感覚の過敏はちょっとした事にも敏感で、扱いにくいと感じる事もたくさん。
でも…それと真逆で心配な事もありました。
まだ、診断を受ける前のある日の夜、家の引き戸を勢いよく開け閉めして遊んでいたチョロちゃん。
どうやら、勢いよく戸を閉めた時の音が気に入っていたようです。
「危ないよ!」って注意した矢先に、左手の親指を勢いよく閉じた戸と柱の間で挟んでしまって爪がはがれ掛かって大変なケガをしました。
夜だったけど、以前お世話になった外科の先生は、夜遅くまで病院に残ってお仕事している事を知っていたので早速電話をして、夜間診療を受けました。
消毒して包帯を巻いてもらいました。
爪は…『たぶん自然に取れるでしょう』と先生。
それから数日経ったある日の事…。
テープでグルグル巻きにしてもらっていたのに、自分でほどいて爪を引っこ抜いてしまいました。
突然『はい』って渡されたチョロちゃんの親指の爪を見て、唖然としました。
痛くないの???
ちょっとの痛みにも激しく反応する事がある反面、かなりくっついていた爪を平気で剥いでしまう大胆さも併せ持っている…この子って一体…?????
痛みに敏感なの?
それとも…鈍感なの??
こんな不思議な感覚を持つチョロちゃんのこの行動も、自閉っ子の特徴の一つだと後になってわかるのでした。