診断の日…(回想…2年前) | おしゃべり大好き!自閉っ子 「チョロちゃん日記」  

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幼児期に発達障害(神経発達症)と診断された
チョロちゃんの凸凹発達の大変だった育児を
今、楽しんでいるのは、
親子で成長(発達)し続けているからです♪

保健センターでチョロちゃんの奇行を伝えて紹介状をもらい、予約の電話を入れてからほぼ3ヶ月。



あの日、予約がいっぱいで、一番早くて約3ヶ月後と言われた検査日。



…わたしの想いからすると、3歳半健診まで2年近く待った…というのが正直な気持ちなので、それから更に3ヶ月は かなり長い期間でした。

 

やっと迎えたその日。(2008年10月某日)


 

朝、妹からメールがあって心配してくれているのがわかりました。



センターの場所は知っているけど、入った事はありません。

 

わたし自身どんな事になるのか、全くわかりません。ドキドキドキドキ




診察の前に検査を受ける様に促され、検査の意味もわからぬまま別のフロアーにある検査室へ…。




この時に検査をして下さったのが、後にお世話になる臨床心理士のF先生でした。


 

大体、検査…って言われても全然わかりませんでした。

(勿論、臨床心理士という職業があることもすら…)



 

ただ、机を挟んで先生とチョロちゃんが向かい合って座り、先生が出される課題を一つずつクリアしていく…そんな印象でした。



内容としては、積み木つみき,折り紙折り紙,お絵かきoekaki☆☆,まねっこ遊び,絵合わせ,顔の表情を読み取る検査,物の名前あて…等。
 

全てが初めての事だったし天の邪鬼なチョロちゃんですから、積み木で『先生と同じ形を作って』…って言われても気が向かないとしません。



 

色々質問されてわからない(つまらない)から、チョロちゃんが先生に色んな質問をし始めて、『今は先生が質問をする番です…』なんて優しく言われました。

 

 

 

色んな検査があったけど、ちゃんと取り組めないまま終わってしまった様な印象でした。

 

 

後で診断をしてくれた先生から(受けたのがWISC-Ⅲの検査だと)説明があったのだけど、その時はその意味すらわかりませんでした。



 



先生からチョロちゃんの事を聞かれたり、チョロちゃんについて記入する審査用の質問用紙に書き込んだりと慌ただしく時間が過ぎました。



一応、わたしなりにチョロちゃんの気になる事をまとめた用紙を先生に渡しました。

その時はサポートブックなんて知らなかったので、思いつくままにワードで打ち込んだ用紙は3枚になりました。
 

先生はちょっと驚いていました。

 

 

『お母さんが今、特に困っている事はどんな事ですか?』って聞かれて、

 

 

「夜に寝ない事と、お店などですぐにどこかに行ってしまう事です」って答えました。

 

 

 

この間、チョロちゃんは看護師さんに一緒に遊んでもらって楽しく過ごせていました。

 

 

そして、チョロちゃんが受けた検査の結果とわたしが書き込んだ書類等を総合的に見た先生が、チョロちゃんについて説明してくれました。

 

 

まず、『色々勉強されている様なので…』と、前置きがあった後で

 

 

 

 

『広汎性発達障がい、自閉症スペクトラムです。……大丈夫ですか?』

 

 

大丈夫ですか?って何が…?…と思いつつも


 


「はい」って答えました。

 



 

夜、寝ない事については、メラトニンというサプリメントの説明と試しに一週間分を先生が分けてくれて(薬ではないので処方箋が書けないそうです)、チョロちゃんに合いそうなら、個人輸入できる様にと資料をコピーしてくれました。

 

 

『言葉については問題がなさそうなので、後日、作業療法士の診断を受けられる様に手配します』と言われました。

 

色んな検査をするのは、チョロちゃんにとって一番良いと思われるサポートを受けられる様にするためだそうです。

 

じっとしていられなくて、どこかへ行ってしまう事に関しては、早い内に専門家による指導と、集団生活に慣れさせる事が必要。という事で、隣接する療育専門の保育施設の入園を勧められました。




定員がいっぱいなのと、一応の入園時期が4月と決まっているそうなので、来年度の申し込みを勧められました。


 

急な話だったので、「家に帰って相談してから返事をさせて下さい。」と答えて、その日は帰る事になりました。

 

 

 

自閉症

 

それまでに何冊も本を読んでいたし、どう考えてもチョロちゃんは自閉症だ。…って素人判断でもわかっていたけど、専門家にハッキリそう言われるとちょっと勝手が違ってきて、訳のわからない感情で胸が押しつぶされそうになった。

 

 

バス停で帰りのバスを待っていたら、友達からメールが来ていたのに気づきました。



読もうとしたところにバスが到着。


 

バスの中で読んでいたら、涙があふれそうになってきました。



バスの中じゃなかったら、きっと号泣していたと思います。

 

、家を出る時のチョロちゃんと、今、一緒にバスに乗っているチョロちゃんは全く同じ子どもなのに、何だか別のチョロちゃんになってしまった様な…ううん正確には、わたしがレッテル貼りをしてしまったんだ…って、罪悪感が湧いてきた。

 

 

 

障がい…ってもっと凄いことのような気がしていたけど、案外身近にあるものなのだ。と、ふと冷静に思ったりした。

 

 


 

大げさに聞こえるかも知れないけど、この日から、わたしは別の人生を歩き始めた様な気がしてならない。