実数は複素数である。
なぜか意外とこれが理解してもらえない。
例えば,
問:次の方程式を複素数の範囲で解け。
とあり,その中に, x^2-4x+3=0 があったとする。
当然,x=1,3だが,ここで首をひねる。実数になってしまったと。
どうも複素数=虚数というイメージが強いようだ。
似ているようでも,無理数を中3で習い,有理数と合わせて実数(この用語は高1だが,たいてい中3で教えてしまう)というのは,そんなに難しくないらしい。
ところが,虚数を教え,実数と合わせて複素数というと,なかなかピンとこないようだ。
代数学の基本定理を述べて,複素数は完璧なんだと言ってはいるのだが。
とりあえず,知っている数はすべて複素数だと言い続けるしかない。