ADHD&アスペルガー症候群
「発達障害のわが子」と向き合う本
著者は司馬理英子先生です。
司馬先生はかの有名な、
「のび太・ジャイアン症候群」という本を書かれました。
「はじめに 子どもが自信を持って生きていくために」
…の中で先生が、
発達障害の子どもが社会の中で、
自分に自信を持って過ごしていけるように。
そして、お母さん自身も
自分の子育てに自身をもてるように
そんな願いを込めて本書を書きました。
あなたがわが子と向き合うために、
この本が役立つ事を祈っています。
…と書かれていました。
内容としては、
ADHDやアスペルガー症候群の子の特徴と、
そうした子どもたちを育てるヒントが書かれています。
後半部分では、項目毎にポイントが書かれていて、
その中で特に、
「お母さんは私の事が好きなんだ!」という気持ちが、
何よりも大切な自尊感情を育てる。
という言葉が、印象的でした。
以前、当事者の人の本の中に(自分の事を)、
「深く愛してくれる一人の人がいてくれたら頑張れる」
…というようなことが書かれていました。
二次障害から守るために
子どもの「自尊心」を育てよう
という章があって、たくさんのポイントが書かれています。
誰もが疑問に思う、
なぜ診断が必要なの?
通常学級か、特別支援学級か?
などの質問に答えていました。
おわりに
お母さんのメンタルケアも考えよう
の中で、
「発達障害」の子育ては疲れます。
…という言葉で始まって…
お母さん業ってたいへん。
でも、完璧でなくてもいいのです。
完璧なお母さんじゃなくていい。
子どもをかわいがりながら、
子どもの特徴によりそいながら、
子どもを大切に思っている気持ち。
それこそが、こどもにとってとてもすばらしい、
お母さんのお母さんらしさなのです。
…という言葉で締めくくられていました。
司馬先生の本はとても優しくて、言葉が心に浸みました。
大変な子育てに困っていたり、頑張っているお母さんに、
是非読んで欲しい一冊です。


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