたしはチョロちゃんにSSTをしてこなかったです。

 

小さい頃はそれなりに教えた事もありましたが、

想定外の事が多い日常で、成長につれて社会も広くなり

全部をパターンで覚えるのは無理だし、

機械的な受け答えしかできなくては社会で通用しません。

 

起こりそうな事を全部パターン化して覚えるなんて…。

 

チョロちゃんと一緒に公共の交通機関を利用して出かける事の

メリットは生活の中から社会性を学べる事と、

自分一人であちこち出かけられる様になる事。

 

中学校までは地元なので徒歩通学ですが、

高校に行くにしても、仕事に通うにしても、

一々保護者同伴はあり得ませんから。

 

去年の夏休みに訓練も兼ねた児童デイサービスに通ったり、

友達の個展に行ったり、遊びに行ったりした時に、

電車の中でチョロちゃんが自分の気づきで小さな子どもを

連れたお母さんに席を譲ったり、サッと席を立つのを見て、

SSTをしなくても見て学べるんだなぁと思いました。

 

細かい事は色々学ぶべき事があるのですが、

チョロちゃんなりに学んでいます。

 

自損事故で落ち込んでいる人がいたのですが、

チョロちゃんが優しい言葉で励ましてくれて嬉しかった。

という話を聞いて、人との関わりはこういうもので、

誰かから教えられるものではないな…と思いました。

 

今日、スーパーに買い物に行った時に、

トレイのお肉をビニール袋に入れ替えて、

「このトレイをリサイクルのケースに入れて」

とチョロちゃんに頼みました。

 

リサイクルボックスの前に人が立っていたのですが、

チョロちゃんはその方に、

「すみません、ちょっと失礼します」

と声をかけていました。

 

定型発達の子であればできて当然の事でしょう。

(最近は大人でも無言で押しのける人がいますがあせる

 

チョロちゃんの場合も意外とできる事が多いです。

 

生活の色んな場面で起こり得るアレコレを全部、

パターン化して教えるよりも、

相手の立場に立って考えられる様に教えた方が、

臨機応変にできるだろうと思います。

 

いつまでもSSTに頼っていられませんし、

社会性を学ぶのは机の上ではなくて社会の中で。

 

これからもこういう機会を使って、

色んな場面でその場に応じた言動ができる人に

なって欲しいと思っています。

 


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