しばらく特に何も書いていない時期でもアクセス数が一定あります。
直近の記事を除いて、常に上位に来るのが、用具レビュー系。
特にロゼナですね。人気なんやなぁロゼナ。
バタフライの品質に疑う余地はありませんし、現に僕もディグ09C使い始めて3年近いです。相当なバタフライ信者です。
が、ロゼナ使うぐらいやったら他社エントリーモデル使った方がいいと思ってます。性能の割に高いし寿命セミやし。
で、ロゼナを押さえて最上位に来る記事がコレ↓です。
上の子が生まれて、外に出れない間に奥さんの気がおかしなるぐらい卓球のYouTube動画を見漁ってた時期に書いたやつですね。
直近30日間とか9月、10月だけの記事別アクセス数とか見れるんですけど、直近の大会記事とかを除くとこれが常に上です。
なんやったら先月はこれがトップでした。
世の中でフットワークとレシーブに悩める卓球人がいかに多いことか。
…と、なんかこれ見てる人多いな~~ってのは、ずっと認識してました。
過去記事になればなるほど卓球の解像度が低い(現在の僕の卓球の解像度が高い、というわけではない😇)ので、もはや4年近く前の自分が書いてたことを改めて読むとなると「あ、あぁ~…ね…」みたいな気分になります。
特にここで書いてることに対する責任を全く負っている訳ではないんですが、それでも書き直すか非公開にするかしてーなぁー でもな~ と思っていたところで最近の生活です。
マシン練中心の生活。
マシンの利点は、指定した球を指定通りに出してくれるところにあります。
対人練習だと、ミスの原因が自分にあるのか相手の球質変化に対応できなかったことにあるのか、その複合要因なのか完全に特定することは困難です。
例え多球練でも、同じ球を正確に出せる人間がいない以上、難しいです。
その点、マシン練では相手の球質、ピッチにはほぼほぼ変化が無いため、原因や結果を検証することが容易です。そのため色んな効果検証、比較検証ができます。
こういう特殊な状況下で短時間だけ練習しているアレな卓球人は、現代日本だとマジで僕だけではないかと思われます。
…と、こういう生活で最近ようやく腑に落ちて解像度が上がったこともあり、この記事をリメイクすることにしました。
リメイク版DQ3も発売されたことやし。1回もやったことないけど…。
【序】
まず、今回書くのは以下です。ちょっとタイトルと趣旨が違うかも知れませんが、
- あらゆる打球時に共通する力みの取り方
- 打球時の動作をスムーズにする方法
- 「微調整」の足の利点と考え方
全部同じことを書くことになります。
あと、少なくともネット上ではこういう言説を見たことがないので、めっちゃ独自説です。
あくまで素人の自由研究の域を出ていないので悪しからず。。。
ただ「こういう説明の仕方をしてない」ってだけで、結局は同じことを言ってる、というのは結構たくさんあると思います。
で、おそらくそれなりに言語化能力が身についてから、ここまで自分自身を実験台に効果検証して練習している人間はそういない(普通の人間は訳の分からない時期からひたすら基礎練しているので全く必要が無い😇)と思います。
科学的な裏打ちは無いに等しく、自分でも「なぜこうなるのか」が分からない部分があるのですが、色んな言説と実体験とを統合して「おそらくこうだろう」と現時点で考えており、僕以外の方にとってもほぼ全て適用され得ると思います。
色んな予防線、終わり😇
【とにかくジャンプ】
まず結論からですが、
- 打球直前に両足で極小ジャンプ
- むしろあらゆる動作直前に両足で極小ジャンプ
これでフットワークやレシーブのみならず、あらゆる打球動作時の悩みのほとんどが解決します。
極小ジャンプというのは、別に地面から足が離れていなくてもいいです。一瞬ほんのわずかに屈伸することで、足の裏から地面に加わる重力がほんの少しリセットされさえすれば、何でも良いように思います。
言い方が違いますが、最近別の形で言及されていたのがこちらの動画でした。
あと何の動画やったか忘れましたが、吉村真晴選手が「とにかく動きながら打つが、打つ時は止まって打つ」みたいなことを言っていた記憶があります。
全て同じことかなぁと思っています。
さて、極小ジャンプ直後に起こることとは、ほぼリスク無しのクラピカのエンペラータイムです。
(最近週刊少年ジャンプで連載を再開したハンターハンターについて、全く何も知らない一般教養が無い非国民向け)
クラピカのエンペラータイムに関して軽く解説しておくと、要は「得意不得意なく自分の能力の最大値を引き出すことのできるチートタイム」です。
作中では1秒間の発動で1時間寿命が縮みますが、卓球で打球直前に極めて小さく足を浮かせる動作を加えることはほぼノーリスクです。
極小ジャンプの効果は、着地直後の動作のみに対して作用するように思います。その効果は、
- 余分な力みがなく限りなくスムーズに動ける
- 最も繊細なタッチでボールに触れる
- 最速かは分からないが、反応時間は最短で動ける
- 最大出力かは分からないが、最大加速でスイングできる
というもので、かなりチートです。
もちろん自分の能力値に依存しますので、初級者がいきなり上級者のようなドライブを打てるかと言えばまた別で、それは基礎練ちゃんとやれという話ですが、まぁ騙されたと思ってやって欲しいです。絶対効果があります。
