チョロちゃんを連れて子ども広場に行った時の話です。
広場には定型発達のお子さん達も来ていて、
勿論、一緒に遊ぶ事もあるのですが、
お互いに譲り合えない事もあります。
館長さんや職員の皆さんは、
チョロちゃんのことを知っているので、
さりげなく見守って下さっていて、
わたしが介入しなくても、うまく場を取り持ってくれます。
それでも、うまくいかない事もあって…
突然チョロちゃんが、屋根付きの車のおもちゃの上に乗って
降りてこなくなりました。
その前にも、何度かそこに乗って遊んでいたのですが、
『そこは乗る所ではないので、危ないから降りてね』
…というスタッフさんの注意を聞いて乗らずにいました。
だけど、今度は誰が言っても聞き分けなく降りてきません。
チョロちゃんの説明によると…
事の成り行きはわかりませんが、
ちょっとした事がきっかけになって、
その場にいた子がチョロちゃんに
『車に乗って』…と言ったそうです。
その一言でスイッチが入ってしまい、
降りられなくなってしまいました
『○○ちゃんが“車に乗れ”って言ったから降りない』
「“屋根に乗れ”って言った?」
『…………』
「車に乗るって、屋根に乗る事とは違うと思うよ」
『○○ちゃんが“降りろ”って言うまで降りない』
「○○ちゃんって、どの子?」
『教えない』
こんな調子でずっとそこに乗ったままのチョロちゃん。
自分では降りられなくなってしまいました
定型発達の子なら、
無理矢理にでも引きずり下ろしておしまい。
…なんだろうけれど、
そんな事をしたらパニックになるのは目に見えているし、
わざわざパニックを起こさせる事をする必要などないので、
チョロちゃんの気持ちに折り合いがつくのを待つ事にして、
側に立って色々話しかけるけど、不機嫌この上ない…
そんなこんなしているうちに閉館の時間になり…
「みんな帰る時間になったよ」
『○○ちゃんが“降りて良い”って言わないから降りない』
「そっか、だけどみんなが帰る時は電気を消すから、
ここは真っ暗になっちゃうけど、それでも良い?」
真っ暗が(怖くて)嫌いなチョロちゃん。
寝る時だって、
小さな電球を『消さないで~~』…って言うほどです。
ちょっと考えてから、
『みんなが出てから、僕が最後に出る』
…で、自分の気持ちに折り合いをつけました。
スタッフの方々も協力して下さって、
チョロちゃんを残して全員外に出てから、
一旦ドアを閉めてくれました。
チョロちゃんは自分で車を降りて、ドアを開けて出てきました。
それから自分でドアを閉めて、一件落着
「ご協力ありがとうございました」
って、挨拶をして帰ってきました。
最後に館長さんが、
『また おいで』って、笑顔で言って下さったのが、
嬉しくもあり、ありがたくもあり…
こういう時、さりげなくスルーして
許容してくれる人達がいるという事は
本当にありがたいです。
それがあるとないとでは、凸凹な育児は雲泥の差です。
チョロちゃんとわたしにはこういう場所があるので、
今まで何とか頑張って来られたし、
これからもきっと頑張れるんだろうなぁ~
…って、しみじみと思いました
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