なお、ジュニア期から基礎を叩き込まれている方々は天然で簡単にやってるので、有象無象がもがき苦しむ様など気にせずそのまま良い卓球人生をお過ごしください。。。
ちなみに、なぜジャンプ直後にこういう現象が起きるのかは知りません。だってそうなるんやもん。それだけでええんや。
パワーポジションとかなんか色々あるんすかね?知らんけど。
とにかく極小ジャンプが全卓球人を救う。たぶん。
まずフットワークとは
- とにかくボールに近づくためのもの
- バランスを大きく崩してでも曖昧に大きく動くためのもの
と考えます。
一方で極小ジャンプとは
- ほんの少し移動して最適に近いポジションで打球するためのもの(微調整の足)
- その場で着地して直後の動作を限りなくスムーズに行うためのもの(エンペラータイム獲得のため)
と考えています。
微調整の足についてはネットでも解説が色々と見られますが、これが本当に大切なのは、動作直後のエンペラータイムにあるのでは無いか…と今は考えています。
さて、小ジャンプでは身体のバランス、特に重心が大きく傾かない範囲内で少し移動しても良いので、実践レベルでは、
- ほぼ動かなくてその場で打てる場合
⇒極小ジャンプ後に打球
という動きが理想になり
- 大きく動かないとボールに触れない場合
⇒ フットワーク → 極小ジャンプ
という動きが理想になります。
たとえ全く動かなくてもたまたま理想的なポジションで構えてたとしても、その場で極小ジャンプや踵を一瞬浮かして踏み込む等して、エンペラータイム状態で打てるようにします。
さすがに待ってたら勝手に飛んでくるようなところで打つんやったら、完全に静止した状態の方が繊細なタッチで確実に再現性高く打てるんちゃうか?と思うかも知れませんが、めっちゃ遅いボールに対してやってみて欲しいです。
ジッとして打つまで待ってる方が難しい。
完全静止状態は、次に動き出すまでに力を要するので、必要のない力みを生みます。これが動作を難しくします。
【迷ったらエンペラータイムを継続し続けることを重視】
さて、大きく動く時や近いところのボールを打つ時は分かりやすいので判断に迷いません。
いつも迷うのはミドル。
グラデーションで、境界が曖昧な部分です。
時間が無い時や、大きく一歩動すりゃ届くぐらいの距離のボールを打つ時、どういう基準で動けば良いのか。
結論は、着地直後のエンペラータイムを優先します。
エンペラータイムを発動し続けながら動けるのが理想。つまりずっと小ジャンプ移動。
ですが、最速移動は大きく動くフットワークが勝ります。
時間が無くて遠いボールを打つ時、空振りしてしまっては意味がないのでフットワークを優先します。
ただ
ノーエンペラー状態のまま大きく動いてから打球すること
と
エンペラータイム状態で少し遠い位置で打球すること
とで、どっちがより入りやすいかと言えば、後者であると感じます。
どちらがより良いかは「少し遠いってどこから?」とか、「そもそも動きが遅くていつも大きく動かないと間に合わない」とか、色んな事情があるので一概に言えませんが、エンペラータイム状態の万能感たるや。
試合中の必死で時間がない咄嗟の時、めちゃくちゃ良いボールが出る時がありますが、言うたらアレです。
なので、大きく一歩や1.5歩ぐらいで打てる場面であれば、可能な限り
フットワーク → 極小ジャンプ
または
ジャンプ → ジャンプ
の組合せで移動して打つ方が良いと感じます。ジャンプの着地時に姿勢が崩れていては意味がないので、打球直前のジャンプはとにかく小さい方が望ましいです。ジャンプというより小ステップ。
フットワークを使った直後にジャンプを挟まず打球すると、慣性で重心がかなり移動方向にズレます。その分の姿勢制御をしながら打つことになるため、かなり難易度が上がります。
可能ならば絶えず小ジャンプで動き続ける方が良いとさえ思います。
動作直後の動きが最適化されるので、タイミングをズラされても反応しやすいですし、回転差にも対応しやすいです。何しろエンペラータイム状態ですから。
この状態でミスるのはただただ練習不足なので反復練習あるのみです。
とにかく安定した打球動作を行うためには、いかに動作直前に極小ジャンプを挟む時間を確保できるか、にかかっていると思います。
一方で大きなフットワークはそれはそれで必要です。カットマンやってたら避けられません。
ただ、その大きなフットワークの目的は、極小ジャンプで打球できる射程圏内に可能な限り最速で到達すること、と考えて練習した方が良いように思います。
極小ジャンプを挟まない方が良い例外的なシチュエーションがあります。
それが大きな重心移動による力を意図的に利用する時です。
今の用具であれば大きな重心移動をしなくても十分力強い球が打てるので、そんなに機会がないですが、大きく後ろから前に移動しながら、その慣性を使って強打する時等がそれに当たります。
タイミングと重心移動とスイングと全てを一致させないといけないのでそもそも難しい技術ですので、よっぽど確実に入るであろう時のフィニッシュブローか、とにかく時間がない時に使うことがあるかなぐらいですね。
なお、大きく踏み込む時とはまた違います。
大きく踏み込んで打つ場合は、踏み込む動作直前に極小ジャンプを挟んでエンペラータイム状態になってから踏み込むのが理想です。
…と、今週号のジャンプでカイジのような展開になってきたハンターハンターを読みながら書きました。
割と芯喰ってる気がするんですが…どうでしょう…